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NHK出版でも不祥事…“懲戒免職”編集長の殿様商売と高給
http://gendai.net/articles/view/geino/148510
2014年3月7日 日刊ゲンダイ
会長が会長なら…/(C)日刊ゲンダイ
「NHKよ、いい加減にしろ」と言いたくなる。
NHKの子会社「NHK出版」で不正が発覚し、放送・学芸図書編集部の河野逸人編集長(52)が懲戒免職された。河野氏は2003〜13年に、架空の校正作業を発注するなどして計約900万円を同社に支払わせ、ほかに私的な飲食や架空出張の費用として約450万円を着服。合計1350万円を私的に流用していたのだ。同社によると、今回の不正は内部通報で発覚し、河野氏は「保証人となっていた負債の返済に充てていた」と説明しているそうだ。
河野氏は宮崎県出身で、中央大を卒業して85年にNHK出版に入社。06年から編集長職を務めていた。大河ドラマ「風林火山」の放映時に出演したGacktの写真集をヒットさせるなど、やり手の編集者として知られた。各種のインタビューも積極的に受け、辣腕ぶりを自己アピールした。
■ぬるま湯体質が不正の温床
「NHK出版は毎年、英会話や料理のテキストを100アイテム、単行本を280点出版し、どれもが飛ぶように売れています。番組サイドから“本にしてくれ”と依頼が来るので頭を下げる必要がない“殿様商売”。社員数250人で、昨年3月期の売上高は171億円です。夕方5時に退社する人が多く、役所みたいな組織。仕事が楽な上に、編集長となれば年収1500万円はもらっていると思います。河野氏はスポーツマンタイプで、焼き物が趣味です」(出版関係者)
最近、NHKの関連会社は不祥事続きだ。2月に「NHK放送研究所」の元研究員らがNHKから280万円をダマし取った容疑で逮捕された。今月初めには「NHKビジネスクリエイト」の女性営業部長が、不適切な経理処理で懲戒解雇されている。
芸能評論家の肥留間正明氏は呆れてこう言う。
「ご存じのようにNHKは受信料で成り立っています。額に汗して稼いだお金じゃないんです。政治家が税金を無駄遣いしても平気なように、NHK職員も受信料を私的に使ったところで胸が痛まない。そんな風潮があるのです」
会長がトンデモ男なら、社員は不正だらけ。受信料不払いがますます増えそうだ。
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