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証言が本当なら苦しい立場に追い込まれる(写真はイメージ)
宮根誠司「えらい騒動になるかも」 撮影場所巡りウソ? NHKヤラセ疑惑に新展開
http://www.j-cast.com/2015/04/03232220.html?p=all
2015/4/ 3 18:43 J-CASTニュース
NHKの看板番組「クローズアップ現代」に浮上したヤラセ疑惑が新たな局面を迎えている。撮影に使った事務所を所有する男性が2015年4月3日に大阪市内で会見し、番組の内容とは食い違う証言を行ったのだ。
NHK側は近く調査結果を公表するが、証言が本当なら、苦しい立場に追い込まれるのは必至だ。
■実在するブローカーのように報じられた、などとして訂正求める
疑惑を受けているのは、14年5月14日に放送された「追跡『出家詐欺』〜狙われる宗教法人〜」。番組では出家の儀式「得度」で戸籍名を変え、債務記録の照会を困難にして金融機関から融資をだまし取る、いわゆる「出家詐欺」の手口を紹介した。
「ブローカーの事務所」とされるビルの一室で、出家あっせんの「ブローカー」とされる男性(以下M氏)、事務所を訪れた「多重債務者」とされる別の男性(以下X氏)にNHKの記者が直接取材する様子が放送された。
しかし、15年3月19日発売の「週刊文春」(3月26日号)が、「(ブローカーをしたことは)一切ない」「記者に依頼されて私が演技した」などといったM氏の証言を報じ、放送内容の信憑性に疑問の声が広がった。
4月1日にはM氏が大阪市内で会見。実在するブローカーのように報じられた、などとしてNHK側に訂正を求める申入れ書を提出したと明らかにした。その上で、7日以内に回答が無い場合、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会へ申し立てるとも宣言した。
NHKの籾井勝人会長も2日の参院予算委員会で、「非常に大きな問題だ。先入観を持たず、調査委員会を立ち上げて徹底的に調査を行いたい」と語っている。さらに籾井会長は同日、報道各社への定例記者会見で、近いうちに調査委員会を設けて来週中には調査状況を報告すると発表した。
■「ブローカーの事務所」として紹介された部屋は「多重債務者」男性に貸していた
3日放送の情報番組「ミヤネ屋」(読売テレビ)は、事務所所有者の男性による会見の内容を詳細に伝えた。
まず事務所については、13年夏からX氏に貸していたもので、自分は管理に携わっていなかった、とした。14年8月に返却されたが、NHKの取材に使用したとは一度も聞いておらず、週刊誌記者の取材で初めて知ったという。
NHKの取材記者には面識があり、X氏を通じて紹介してもらった。加えて、「多重債務者」とされるX氏について「お金に困っているようには見えなかった」との証言も飛び出した。
「ブローカーの事務所」として紹介された部屋は「多重債務者」とされた男性に貸していたこと、記者とX氏がお互い知り合いだったにも関わらず番組で初対面を装っていたこと、などが疑惑として浮上した形だ。
これが事実であれば、番組のかなりの部分が「嘘」だったことになる。司会者の宮根誠司さんは「所有者の方のこの発言は大変重い」「えらい騒動になるかも」とコメントしている。
ネット上でも
“「もはや公正でもなんでもないなぁこれが事実なら」
「もはやみる価値は無いのかな」
と批判の声が巻き起こっている。
来週NHKからどのような調査結果が報告されるのか、注目が集まっている。
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