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みのもんたは、なぜこんなに嫌われるのか【第1部】「何をエラそうに」お前なんかに言われたくない、という国民的感情
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/37385
2013年10月29日(火)週刊現代
日本一、いや、生放送出演時間ではギネス記録を持つ世界一のテレビタレントだった。しかし栄華から一転、猛烈なバッシングを受けて出演自粛へ。日本人の心を妙にざわつかせる、この男は何者なのか。
■「ふざけるなと言いたい」
「みの氏はいわば、周囲に咎める者のいない『みの王国』で生きてきました。そんな環境での過去のふるまいが、今ご自身にはね返ってきている」
こう指摘するのは、立教大学講師(メディア論)の逢坂巌氏だ。
今月1日、みのもんた氏(69歳)の次男で日本テレビ勤務の御法川雄斗容疑者(31歳)が、泥酔した男性のカバンを盗んだ容疑で再逮捕。3日に処分保留で釈放された。
「再逮捕から2日のスピード釈放。おそらく、すぐに被害者と示談を成立させたと思われます」(警察関係者)
その後、雄斗容疑者は日テレを諭旨解雇となった。今後は、みの氏が社長を務める水道メーター会社・ニッコクが彼を引き取るのではないかと噂されている。
男性のキャッシュカードを奪いATMに直行するという幼稚な犯行もさることながら、取り調べに当初は黙秘を決め込んだが、再逮捕されてあっさり「完オチ」したことでも雄斗容疑者は失笑を買った。
「みの氏はニッコクの顧問弁護士に依頼し、辣腕を集めて弁護団を組んだのに、警察を甘く見て完敗したのです。みの氏が雄斗容疑者に『微罪なんだから黙ってりゃ大丈夫』と言い聞かせていたことが、結果的に騒ぎを大きくし長引かせたうえ、警察を意地にさせてしまった。もともと、あの息子に自分で取り調べの戦略を立てられるような頭はありませんよ」(警視庁元幹部)
加えて、みの氏本人も今年8月、TBS系の朝の情報番組「朝ズバッ!」生放送中に女性アナウンサーの尻を触る様子が放映され、セクハラを疑われていた。
次男の不祥事とセクハラのダブルパンチで、芸能ニュースの見出しはみの親子バッシング一色に。
「姑息な謝罪会見」「厳罰を科すべき」「つける薬のないバカ親子」「「(雄斗容疑者の諭旨解雇は)大甘処分だ」「コネ野郎」
これまで表面に出てこなかったみの氏への嫌悪感が、一気に噴き出して止まらなくなっているかのようだ。ある芸能記者は言う。
「みのさんは、『朝ズバッ!』でも上から目線であらゆる人を切ってきましたからね。政府批判、官僚批判は毎日のこと。
当然、失言も一度じゃなかった。今までいちいち問題にならなかったのは、歯に衣着せぬ物言いが『ウケている』とTBSもみのさんも思っていたからです。でもここにきて、一挙手一投足が叩かれている。こうした日頃の発言がそのままはね返ってきているということでしょう」
「朝ズバッ!」で、彼がいかにエラそうな発言や失言を続けてきたか見てみよう。
まずはシアトル・マリナーズ所属(当時)のイチローが、'09年9月13日に9年連続200安打の記録を達成したとき。翌朝、みの氏はこう言った。
「セコいよぉ。ちゃんと打たなきゃあ」
内野ゴロを俊足でヒットにするイチローを、切って捨てたみの氏。番組には苦情が殺到した。
遡って'07年6月。ゴミ屋敷に住む高齢者の暮らしを取り上げたニュースでは、
「私なら焼却処分にしますよ、ナパーム弾落として」という発言が「放火を推奨しているのか」と一斉批判を受けた。
そして今回、改めて注目されたのが'08年7月、当時問題になっていた、大分県での小学校教員採用汚職事件に関するコメント。採用試験での不正について、
「(コネで教員採用試験の点数を操作するなんて)ふざけるなと言いたい」
息子を2人ともテレビキー局に入れておいて、コネを批判するとは、「お前が言うな」と言われても仕方がないだろう。
今回の騒動以降も、みの氏はラジオで「南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経」「今日は記者さんの聴取率100%ですよ」「(世間を)騒がせたつもりはまったくない。私が何やったわけでもないし」などと開き直った発言を繰り返し、一層の反感を買っている。
