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フジ、視聴率壊滅的でついに異常な暴走!野球中継4回表で終了の暴挙
http://biz-journal.jp/2015/06/post_10192.html
フジテレビのゴールデンタイムの視聴率が、壊滅的な状態に陥っている。月曜日や木曜日は2桁に乗る番組もあるが、それ以外の曜日は1桁が目立ち、『発見!なるほどレストラン』『世界HOTジャーナル』などのように、4%台まで落ち込むケースもある。テレビ局関係者が語る。
「正直、これならプロ野球・読売ジャイアンツ(以下、巨人)の試合を中継したほうが視聴率を獲れるでしょう。巨人戦の視聴率は7〜8%はいきますから、今のフジなら悪くない数字です。それに、野球中継をしていれば、クライマックスシリーズ(CS)や日本シリーズの放映権を獲得しやすくなります。昨年の日本シリーズは、関東地区で低視聴率でしたが、巨人が出場すれば視聴率は2桁を記録するでしょう。東北楽天ゴールデンイーグルスが初優勝した2013年は、田中将大投手の活躍もあり、20%台後半までいきました」
持ち株会社のフジ・メディア・ホールディングスが東京ヤクルトスワローズの株を20%保有していることもあり、フジはヤクルトの主催試合なら巨人戦の地上波中継が可能だ。
「フジはかつて、横浜ベイスターズ(現・横浜DeNAベイスターズ)の主催試合の放映権も持っていましたが、今はTBSに移っています。今も放映権を持っていれば、今年絶好調のDeNAと巨人の試合の放送に踏み切ったかもしれません。しかし、2年連続最下位で今年も浮上できていないヤクルトと巨人の試合では、そこまで視聴率が見込めないと計算しているのでしょう」(前出の関係者)
巨人の主催試合の放映権は、日本テレビとNHKが持っている。そこで、各テレビ局は日本シリーズの放映権争いに備え、パ・リーグの試合を中継する。
「西武ライオンズ(現・埼玉西武ライオンズ)の黄金時代だった80〜90年代前半、テレビ朝日やTBSはゴールデンタイムで西武の試合を中継していました。視聴率は3%前後とあまりよくありませんでしたが、日本シリーズの放映権を獲得するために放送していたのです。そう考えると、今のフジが交流戦でパ・リーグのチームと戦う巨人の試合をゴールデンタイムで放送する、というのもアリな気はします。視聴率はレギュラー番組と変わらないか、少し上回るはずです」(同)
■ファン無視の奇妙な中継も
5月23日、ちょっとした異変が起こった。今年初めて、フジが地上波でプロ野球中継を敢行したのだが、不思議な体制になっていたのだ。
「デーゲームで、14時から北海道日本ハムファイターズ対福岡ソフトバンクホークス、15時30分から中日ドラゴンズ対巨人を連続放送したのですが、前者は4回表で中継が終了してしまいました。有料とはいえ、CS放送では試合開始から終了まで完全中継している今、いったい誰のために向けた放送なのか、わかりません。この中途半端な中継体制は、やはりCSや日本シリーズの放映権獲得のための布石です。日本ハムは常時首位争いをしているし、中日も今年はCS出場の可能性があります。4月は、どのチームが上位に来るか、様子見をしていたのでしょう。フジは5月30日に日本ハム対中日を放送、6月にも千葉ロッテマリーンズ対巨人をデーゲームで放送予定です。23日の中継などは、視聴者に対する思いやりがまるで感じられませんが、背に腹は代えられないのでしょう」(同)
フジに限ったことではないが、テレビ局はあくまで営利目的で動く。しかし、視聴者をないがしろにするような節操のなさは、低迷の原因になりかねない。
(文=編集部)
[ビジネスジャーネル 2015/6/3]
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