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27時間テレビでBMWを公然破壊…実は“常習犯”フジの落とし前
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/162250
フジテレビ制作陣は想像力を働かせるのがとことん苦手らしい。全国の系列局とフジが先週末に放送した「FNS27時間テレビ2015」での蛮行が物議を醸している。
コトの経緯はこうだ。25日深夜帯のコーナーで、「平成ノブシコブシ」吉村崇(35)の所有する高級外車「BMW i8」(約2000万円)が突然スタジオに運び込まれ、同僚のお笑い芸人たちにちゃかされる中、吉村が相方の徳井健太(34)とともにあえて車体を叩いたり、足蹴りしたり“強がる”演出がなされた。この悪ふざけはどんどんエスカレートし、しまいには車の上に全身ダイブ。フロントガラスにひびが入ってしまったのだ。
当事者の吉村は、29日に行われた「くるまマイスター検定主催 日本ベスト・カー・フレンド」授賞式の席で「車好きの皆さん、申し訳ありませんでした」と謝罪していたが、最大の被害者は自動車メーカーだろう。
「車両を傷つけるのは自動車メーカーが最も嫌がる行為。しかも、今回破壊された『i8』はBMWが持つエコ技術を結集させ、環境性能に特化したスペックを兼ね備えた革新的なプレミアムスポーツカー。同社のエコに取り組む姿勢を象徴する車種であり、看板にドロを塗られた思いでしょう」(自動車ライター)
広告収入ありきの民放テレビ局にとって、日頃からスポンサー企業として名を連ねる相手をおとしめるような演出は言語道断だ。同番組はその昔、明石家さんまの愛車だったレンジ・ローバーをビートたけしが乗り回し、ブロック塀に当てたりゴルフボールを打ち込んだりして、話題を呼んだ。
「その当時、フジへのCM出稿の取りやめや制限措置は取られなかったものの、それ以降、同局はクルマ破壊の“常習犯”として警戒対象になっている」(広告代理店関係者)
BMW社に問い合わせてみると、「コメントする立場にない」(BMWジャパン広報室)との回答だったが、公共の電波で自社製品をボコボコに破壊される様子を見せられたら、今後、広告出稿を取りやめても至極当然。同番組のテーマは「本気」だったが、スポンサーを“本気”にさせたのは間違いない。
[日刊ゲンダイ 2015/7/31]
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