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NHKやらせ指摘問題 「やらせは明白」 識者、NHKの中間報告を上滑りと批判
http://dmm-news.com/article/941521/
産経デジタル 2015.04.10 08:25
やらせではなく、過剰演出−。NHKの報道番組「クローズアップ現代」で記者の指示によるやらせがあったと指摘されている問題で、NHKの調査委員会が9日、中間報告を公表した。やらせの有無について「関係者の主張が大きく食い違う」と結論を見送る一方、「演技の依頼はしていない」とする記者の見解を前面に押し出した。識者は構成や演出の問題で片付けようとしていると指摘し、「表面的な調査でお粗末」と切り捨てた。
■ずれた論点
検証のポイントは、番組に登場した人物と記者との関係性だ。昨年5月に放送された「出家詐欺」の特集は、出家を斡旋(あっせん)する男性A氏(50)のインタビュー▽A氏のもとへ多重債務者の男性B氏が相談に訪れるシーン▽路上でのB氏のインタビュー−で構成。A氏は「ブローカーの経験はない。記者は事前に『役』という言葉を使った。再現映像を撮ると思った」と証言、訂正報道を要求している。
中間報告で調査委は、撮影前に3人で「打ち合わせ」をしたことは認めた。番組ではさも潜入取材かのように報道しており、これだけでも不適切の批判を免れない。だが、中間報告は打ち合わせの是非に触れず、記者による演技の依頼はなかった、B氏もやらせを否定したと続けた。
日本テレビで多数のドキュメンタリー番組を手がけた法政大社会学部の水島宏明教授は「やらせは『あうんの呼吸』というか、具体的な指示がなくても行われるものだ」と話し、論点がずれていると指摘した。
水島教授が問題視するのはB氏と記者が旧知の仲だったことだ。「前から知っているB氏に記者が走り寄り、『犯罪の認識は?』と知り合いではないかのように尋ねる。B氏も『答え』を理解してしゃべる。明らかな『やらせ』でしょう」
■食い違う主張
次のポイントは、A氏がブローカーだと記者が信じる事情があったかどうか。
中間報告によると、記者に今回の“ネタ”を持ち込んだのはB氏。「出家する方法について近くA氏に相談に行く」と話したことから、記者が「その場面を撮影できないか」と頼んだ。
A氏は未放映のインタビューの中で、「われわれブローカー」という言葉を使い、「得度」「度牒(どちょう)」(僧侶であることを証明する文書)という専門用語を用いた。多重債務者を巻き込む手口も詳細に語り、「記者はブローカーに間違いないと思った」(中間報告)。
一方、A氏の説明によれば、現在の職業は飲食店店長。知り合いに寺の住職がおり、僧籍を取ろうと得度出家式に臨んだ経験があるため、もともと寺のことに詳しい。インタビューで語ったのは十数年前に知り合いからまた聞きした手口で「それっぽく演技するため、自分の持っている知識を披露しただけだ」。
どちらの言い分を是とするかが焦点だが、身元確認の不徹底さは否めない。
■「組織の問題」
番組は(1)A氏のインタビュー(2)相談場面(3)B氏のインタビュー−の流れで放送されたが、実際の収録は(2)→(1)→(3)の順番だった。
中間報告は、構成や演出上の問題について検証をさらに進めるとしたが、元立教大教授でメディア研究者の服部孝章氏は「スタッフ全員、おかしいとは思わなかったのか。記者の資質だけの問題ではない」と組織のあり方に疑問を呈した。
さらに「玉虫色の中間報告で、何が言いたいのか分からない。これだけ時間をかけてこの程度の内容か」と批判した。
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