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定置網にかかったリュウグウノツカイ(NPO法人日本ウミガメ協議会室戸基地提供)
室戸岬沖海底で異変!定置網に深海魚81匹 南海トラフ地震の前兆か…
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20130904/dms1309041541017-n1.htm
2013.09.04 夕刊フジ
南海トラフ連動地震の前兆なのか。太平洋沿岸の高知で例年にない異変が相次いでいる。室戸岬沖の定置網に7月と8月に多くの深海魚が捕獲された。専門家によると夏に深海魚が見つかるのは珍しく、不気味な雰囲気に包まれている。
室戸市に拠点があるNPO法人によると、捕獲された深海魚は、赤い背びれと鮮やかな銀色の長い体が特徴のリュウグウノツカイや、目が大きく、タチウオに似た形のサケガシラなど。
いずれも室戸市の地元漁師が深さ約70メートル付近に仕掛けた定置網で、4回の漁で計81匹がかかった。NPO法人が調査し、カウントしている。通常は年に1回ぐらいで数匹かかる程度という。
神奈川県立生命の星・地球博物館の瀬能宏専門学芸員(魚類分類学)は「風の向きや強さ、潮の流れが変化し、深層から海流が湧き上がったためでは」と推測する。
しかし、夏場は太陽光で温められた軽い表層の海水と、冷たく重い深層の海水との間で循環が起きにくく、深海魚は浅い所に来ないのが普通という。
地元には「何かの前兆ではないか」と心配する声も聞かれる。リュウグウノツカイの漂着は地震の前触れとの言い伝えもあり、地元漁師らは避難場所を確認したという。
NPO法人の研究員、渡辺紗綾さん(30)は「珍しい魚を見られてうれしいが、もし津波が来たら住んでいる所は水没してしまう」。偶然であればいいが…。
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