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http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20130603/dms1306031546004-n1.htm
2013.06.03 夕刊フジ
首都圏でマグニチュード(M)3以上の地震発生頻度が「3・11」以降、3倍程度で高止まりしていることが3日までに分かった。2日には台湾で2人が死亡したM6・3(推定)の地震が発生したほか、フィリピンでもM5級の頻発で多数の負傷者が出ている。日本と同じ「環太平洋地震帯」での活動は首都直下などわが国周辺での大地震を誘発しかねないだけに、不安は膨らむ。
首都圏での発生頻度高止まりは、東北大の遠田晋次教授(地震地質学)らの分析で明らかになった。地震の数は、東日本大震災の前は1週間に1回程度(1日当たり0・15回)だったが、2012年12月の段階でも2〜3日に1回程度(同0・43回)と約3倍起きている。
大震災を受けて頻度が上がり、その後は下がっていくと予想されていたが、元に戻るペースが遅く、将来の巨大地震発生の確率も押し上げているとみられる。
今後数年間は高止まりが続くことも考えられるという。遠田氏は「普通の地震では考えられないような現象が起きている可能性もある」と指摘している。
日本と同じ環太平洋地震帯では2日、台湾の中部で起きた強い地震により、2人が死亡、1人が土砂崩れに巻き込まれて行方不明になった。フィリピンでも1日から2日にかけてM5級の地震が相次ぎ、30人以上が負傷した。
一連の活動について、武蔵野学院大の島村英紀特任教授(地震学)は、「台湾もフィリピンも日本と同じく、フィリピン海プレートに影響される場所にある。(首都圏の頻度高止まりとの)関連性は不明だが、同プレートの動きが活発化している可能性は高い」とみている。
首都圏はフィリピン海プレートを含め計4つのプレートがぶつかり合う地域で、過去に多くの大地震が起きてきた。フィリピン海プレートの活動から目が離せない。
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