http://www.asyura2.com/13/jisin19/msg/192.html
Tweet |
右側山腹に宝永火口の“傷跡”がぽっかりと空いている富士山
富士山に重大な噴火リスク! 巨大地震が引き金となる火砕流の恐怖
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20130717/dms1307171524015-n1.htm
2013.07.17 夕刊フジ
世界遺産に登録され、多くの登山客を呑み込む富士山が、重大な噴火リスクを抱えていることが新たに判明した。巨大地震の強い力で内部にひびが入ると、そこから爆発的な噴火を起こしかねない状態にあるというのだ。300年以上も眠ったままの火山がひとたび火を噴けば、「火山灰が首都圏にまで降り注ぎ、火砕流が富士山の裾野半径15キロメートルを飲み込む危険がある」(専門家)。悪夢が現実となるメカニズムを追った−。
衝撃的な分析を明らかにしたのは、産業技術総合研究所(産総研、茨城県つくば市)が中心となった研究チーム。
チームは、富士山が過去に噴火を起こした複数の噴出口(割れ目)を航空写真や現地調査で詳しく調査。1万年前からの噴火の経緯を分析した。
その結果、浮かび上がってきたのは富士山が今も抱える大噴火の危険性だ。
産総研の高田亮主任研究員は、「富士山の地下には、マグマが通った後に冷えて固まってできた岩脈(がんみゃく)が無数にある。その下はマグマやガスが滞留した状態になっている。今後、大きな地震などで地殻変動が起きた場合、岩脈に隙間ができて一気にマグマが吹き上がってくる可能性がある」と明かす。
直近の噴火は、1707年の宝永噴火。富士山南東部の山腹で起きた噴火は2週間ほど続き、大量の火山灰が関東地方にも降り注いだ。
怖いのは、この時の状況が、2011年3月11日にマグニチュード(M)9の東日本大震災に見舞われた時と似通っている点だ。
武蔵野学院大の島村英紀特任教授(地震学)は、「(宝永)噴火の49日前にM8級の地震が発生している。この衝撃で隙間ができたことが引き金となり、押さえつけられていたマグマが南東側の山腹から爆発的に噴出したとみられる。当時のように、2年前の震災が、富士山の火山活動に影響を与えた可能性は捨てきれない」と危ぶむ。
東日本大震災では直後の3月15日には富士山に近い静岡県富士宮市を震源とするM6・4の地震が発生。その後も富士山周辺で地震が頻発した。富士山の深部では、地下でのマグマ滞留を意味する低周波地震も起きているだけに不安は尽きない。
「先の震災で富士山の地殻が刺激されマグマを押さえ込んでいる岩脈がゆるんでいるかもしれない。この状態で、M9級が想定される南海トラフ巨大地震が起こればリスクは一気に高まる。富士山に近い、駿河湾や相模湾など伊豆半島周辺での地震にも警戒が必要で、噴火が起これば、富士山の裾野半径15キロメートル以内に火砕流が迫り、火山灰が東京でも数センチ、神奈川県で数十センチ積もる懸念がある」(高田主任研究員)
首都圏にも大量の灰が降り注げば、たとえ人的な被害は免れたとしてもコンピューターなどの電子機器は深刻なダメージを受ける。交通インフラも遮断。首都機能が完全にまひする事態も懸念される。
霊峰の不気味な沈黙は嵐の前の静けさなのか。
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。