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宝永大噴火と同規模の噴火が起こった場合の、富士山降灰可能性図。富士山防災協議会が2004年に作成。画像はWikimedia Commons
富士山は「数年以内に大噴火」するか
http://wired.jp/2013/08/08/mount-fuji/
2013.8.8 THU WIRED
2011年の2度の地震で、富士山のマグマ溜りには、300年前の宝永大噴火のときより大きな圧力が加わったとされている。大噴火や山体崩壊は起こるのだろうか。
2011年に起きた地震の影響によって、富士山のマグマ溜りにかかった圧力は、1707年に起こった現時点で最後の噴火(宝永大噴火)時より高かったことがわかり、近く再び噴火するのではないかと懸念されている。
日本の防災科学技術研究所(NIED)が行った研究によると、富士山のマグマ溜りに加わった圧力は1.6メガパスカルに達したという。過去にはその1/16の力、0.1メガパスカルで火山が噴火した例もある。
NIEDで火山研究を担当する藤田英輔主任研究員は共同通信の取材に対し、これは「小さくない数字」だと述べている。ただしNIEDは、圧力はあくまで噴火を引き起こす要因のひとつにすぎないとも述べている。とはいえ、1707年の宝永大噴火も、その少し前に起こった大地震によって、マグマ溜りにかかる圧力が高まったことが引き金となった(噴火49日前に、推定マグニチュード8.6〜8.7の宝永地震が起きていたほか、宝永地震の翌朝にも富士宮を震源とするマグニチュード7の地震が起きている)。
以前にも、00年から01年にかけて富士山直下で一連の低周波地震が観測され、噴火が近いとの予測が広まったことがある。そしてその後、11年3月11日の東北地方太平洋沖地震と、その4日後に起きたマグニチュード6.4の静岡県東部地震によって、再び富士山の噴火が懸念されている(静岡県東部地震の震源は、富士山のマグマ溜りのすぐ上、山頂の南4kmの深さ約15km。富士宮市では震度6強を記録した)。
12年5月には、琉球大学の木村政昭名誉教授が、いくつかの要因により、3年以内に大噴火が起こる可能性があると警告を発した。教授はそれらの要因として、クレーターから蒸気とガスが噴出していること、付近で「水噴火」(異常な地下水の湧水)が発生していること、河口湖の湖底から天然ガスが噴出していることを挙げている。
さらに、木村名誉教授をこの発表に踏みきらせた予兆として、富士山直下に全長34kmにわたる断層が見つかったことがある。この断層に大きな動き(大地震)があれば、山の斜面が完全崩壊するおそれがある。また、噴火が起こった場合もおそらく斜面は崩壊して、大規模な泥流と地滑りが発生するだろうと専門家らは述べている。(富士山は約2900年前にも、大規模な山体崩壊が起きている)
日本政府による04年の報告(PDF)では、1回の噴火で生じる被害額は約2兆5,000億円にのぼると推定されている。
その後、静岡県が新たな研究を進めており、近く次の大地震が起こると予想されている南海トラフ沿いの東海、東南海、南海地方で連動型地震が発生した場合の被害額を試算している。
噴火の影響が予想される神奈川、山梨、静岡の3県は、12年から3カ年にわたって広域避難計画の策定や防災訓練の実施を行う(PDF)ことになっている(リンク先によれば、避難対象者数は山梨・静岡両県で約75万人となっている)。
日本政府による04年の報告
http://www.bousai.go.jp/kazan/fujisan-kyougikai/summary/pdf/houkokusyo_youshi5-9.pdf
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