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2013年6月8日 日刊ゲンダイ
津波の浸水被害は、国の想定の3倍――。
M9級が襲う南海トラフの巨大地震について、大阪府が独自に被害想定した。それによると、津波で最大5メートルの高さまで水浸しになり、その範囲は、最大9394ヘクタールに上る。揺れで防波堤が沈下した場合などの不測の事態を考慮したため、政府の中央防災会議が昨年8月に示した想定の3倍の数字となり、大阪市全体の4分の1が浸水するという。恐ろしい話だ。
都の防災会議も先月中旬、南海トラフ地震が起きた際、都心部でも最大で震度6弱の強い揺れがあり、東京湾岸に津波が押し寄せると発表した。しかし、こちらは国の中央防災会議の想定をほぼ踏襲し、最大津波高は江東区豊洲の2.48メートル、品川区は2.44メートル。「水門や防波堤を超えることはない」と都港湾局は説明しているが大丈夫なのか。実際、専門家の間では「甘すぎる」という声が出ているのだ。
「都内の水門には築70〜80年のものが多い。トンネル事故で分かったように、コンクリートを使った水門やダムも寿命が来ています。南海トラフでは、震度6弱クラスの揺れが襲う。果たして大きな揺れに耐えられるのか疑問です」(防災評論家の大山輝氏)
津波の高さについても最悪の事態が含まれていないという。
「東南海・南海地震が引き金となって、駿河湾の海底を走る駿河トラフが震源域となる東海地震が同時発生したときが恐ろしい。相模トラフを震源に1703年に起きた元禄地震(M8.2)では、古文書によれば、房総半島南部が6メートル近くも跳ね上がったといいます。東京湾内に3〜4メートル近い津波が発生し、当時の江戸中が水浸しになった。東京都の想定には、過去の事例が反映されているのか。しかも、満潮時と引き潮時では1メートルは高さに違いが出るし、津波が東の日本海溝から湾内に入ってきたのか、西側から入ってきたのか、条件面でも明らかになっていません」(大山輝氏)
より大きな被害を覚悟した方がよさそうだ。
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