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ヘリウムガス入りスプレー缶の吸引による意識障害〜injury alert傷害速報
http://www.asyura2.com/13/hihyo14/msg/806.html
投稿者 戦争とはこういう物 日時 2015 年 10 月 18 日 22:38:44: N0qgFY7SzZrIQ
 

(回答先: 12歳アイドルヘリウム事故 テレ朝“最終検証結果”報告も「誰も納得しない」責任逃れぶり[サイゾー] 投稿者 ニュース侍 日時 2015 年 10 月 01 日 06:10:40)

 この件では収録中の事故として報道され、大きく取り上げられたが。該当マスコミが政府当局に批判的であったためか、多くの不正確情報に基づいて「スタッフが無理強いした」「無酸素ガスを使用した」「ガス吸引を救急隊に告げなかった」等デマによる批判が展開された。
 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(引用ここから)
https://www.jpeds.or.jp/modules/injuryalert/index.php?did=64

No.53 ヘリウムガス入りスプレー缶の吸引による意識障害

事例 年齢:12歳 5か月 性別:女 体重:36kg 身長:149cm
傷害の種類 意識障害
原因対象物 ヘリウムガス入りスプレー缶(市販の変声用のパーティーグッズ:ヘリウム80%,酸素 20% の混合ガス)
臨床診断名 脳空気塞栓症の疑い

○発生状況
・発生場所
 テレビ局のスタジオ内

・周囲の人・状況
 番組の共演者と合わせて5 人で横に整列していた。正面にテーブルがあり、ヘリウムガス入りのスプレー缶(容量は5,000cc、一回用)が5 つ置かれていた。向かいに司会進行のアナウンサー、その周りにはテレビ局関係者、その他共演者が21 人いた。1 本のみガスが充填されたものであり、残りの4 本は事前にガスを抜き切った、いわゆる空のスプレー缶となっていた。5 人で同時にガスを吸い、一人の声が変わるという、いわゆるロシアンルーレットのようなゲームをやっていた。患児のグループは、一番初めにゲームを行ったが、誰がヘリウムを吸ったのか分からず、最後にやり直しとなった。それまで待っている間は元気だった。

・発生年月日・時刻 2015 年1 月28 日  午後6 時頃

・発生時の詳しい様子と経緯
 やり直しのゲームのとき、事故が発生した。本人はテーブルに置かれたヘリウムガス入りスプレー缶を右手に持ち、左手で鼻をつまみ、司会者の合図で口にくわえて吸引した。4秒ほどして缶を口から離した直後から右手を震わせ始め、約5 秒後に後方へ卒倒した。受け身は取れずに後頭部を強打し、全身性強直性間代性けいれんを起こした。速やかに救急要請された。

○治療経過と予後
 救急隊の覚知は18 時8 分、現場到着は18 時16 分、当院到着は18 時42 分であった。救急隊が接触した時は軽度の意識障害(日本昏睡尺度Japan Coma Scale(JCS)で20)と低酸素血症(SpO2:89%)を認め、酸素投与を受けながら搬送された。 患児に基礎疾患はなく、家族歴にも特に問題はない。 当院搬送時には四肢の硬直が強く、ジアゼパムの投与を受け頓挫した。頭部CT 写真には異常所見を認めなかったが、胸部CT 写真で広範囲の皮下・縦隔気腫と気胸を認めた。意識障害(E1V2M4/JCS200)が遷延するためICU に入室した。入院翌日も意識障害は続き、左半身に優位のけいれんを認めた。頭部MRI 写真と髄液検査では問題となる所見はなく、発作時脳波で右後頭部に棘徐波を認めた。てんかん性疾患を考えミダゾラム、フェニトイン、レべチラセタムを開始した。入院2 日目には脳波異常は改善した。以後病的反射は消失し、意識状態の改善が徐々にみられた。 入院6 日目に再度けいれんし、頭部MRI 写真を再検したところ、皮質・皮質下優位に多発性の拡散低下があり、頭部CT 写真でも同部位の低吸収域が認められた。入院後は、脳炎・脳症、代謝性疾患、てんかん性疾患、内分泌疾患、感染症などの検索を行ったが有意な所見はなく、臨床経過から空気塞栓症の可能性があると判断し、転院した。高圧酸素療法を施行し、左半身の麻痺の改善傾向、自然開眼するなどの臨床所見の改善を認めたため、ヘリウムガス吸引をきっかけとした脳空気塞栓症として、他院で治療的診断された。 2015 年2 月5 日現在、追加の高圧酸素療法を行っているが、高次脳機能障害を残す可能性があると判断されており、早期のリハビリ介入が検討されている。

