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弥生時代後期に突如として消えた、登呂遺跡(静岡市)。その原因は、駿河湾各地を襲った大津波の可能性が高い
南海トラフ地震で世界遺産・三保の松原と登呂遺跡が消滅する!
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130903-00000664-playboyz-soci
週プレNEWS 9月3日(火)18時10分配信
今、日本の多くの地震研究機関が研究・調査を行ない、警戒しているのが「南海トラフ地震」だ。
“南海トラフ”とは、一般的に和歌山県・潮岬(しおのみさき)沖から高知県・足摺岬(あしずりみさき)沖の海底を結ぶ、約300kmにわたる海底谷のこと。この南海トラフでは、1498年の「明応南海地震」(M8.2〜8.4)、1605年の「慶長地震」(M7.9〜8.0)、1707年の「宝永地震」(M8.6)、1854年の「安政地震」(M8.4)、1946年の「昭和南海地震」(M8.0)と、約500年の間に5回の大地震が起こっている。
前回の昭和南海地震から67年しかたっていないとはいえ、安心はできない。一昨年3月11日に発生した「東日本大震災」をきっかけに、「巨大地震は同時・連動発生しやすい」という新しい科学的視点で研究されるようになり、現在は、関東から九州にかけての地域にストレスがかかり、同程度かそれ以上のエネルギーの放出先を求めていると予測される。
かつては、駿河湾中央から御前崎沖のトラフで起きる地震のことを「東海地震」、御前崎沖から潮岬沖で起きるものを「東南海地震」と呼び、「南海地震」と区別していた。だが、政府の「地震調査委員会」は、今年1月まで続けていた3つの地震それぞれの30年以内発生確率の発表を中止。破壊範囲が最も広い南海トラフ地震から始まる3連動巨大地震の発生確率に一本化し、その3連動巨大地震が発生する確率を60〜70%(30年以内)とした。
伊豆半島から九州まで広がる3連動の“南海トラフM9巨大地震”が発生した場合、その被害も甚大だ。内閣府の「有識者検討会」も、南海トラフ巨大地震の経済被害は、東日本大震災の10倍、220兆円に達し、死者数は最悪で32万人と算定している。
経済被害だけではない。日本列島の景観が大きく変わることも予想される。内閣府防災会議の最新シミュレーションによると、例えば、東南海・南海巨大地震で発生した津波が駿河湾に押し寄せた場合、最大波高は10.9mに達するという。
津波が起きやすい袋状の駿河湾地域の中でも、特に湾のどん詰まりにあたる富士川河口地域は海抜10m以下の低地が延々と広がり、避難できる高台などが少ない。しかも、海岸部のほとんどが工場施設で占められる富士市は、市内から海が見えにくく、混乱が広がる恐れがある。
世界遺産に認定されたばかりの「三保の松原」は海抜8〜15m。波高10m前後の津波が激突すれば、海岸の砂浜の多くがえぐり取られ無惨な姿をさらすことになるかもしれない。
過去に駿河湾沿岸では何度も大津波の被害が起きたことは間違いなく、三保の松原から西へ約10km離れた弥生時代の「登呂遺跡」(海抜7〜8m)にも痕跡が残っている。登呂の古代水田と住居は、弥生時代後期(1世紀頃)に、突如として厚さ40〜50cmの砂泥に埋もれて消えた。この原因も、かつて大量の土砂を巻き上げて駿河湾各地を襲った大津波の可能性が高いのだ。
ちなみに鹿児島・屋久島の最大津波高は13mの予測。東は静岡東部から、西は鹿児島・大隅諸島まで、日本列島の半分近くを襲う南海トラフ巨大地震は、確実に迫っている。
(取材・撮影/有賀 訓)
■週刊プレイボーイ37号「総力特集12P 南海トラフM9巨大地震 日本列島壊滅シミュレーション」より
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