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文藝春秋新館(「Wikipedia」より/Lombroso)
編集長処分の「週刊文春」で不可解な「調査」
http://biz-journal.jp/2015/10/post_11905.html
2015.10.09 文=編集部 Business Journal
10月1日に発売された「週刊文春」(文藝春秋/10月8日号)に掲載された「春画」特集をめぐり、発行元の文藝春秋は8日、同誌編集長を3カ月間休養させる処分を発表した。春画とは、男女の性風俗を表現豊かに描写した浮世絵で、過去には英国の大英博物館で春画を集めた展覧会が記録的な来場者数を集めるなど、世界的に認められた芸術として知られている。そのため、今回の処分はマスコミ関係者の間で早くも物議を醸している。
その文春だが、問題となっている号の2つ前の号で組まれたある「調査記事」が、ちょっとした“話題”を呼んでいるという。
「それは、9月16日発売号の文春で組まれた、『好きなテレビ』『嫌いなテレビ』という特集です」(週刊誌記者)。「好きなテレビ局」は1位・NHK、2位・テレビ東京、3位・日本テレビで、「嫌いなテレビ局」は1位・フジテレビ、2位・NHK、3位・テレビ朝日となっている。
また、「好きな番組」は1位・『Youは何しに日本へ?』(テレビ東京)、2位・『そこまで言って委員会NP』(読売テレビ)、3位・『月曜から夜ふかし』(日本テレビ)で、「嫌いな番組」は1位・『サンデーモーニング』(TBS)、2位・『報道ステーション』(テレビ朝日)、3位・『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ)だった。
視聴率争いで首位独走中の日本テレビより、万年最下位のテレビ東京が「好きなテレビ局」で上位にきており、視聴率2ケタは確実な『サンデーモーニング』と『報道ステーション』が「嫌いな番組」の1、2位を占めた。昔から数字の高い番組はそれだけ注目を集めていることもあり、上位に躍り出る傾向はあるが、報道番組がトップに来るのは珍しいことだ。前出・週刊誌記者が話す。
「そもそも、アンケートの集計方法が偏っています。回答者は文春のメルマガ読者1200人ですからね。無料で登録できるメルマガ読者が投票しており、これはすなわち“ネット民”の意向が大いに反映されています。アンケートの調査方法そのものに偏りがあるので、鵜呑みにできないと思います」
たしかに、ネット民に嫌われがちなフジテレビは2位に倍以上の差をつけられて、「嫌いなテレビ局」の1位だった。また、『サンデーモーニング』や『報道ステーション』は、いわゆるネット右翼が嫌う番組の代表格だ。
「これでは、ネットメディアの行うアンケート投票と変わりません。一流の文春だからこそできる記事を読みたかったですね。メルマガ読者を活用すれば無料で回答を集められますが、そのぶん偏った意見になってしまう。これを、きちんと文春を買った読者がハガキで送る方式にすれば、結果は違ったものになったと思いますよ。タダで意見を述べるメルマガ読者とハガキを買ってでも意見を述べる読者は、まったく質が異なります。メルマガ読者の投票があっても良いかもしれませんが、他の方法でも集計すべきでしょう。そして、その違いをハッキリ見せたら、面白かったと思います」(同)
■ネット投票の問題
ネット投票の問題点は、10年以上前から指摘されている。2001年には、アメリカの雑誌「TIME」がその年に最も活躍した人を決定する「パーソン・オブ・ザ・イヤー」で、軽犯罪法違反容疑と覚せい剤取締法違反容疑で逮捕された田代まさしが選ばれた。03年には、プロ野球のオールスターファン投票で、2年以上1軍公式戦登板から遠ざかっていた川崎憲次郎(中日)が投手部門で1位になる珍事が発生。いずれも、ネット民が面白半分にいたずらしたものだった。
「ネットの意見が国民の意見だと勘違いされることもありますが、決してそうではありません。まして、有料である週刊誌の読者層と、無料のメルマガ登録者は別物と考えたほうがいい。ほかの丹念に取材をした素晴らしい記事と比べ、どうもメルマガ読者アンケート記事だけ浮いているように見えます。取材力に定評のある一流雑誌、文春らしくありません。世間をあっと驚かせるスクープを連発し、読者からの信頼度も高い文春であるからこそ、無料で簡単に多数集められるからという安易な理由で、アンケート記事をつくるのは残念です」(別の週刊誌記者)
同業者も一目置く存在である文春ゆえに、世間から求められる質も高いようだ。
(文=編集部)
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