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新番組が惨敗 フジ亀山社長を待つ株主総会での“つるし上げ”
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/159384
フジテレビの現場から断末魔の悲鳴が聞こえてくる。今春、ゴールデン&プライム帯で40%超えとなる異例の超大幅改編を断行したが、早くも大失敗の結果が浮き彫りとなってきたのだ。
局員の心をポキッと折ったばかりか、やる気まで奪ったといわれているのが水10ドラマ「心がポキッとね」。山口智子の復活ドラマとして期待度は高かったが、初回視聴率は10.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。かろうじて2桁台にとどまったものの第2話、第3話とも7.5%では打ち切り必至である。
「真裏で堺雅人が主演の日テレ『Dr倫太郎』が始まったとはいえ、あり得ない設定と感情移入できない出演者にブーイングの嵐です。視聴率が5%を切るのは時間の問題。制作費も山口以下、ギャラがかさんで大赤字です。嵐の相葉雅紀主演の月9『ようこそ、わが家へ』も第1話13.0%、第2話は11.4%。今後、数字がアップする理由が見当たらないだけに深刻です」(ドラマ関係者)
フジは他のドラマも軒並みコケ。話題性だけは抜群だった森高千里司会の歌番組「水曜歌謡祭」も視聴率ヒト桁台。改編の目玉だった安藤優子司会の昼の情報番組「直撃LIVE グッディ!」にいたっては、1%台という衝撃的な数字を記録してしまった。
余りの凋落ぶりに有力制作会社も逃げ出し始めたといわれるフジ。同社の亀山千広社長は24日の定例会見で「そんなに簡単にすぐうまくいくとは思っていない。苦戦は織り込み済みですが、イライラしている」「いろんなことを言われているけど、(現場は)下を向かず前を向いてやってほしい。下を見ると視聴者の顔が見えなくなる」と語ったが、そろそろ首筋が寒くなってきたはず。6月には株主総会を控えているからだ。
「昨年は14年3月期の連結決算が在京民放キー局で唯一、大幅減益となり、株主から視聴率低迷が原因と追及された上、フジの“天皇”と呼ばれる日枝久会長の退任を求めて『役員の75歳定年制』の導入を求める議案まで提案されるなど大荒れでした。今年は日枝会長の悲願であるお台場のカジノ構想が実質的についえてしまったし、視聴率がこのザマでは反論のしようがない。放送事業収入の落ち込みは厳しく追及されるでしょう。昨年以上に荒れ模様のはず」(経済誌記者)
鳴り物入りで社長に就任して2度目の株主総会。良くも悪くも全責任を負うのがトップの役割だ。
[日刊ゲンダイ 2015/4/28]
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