２２日、大きな地震の後、病院の前で治療を待つ甘粛省定西市岷県の人々（ＡＦＰ＝時事）
　【北京時事】中国地震台ネットワークセンターによると、内陸部・甘粛省定西市で２２日午前７時４５分（日本時間同８時４５分）、マグニチュード（Ｍ）６．６の地震が発生し、中国メディアによれば、７５人が死亡した。負傷者は５８４人に達し、１４人が行方不明となった。２万７２００人が避難生活を余儀なくされており、被災地では救援活動が本格化した。

〔写真特集〕中国・四川省でＭ７．０

　震源は同市岷県と※（※＝サンズイに章）県の境界付近で、省都・蘭州市から南東に約２００キロの地点。
　岷県での被害が大きく、同県だけで７２人の死亡が確認された。岷県の住民は「強い揺れが１分近く続いた」と話した。大規模な地滑りで約１００軒の住宅が埋まっているという情報もあり、犠牲者はさらに増える可能性がある。
　※県でも家屋５６００戸が損壊、３８０戸が倒壊し、１人が死亡した。被災地では電話回線がまひしたほか、一部で停電も発生している。
　余震も継続して起きており、Ｍ５．６を最大に同日夕までに４２０回以上に上った。
　習近平国家主席や李克強首相は生存者の救助や被災者の救援に尽力するよう地元当局に指示。人民解放軍部隊や武装警察、市当局者ら計３０００人近くが被災地入りし、救助や医療活動などに当たった。（2013/07/22-21:17）