■世間は許さない
以前からみの氏を知る元プロデューサーがこう言う。
「『テレビ界の頂点を極めた』と考えるようになったのでしょう、ここ10年あまり、公私混同が目立つようになりました。TBSは井上弘会長、日テレは亡くなった氏家齊一郎会長に息子たちを世話してもらった。本来許されないことですが、周囲はもう何も言えなくなっていた。容認した局の責任も重大です」
みの氏は弁護士と一緒になって、留置場の雄斗容疑者に、手取り足取りトボけ方を指図したはずだ。甘やかしっぱなしの次男のことを「『別人格』ですから」と言って逃げ切ろうとしても、世間が許さない。
雄斗容疑者の再逮捕を受けて、TBSの首脳部は冷徹な判断を下した。みの氏の「朝ズバッ!」降板内定である。
「結局今回の件は、TBSにとってみのさんを切るいいタイミングになった。
以前は1回の放送で数百万円払っていましたが、奥さんの靖子さんが昨年亡くなったのを区切りにその3分の2の額へ値下げを打診した。長引く不況と視聴率の低下で製作費が減り、高額のギャラを負担しきれなくなったのです。
実は、経営陣は『ギャラを下げればみのは自ら降りる』と踏んでいた。ところが予想に反して、彼が減額を受け入れてしまった。さてどうやって切ろうか、と考えあぐねていたところに、今回の騒動が起きたわけです」(TBS幹部局員)
「朝ズバッ!」の視聴率は、みの氏の出演自粛後もおよそ7%前後と変化がない。この事実も、「みの氏は商品価値を失った」というTBSの判断を後押しし、近いうちに降板が決まるのは確実な情勢だ。
TBSとは裏腹に、みの氏の「秘密のケンミンSHOW」出演継続が決まった日テレ局内だが、雄斗容疑者の再逮捕・解雇は「既定路線」だったという。日テレ報道関係者が証言する。
「『午後は○○おもいッきりテレビ』の時代には、みのさんはアンタッチャブルな存在でした。ニッコクの脱税疑惑や、不倫を報じられたこともあるが、上層部から『一切触るな』とお達しが来ていた。ところが、今回はそういう圧力がなかったどころか、むしろ『遠慮せずに取材しろ』という判断が下りてきた。犯人がウチの社員なのに、ですよ。
というのも、窃盗で初犯にもかかわらず、所轄署ではなく警視庁三課が担当した時点で、当局が何としても立件する気だと分かったから。日テレは最初から観念して、雄斗容疑者を切るつもりでした」
ただ、「ケンミンSHOW」の出演継続を決めたのは製作局であるよみうりテレビ。日テレとしては「すでにみのは切った」という意識らしい同番組関係者が言う。
「現場でももう、みのさんに固執していません。みのさんのほうは『ここで降りると次がない』と考えているでしょうが。
少なくとも、もう報道番組は無理でしょう。みのさんは会見で自分のことを『公明正大でなければならない報道キャスター』と言っていましたが、これからは誰を批判しても『じゃあお前はどうなんだ』というブーメランが飛んでくる。
視聴者からは『なんでまだみのを出してるんだ』と毎週クレームがすごいですよ。局としても、みのさん側から降板を申し出るのを待っている状態です」
みの氏としては、主導権を握っているのはこの俺だと今でも考えているだろう。だが、時代はもう「おもいッきりテレビ」の頃とは違う。ずいぶん前から「裸の王様」となっていたことに、彼はまったく気づいていなかったのである。
「もし他の有名人親子が同じ事件を起こしていたら、みのさんは『朝ズバッ!』で『親が甘やかすからこういうことになる』と断罪していたことでしょう。今、彼は自分がやっていたことと同じ仕打ちを周囲から受けている。自業自得です」(前出・芸能記者)
トークという唯一にして最大の武器も封じられ、もはや手も足も出ない。みの氏と雄斗容疑者は今、どうしているのか。
「再逮捕の後は、自宅ヘは帰らずに都内のホテルで暮らしているようです。これまでよく使っていたホテルオークラにも、みの氏の姿はありません。雄斗容疑者とその家族も自宅には戻っていない。知人が携帯にかけても出ないそうです」(全国紙社会部デスク)
頼みの綱だったテレビ局からも見放され、みの親子はいま、初めて事の重大さをかみしめているのかもしれない。
「週刊現代」2013年11月2日号より
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