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<南海トラフ地震>津波浸水 大阪市西部は最大深5メートル
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130808-00000033-mai-soci
毎日新聞 8月8日(木)12時8分配信
◇被害最終想定図を公表 大阪府
大阪府は8日、東海から九州沖を震源域とする「南海トラフ巨大地震」に関し、発生時の津波に伴う浸水被害の最終想定図を公表した。府内の浸水面積は、中間想定(6月公表)比1・2倍の約1万1000ヘクタールに上る。大阪市はJR大阪駅(北区)など市西部一帯が深さ最大5メートル、内陸部のJR京橋駅(城東区)周辺も最大2メートル浸水する。関西国際空港(大阪府泉南市など)でも最大1メートルの浸水が生じる。
同日開かれた府の有識者会議「南海トラフ巨大地震災害対策等検討部会」(部会長=河田恵昭・関西大教授)に提示した。福井淳太・大阪府危機管理室長が冒頭、中間想定で地盤や堤防の強度の条件設定に誤りがあったと陳謝。部会では最終想定が原案通り了承された。
想定では、地震の規模を示すマグニチュードを、中間想定と同様に東日本大震災並みの9・1と設定した。条件設定の誤りを修正した結果、湾岸部や周辺の32市区町のうち23市区町で浸水域が拡大。大阪駅のある大阪市北区は中間想定比1・7倍の322ヘクタール、西区も同1・2倍の426ヘクタールに広がった。内陸の城東、都島両区でも、河川の堤防崩壊で計360ヘクタールが浸水する。
津波の到達時間は、大阪市内が2時間程度、堺市が1時間45分〜2時間程度、関西空港では1時間15分程度とされた。
府は最終想定を基に、人的・物的被害の予測を年内にもまとめ、各自治体には防災計画の見直しを求める。
松井一郎知事は8日、記者団に「厳しい想定だが、被害が起きてから『想定外だった』と言い訳することはあってはならない。堤防崩壊を防ぐ強化工事などに力を注ぎたい」と述べた。
最終想定は8日夕から府のホームページhttp://www.pref.osaka.jp/kikikanri/bukai/index.htmlで閲覧できる。【堀文彦、山下貴史】
◇
<南海トラフ地震>繁華街キタに深刻な津波被害 大阪府想定
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130808-00000034-mai-soci
毎日新聞 8月8日(木)12時16分配信
ごった返す地下街や密集した住宅が、襲来する津波で水没する−−。大阪府が8日公表した「南海トラフ巨大地震」に伴う浸水被害想定では、西日本有数の繁華街の大阪・キタを含む広範囲に、深刻なダメージが及ぶことが明らかとなった。
■地下街、地下鉄
複数の地下街が迷路のように張り巡らされたキタは、最大2メートルの浸水被害に遭う。JR大阪駅周辺の「ホワイティうめだ」では1日約40万人が行き交い、帰宅ラッシュ時には約1万6000人が居合わせる。約30カ所の出入り口には浸水を防ぐ止水板を備えるが、想定はあくまで大雨による被害だ。
運営会社「大阪地下街」の萬谷(まんたに)信幸理事(安全管理担当)は「津波に耐えられるような止水板は整備できない。策定している計画に沿って、客を周辺ビルの上階にスムーズに誘導するよう、訓練などを通じ徹底したい」と話す。
大阪市営地下鉄も、現状の浸水対策は大雨想定が中心だ。津波を想定した避難誘導計画も策定しているが、広報担当者は「大阪市の防災計画の見直しに伴い、さらに対応したい」と話す。
■住宅密集地
沿岸部から離れた大阪市東部に位置する城東区では、区内を流れる城北(しろきた)川の堤防が、地震の揺れに伴う地盤の軟弱化で崩れ、JR京橋駅周辺など259ヘクタールが浸水すると想定された。河川が入り組んだ土地だけに洪水対策には力を入れてきたが、巨大地震に伴う浸水被害は想定外で、津波避難ビルの指定もない。竹内善博・聖賢(せいけん)連合町会長(75)は「想定しにくい状況だが、避難マップの作製など備えを万全にしていきたい」と、戸惑いながらも気を引き締めた。
海抜0メートル地帯が広がり、広範囲に最大5メートルの浸水が生じるとされる此花区。市立春日出中学校は津波避難ビルに指定され、地震発生時、校舎3、4階は生徒や地域住民の避難場所となる。戸田義治教頭は「従来から住民も学校も危機感を持っている。さらに訓練を重ねたい」と話す。
■関空
関西国際空港では、1期島南端の国際貨物地区や北端のポートターミナルなど、約100ヘクタールが最大で深さ1メートル浸水するとされた。1期島の護岸は南端部が最も高く約6.2メートルあるが、それ以外は半分程度。新関西国際空港会社は、今後2〜3年かけて護岸のかさ上げを急ぐ。
一方、第2ターミナルのある2期島は護岸が高さ約7メートルあるため浸水はない。1期島に分署を置く泉州南広域消防本部は、津波到達が予想される場合は、旅客や従業員の避難完了を確認した後、消防車両を2期島に移動させる対策を検討している。【山田泰正、熊谷豪、石戸諭】
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