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絶好調日テレ、攻めの姿勢貫く 不振のフジ&TBSは経費削減で苦戦必至 4月改編で明暗
http://biz-journal.jp/2015/03/post_9108.html
各テレビ局が4月から放送する番組ラインナップがほぼ出揃った。視聴率争いで独走中の日本テレビは、日曜22時30分からEXILE・TAKAHIRO主演のドラマ『ワイルド・ヒーローズ』を放送する。日テレの日曜夜は、17時30分の『笑点』から22時30分の『有吉反省会』まで、2ケタ視聴率が続く絶好調の時間帯だ。同局は、そこにあえてドラマを持ってくるということになる。
テレビ朝日は、木曜21時からSMAP・木村拓哉の主演ドラマ『アイムホーム』を放送する。木村は、同作で初めてテレ朝の連続ドラマに挑戦する。両局の改編について、テレビ局関係者が語る。
「今回の改編には、各局の勢いが如実に表れています。まず、日テレは攻めの姿勢を崩していません。絶好調の時間帯へのドラマ投入は、成功するかどうか微妙ですが、こういった挑戦する意思がある限り、トップの座から落ちることはないでしょう。テレ朝は、一時の好調さにかげりが見えてきています。木村の獲得は局にとって喜ばしいことではありますが、視聴率に結びつくかは未知数です。昨年の『HERO』(フジテレビ系)はハマり役のために久々のヒットとなりましたが、以前と比べれば、木村出演=高視聴率という“神話”は崩れてきています」
フジテレビは、平日午後に安藤優子が司会を務める『直撃LIVE グッディ!』を開始する。同じ時間帯には、人気番組『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)が放送されているが、フジとしては「打倒ミヤネ屋」というところだろう。TBSは、約60年ぶりに月曜20時台でバラエティ番組を始める。
両局とも不振が続いているにもかかわらず、番組の制作費は日テレに比べていまだに高く、さすがに4月からは経費削減するという。その象徴が、系列局からの番組購入だと、前出の関係者は語る。
「TBSは平日午後に『ゴゴスマ -GO GO!Smile!-』を放送予定ですが、これはTBS系列のCBCテレビの情報番組です。中京地区ではそれなりに人気がありますが、東京では苦戦するでしょう。同時間帯は現在ドラマの再放送枠で、視聴率は3%台です。『ミヤネ屋』に加えて、フジでも新番組が始まる中、地方局の情報番組を流しても効果は知れています。フジがドラマの再放送から情報番組に切り替えることが早い段階でわかっていたのですから、逆張りでそのままドラマの再放送を流していてもよかったのではないでしょうか。
同じような情報番組が3つ並ぶ中で、視聴者があえてTBSを選ぶかどうかは疑問です。苦戦すれば、視聴率は3%を割る可能性も高いでしょう。『ミヤネ屋』の二匹目のドジョウを狙っているのかもしれませんが、そんな簡単にいくとは思えません。フジは火曜21時台のドラマをやめて、関西テレビ制作の番組を放送する予定です。ドラマはかなり経費がかかるので、系列局から番組を買ったほうが安く済みます。しかし、両局とも肝となる時間帯に地方局の番組を流すというのは驚きです」(同)
これまでもキー局が地方局の番組を買うケースはあったが、あまり目立たなかった。しかし、ここにきて、かつて視聴率でトップ争いを繰り広げていたフジとTBSが、大事な時間帯を地方局の番組で埋める。これも時代の流れなのかもしれないが、その成否に注目したいところだ。
(文=編集部)
[ビジネスジャーナル 2015/3/3]
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