[こどもの生活改善環境委員会からのコメント]
●1.パーティーグッズなどで変声用に使用されるヘリウムガス入りスプレー缶(ヘリウム80%、酸素20%)は、世界的に広く販売されており、多くの使用者が要るものと推定される・今回使用されたヘリウムガス入りスプレー缶もその一つであり、缶の表面には「大人用」と書かれていた。ヘリウムガスの感からの吸引方法は説明書に書かれている通りの使用法であった。
●2. ヘリウムガスの危険性に関しては,2011年にJournal of Forensic Sciencesが行った調査によると,オー ストラリアでは 2005 年 7 月から 2009 年 12 月までの間に 79 人が死亡している.2013 年には,イギリ スで 62 人が死亡しており,死亡事故が増えていると報告されている. 日本中毒情報センターによると,玩具に使用されたヘリウムガスを吸ったことによる事故の相談は, 2001 年 4 月から 2012 年 3 月までに 32 件あり,患者の年齢は 5 歳以下が 13 件,6〜12 歳が 18 件,成人 が 1 件と報告されている1).原因としては,風船のガスが 26 件,声が変わるガス(ヘリウムと酸素の混 合ガス)が 5 件,不明 1 件で,半数にあたる 16 件において意識消失,嘔吐,顔面蒼白,気分不良などの症状を認めた. ヘリウムガス自体は無害であるが,直接吸引,または袋など狭い空間に充満した場合は,酸素が無いた めに酸素欠乏症となる危険性が高い.パーティーグッズのヘリウムガス(酸素を 20%程度混合)を風 船用などのヘリウムガス(酸素 0%)と混同し,風船用ヘリウムガスを直接吸引して死亡に至った事例 がある.
●3. ヘリウムガスによる空気塞栓症は,主に心臓の術後やカテーテル検査後などに医原性の事故として発生 しており,今回のように一般者が使用できる加圧されたヘリウムガスの吸引で発生した事例の報告は, 学術誌上では世界的に数例2)〜4)のみのようである.いずれの報告も加圧されたヘリウムガスを吸引し, 直後に意識障害,けいれん,片麻痺などを認めている.なお過去の報告からは,具体的にどのような製 品を吸引したのか,どの程度の圧でガスが充填されていたのかなど不明である.
●4. 潜水士(ダイバー)が深いところから浅いところに向かって上昇するとき,肺の中のガスは膨張する が,このときガスを吐き出さずに溜め込めば肺胞が破裂する5).本事例ではヘリウムガス入りスプレー 缶から噴出されたヘリウムガスの吸引により,それ以上肺が膨張できない状態まで拡張したところに, 噴出され続けるガスによって圧がかかり,その結果,肺胞が破裂した Barotrauma(圧損傷)が主病態 であったと推測される. 本事例の女児の肺活量は年齢,身長,体重からおよそ 2.6L と推定される6)が,事故発生時の状況から完全に息を吐き切った状態からガスを吸引したわけではないようである.よって吸引の開始から肺容量が 最大に達するまでに 2.6Lのガス量は不要であったと考えられ,ガスの吸引中に肺容量が最大に達していたものと推定される.今回使用されたヘリウムガス入りスプレー缶のガス容量は 5,000cc であり,仮に最大呼出状態からの吸引であったとしても肺容量は最大に達しうる.鼻をつまみ,ノズルの先端を しっかりくわえたために,ガス圧の逃げ場がなかったこともおそらくは病態に関与していると思われる. Barotrauma では細気管支や肺血管と隣接する肺胞が破綻する7).漏れ出たガスは肺門部に向かって伸 展し縦隔気腫を形成する.さらに伸展すれば頸部・胸部の皮下気腫を認めるようになる.臓側胸膜が破 綻し胸腔にガスが漏れた場合には気胸を形成する. 圧が高い場合には,肺胞と同時に破綻した肺血管にガスが流入する可能性がある.肺静脈系にガスが流 入した場合には左心から大動脈を介して空気塞栓症を引き起こす.肺動脈系にガスが流入した場合で あっても,卵円孔開存や生理的な肺動静脈シャントなどを介して左心系に達し空気塞栓症を引き起こす.また,卵円孔開存やシャントがなくても肺血管床による空気のろ過域値を越える量のガスが流入すれば空気塞栓症を発症しうる(イヌにおける実験では 0.3mL/kg/min がろ過域値)2)8)9).
●5. テレビやソーシャルメディアなどでコメディアンやタレント,一般人が面白おかしくヘリウムガス入り スプレー缶を使用することで,それを見ている子ども達がまねをして同様な事故が起こる可能性がある.本事例に使用されたスプレー缶の表面には「大人用」と表示されているが,本事例を含め,幼児,学童に事故が発生している1)ことを,小児科医を中心とした医療者が事例を通じて一般人や企業を啓発することで社会的に周知させる,缶表面の表示を目立つようにする,あるいは成人にしか販売しない,など が必要である.今回,テレビ番組で 12 歳児にヘリウムガス入りスプレー缶が使用された点については, 放送倫理・番組向上機構で審査する必要がある. 以上のような対策を講じても,なお子どもたちがこのような製品を使用することを完全に防ぐことは難しい.よって,肺胞への Barotrauma を防ぐためには,一回の吸引時に缶から排出されるガスの量や圧 の調節が必要と思われる.使用法として,鼻をつまむことを避けて肺への圧が上がり過ぎないようにす る,あるいは個人が吸い込んだ量だけが吸い込める on demand タイプの吸引システム,一度にたくさ ん吸い込めないように苦みや異臭をつけることなども考えられる.今回の事故は TV 番組の収録中に起こっており,事故の発生前の状況から発生直後までの状況が秒単位 平成27年 5 月 1 日 935―(131)
で記録されているはずである.その貴重な映像などを用いて科学的に検証して発生機序を明らかにし, その結果をもとに予防法を考え,それを公表,また報道する必要がある.

日本小児科学会雑誌 第119巻 第 5 号 934―(130)

・Full Text[No.53 ヘリウムガス入りスプレー缶の吸引による意識障害]
https://www.jpeds.or.jp/uploads/files/injuryalert/0053.pdf
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(引用此処まで)
 一応の原因は「吸い込み過ぎによる肺血管破裂の可能性」が示されているが。結局世界で数例のケースの原因が究明されるには情報が少ない。再発防止策が提示されているが、真の原因は十代という微妙な年齢のアイドル活動に伴う身体の無理ではなかったか。
 そうだとすれば、他にも表に出てこない「被害者」は果たしていないのか。特定マスコミの非難に明け暮れているより、若年齢アイドル全体について、隠蔽された悲劇が無いのか検証すべきでないか。
 

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