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2013年7月17日 日刊ゲンダイ
<すべての異変はマグマの急上昇がもたらしている>
富士山や箱根山で低周波地震が相次ぎ、大涌谷の噴煙が富士山に近づくように西へ移動……。刻々と記録されている富士山周辺の異変から、富士山大噴火が迫っていることは詳報した通りだ。では、ズバリ、富士山噴火はいつなのか。
琉球大名誉教授で、海洋地震学者の木村政昭氏が言う。
「低周波地震はマグマの活動によって起こり、噴火と密接な関係があります。過去の地震発生回数などを分析した結果、私は〈富士山が2015年までに噴火する〉と予測しました」
木村氏は、07年の太平洋学術会議で「2010年までに、M8級の巨大地震が東北沖で発生する」と発表した。3・11はその1年後だった。地震の規模も震源もほぼ的中といっていい。そんな木村氏の富士山噴火予知だけに、聞き捨てならない。
木村氏の予知の根拠になっているのは、「噴火の目」という考え方だ。
「噴火の目は、低周波地震が集中して起こるエリアのことで、富士山のやや北東、山中湖などの付近です。そのエリアでの発生頻度を分析すると、低周波地震が顕著に増え始めたのが1976年でした。いろいろな火山は、低周波地震が増え始めた年から数えて、31〜39年後に噴火する傾向がある。その計算から、2015年までの噴火が予知できるのです」
低周波地震が記録された76年当初、震源は地下20キロくらいだった。それがこのところ地下7〜8キロに上昇している。震源の急上昇は、何を意味するのか。
「地下深くにたまっていたマグマだまりが、急上昇しているのです。このことからも、富士山の噴火は近いと見るべきでしょう」
富士山をめぐっては、地震のほかにも、富士宮市で異常な湧水が確認されたり、複数の噴気孔が見つかったりしている。林道が陥没したという報告もあるし、これまで解けたことがない風穴の氷柱が解けたこともわかっている。これらの異変の数々も、「噴火が近い」ことを後押しする。
「沈み込むマントルの圧力によって、マグマだまりが上昇します。その上昇圧力によって地下水が上昇し、異常な湧水が生じたり、噴気孔ができたりする。あちこちの林道が陥没したり、亀裂が走ったりするのも、そのため。マグマだまりが上昇して地熱が高くなるから、風穴の氷柱が解ける。すべてマグマだまりの上昇で、説明がつくのです」
世界文化遺産の登録以来、富士山の山小屋はどこも予約でいっぱいだが、富士山は“生きている”ことを忘れてはいけない。
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