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最終的に全国民の負担…「400億円」W杯放映権料に大疑問
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/151313
2014年6月26日 日刊ゲンダイ
国民は知っているのか/(C)日刊ゲンダイ
日本が支払うW杯の放映権料は400億円とされる。全世界の放映権料が推定2000億円だから、ナント5分の1を日本だけで支払っている計算だ。
400億円のうち、7割の280億円をNHKが負担。残り3割を民放各局が分担するという。NHKは受信料で成り立っているし、民放もスポンサーの広告料が商品価格に跳ね返ってくるので、最終的に国民の負担である。
それでも、視聴者がどうしても試合を見たいというのならわかる。
ところが、視聴率は20日のギリシャ戦は33・6%。早朝ということもあり、4年前の前回より低調だ。
これが日本以外の試合になると目も当てられなくなる。24日の「クロアチア×メキシコ」(フジテレビ)1・7%、23日の「韓国×アルジェリア」(NHK総合)1・4%、22日の「ドイツ×ガーナ」(NHK総合)2・7%といった具合なのだ。
「各局が持ち回りで平日に放送している『ワールドカップ・デイリー』という番組は、もっと悲惨です。ゴールデンタイムの放送なのに、23日の日テレが5・8%、20日のフジが4・2%、18日のテレ東は3・2%と軒並み1ケタ。通常番組を放送した方が2〜3倍は数字を稼げます」(テレビ専門誌記者)
まさしく悶絶級の低視聴率なのだ。
「テレビが日本代表の正当な実力を無視し、〈勝てる、勝てる〉と期待をあおってきたのは、視聴率を稼ぎたい、ひいてはCM料を稼ぎたいという考えからでしょう。ですが、国民の多くは全試合放送してくれとは思っていないのです」(作家の麻生千晶氏)
日本が敗退した今後も、W杯サッカー中継を続けていくのか。
「放送予定に変更はございません。なお、放映権料については契約上の守秘義務があり、お答えできません」(NHK広報局)
NHKはきのう(24日)、13年度の決算を発表し、事業収入は前年度比11億円増の6615億円だった。金が余ってしょうがないのだろうが、それでも280億円は大きすぎる。
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