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日刊現代記事
http://gendai.net/articles/view/geino/148907
3連休の昼下がりに違和感たっぷりであった。21日放送のバラエティー「笑っていいとも!」(フジテレビ系)のテレフォンショッキングに生出演した安倍首相。情報番組でもニュース番組でもない。現職総理大臣が「初の生出演」とうたっていたが、60年続くテレビ史上でも“前代未聞”の出来事である。
ゲストの安倍は「国民的な番組」を連呼し、放送開始から32年間、司会を務めたタモリ(68)を「無形文化財」と褒めそやした。90年代初めにタモリの冠番組としてスタートした「ボキャブラ天国」(フジテレビ系)のファンだったことも告白。「タモさんは本当に人間国宝になるかも」(テレビ関係者)と囁かれるぐらいの持ち上げぶりだった。
■現場は“寝耳に水”だった?
今回の首相出演は「日枝久会長主導によるもの。制作現場とタモリさんは寝耳に水だった」(フジ関係者)という。安倍の甥っ子のフジ入社が取り沙汰されたばかりだが、今度は公共の電波を使ってフジと現政権の蜜月ぶりが露呈。新宿アルタ前では反政権のシュプレヒコールが巻き起こった。長年、業界をウオッチしてきた芸能評論家の肥留間正明氏もこう不信感を募らせる。
「番組終了前のお祭り騒ぎにかこつけた作為的なキャスティングでしたが、その最も身近な犠牲者はタモリさんではないでしょうか。漫画家・赤塚不二夫さんの、権威をコケにする“赤塚イズム”を引き継ぐアウトサイダーな人。政治とは距離を置くスタンスでお笑い界をもり立ててきた。放送中、気丈に振る舞うタモさんの姿がふびんで仕方ありませんでした」
■ネクタイ着用の意味
普段はラフな衣装の多いタモリだが、この日は同コーナー終了まで桃色のネクタイを着用(その後はセーターに着替え、ノーネクタイで出演)。身なりにも気を配ることで有名なだけに、安倍の出演は“会社都合”と達観していたのかもしれない。
上智大学の碓井広義教授(メディア論)がこう言う。
「4月からの消費増税を前に国民に親しみやすさをアピールしたい安倍首相のイメージ戦略にフジは加担した――出演までにどんな経緯があったにせよ、視聴者に不信感を与えた一場面でした。今後、同局が増税をニュースで取り上げる際、視聴者は一体どんな印象を持つのか。見る側にはバラエティーと報道の垣根はありません。私利私欲な番組づくりをしてジャーナリズムの機能を果たせるのか。貧すれば鈍するとはこのこと。見る側の不安をあおる結果になったのではないでしょうか」
国民的バラエティーを政治利用したフジの罪は重い。
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