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気象庁、不祥事が続く・・・地震警報は誤報
http://takedanet.com/2013/08/post_5f03.html
平成25年8月23日 武田邦彦(中部大学)
2013年8月8日午後5時少し前、ラジオのアナウンサーがけたたましい声で「まもなく激しい揺れが来ます」と叫んだ。緊急地震警報がほぼ本州全土に発せられたからである。
しばらくして地震はなく、誤報であることが明らかになった。新幹線も、私が乗るはずの電車も、すべて一時停止し、業務を止め、車は停車した・・・単なる「誤報」ですむ問題ではない。
でも、この数年、気象庁という比較的、品が良いと思われていた役所は地球温暖化でいい加減なデータを出し始めた前後から、「利権」にまみれていい加減な事ばかりをやっている。数年前、気象庁に関係する先生と研究会を開いたら、「あまりに酷い測定なので、自費を600万円も出してせめてある程度、正しい気温を測ることができるようにした」と嘆いておられた。
気温を測るのに、車の渋滞のある交差点の横のコンクリートの上とか、観測点の上から樹木が覆い被さったり、さらには頻繁にたき火が行われる場所だったりしていた。先生から写真を見せていただき、「気象庁にはまともな技官がいるのか?」と思った。
次は、地球温暖化のデータで、ある人に紹介されて気象庁の責任者に合いに言ったときだった。その人と私の話をメモしたりするのに熱心で、気象庁がなぜ日本が温暖化するのかという質問にはほとんど答えなかった。
最近では、私は「過去に記憶の無いほどの豪雨」とか「バケツをひっくり返したような雨」などと、真面目な技官ならまずあり得ない用語を使うことを批判した。観測はまず数値のデータである。「過去に記憶の無い」というなら、まず「40年来」とか数字を出した方が確定する事ができ、その後に「多くの人にとって経験がない」というのを着けるのが適切だ。
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ある組織の腐敗は、徐々にやってきて回復せざる所まで進み、それがいろいろな異常事件として顕在化する。まさに、温暖化を強調するために測定をごまかし、数年に一度の豪雨を「経験の無い」と表現するようでは、地震の誤報ぐらいは充分に考えられる。
技術とはそう言うものだ。
温暖化の他にもう一つ、東日本大震災のマグニチュードは9.0となっているが、最初の発表はたしか8,4だった。少しずつ訂正していったが、このマグニチュードが従来から気象庁が使っている定義か、あるいは国際定義かすらハッキリしない。
日本の技術陣の崩壊は目を覆うような感じがするが、それは「このぐらいで良いだろう」、「そんな厳密なことは面倒だ」という質の悪い文科系文官のいうことに技術陣がおとしめられてしまったからでもある。目の前で原発が爆発しても、まだ「原発は安全だ」というような社会では、誤報は続く。
テレビのコメンテーターの中には技術を良くご存じなく、今度の誤報でも「このぐらいは許さないと」といている人もいるが、技術のほころびは「厳密性を失う」ことによって起こる。
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