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「そのうち日本から子どもが消えちゃうんじゃないかと」と思わせる日本をめぐる様々な統計グラフや、それと同じ曲線を描くいくつ
http://www.asyura2.com/13/health16/msg/793.html
投稿者 お天道様はお見通し 日時 2015 年 2 月 11 日 00:48:21: I6W6mAZ85McLw
 


出生時の体重が 2500グラム未満の乳児の割合の各国比較(2013年)
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Viewpoint



「どうして日本はこうなった?」への思いは続く

先々週くらいの、

「フランシスコ法王が第三次世界大戦の開始を宣言」という報道よりも中国の食品安全監査報告のヤバさが気になる昨今
 2015年01月19日

という記事で、CNN の「中国の食品の安全性があまりにもひどい理由」というタイトルの記事を紹介する他に、中国の食品事情の問題などを少し書きました。

そして、つい先日、

日本の未来 : 子どもに関しての、そして、高齢者に関しての統計データから受けた衝撃
 2015年01月28日

という記事では、教育関係の施設で目にした冊子の数値に衝撃を受けまして、いくつかのグラフを載せました。

そこには、日本の子どもの数そのものが、この30年くらいで「半減」しているのに対して、特別支援対象の子どもたちは増加していることが示されています。

また、「通級」という学校制度があります。

これは、普通に小学校に通うことに問題はないけれど、発声や耳の聞こえ方などにやや問題がある児童、あるいは、ADHD (注意欠陥・多動性障害)などの子どもなどが、週に一度、教室に通って指導を受けるというものです。

こちらの数も、この 20年間で5〜7倍くらいの急激な増え方をしています。

tsuukyuu.gif
舞田敏彦 Twitter


こういうことだけではなく、後でふれますが、日本において、子どもたちのアトピーや食品アレルギーの増加、ぜんそくが増加している、などの原因は決してひとつやふたつの単純なものではないでしょうけれど、「ある現象が急激に増えていく」ということには、何らかの原因はあるはずです。

2009年に、環境省が「子どもの健康と環境に関する10万人全国調査」というものをおこなったそうですが、そこでは、「子どもの健康に関連した不安が提示された因子」などに関して、「一般の人々へのアンケート」と、「専門家へのアンケート」をおこないました。

その結果は、一般の方へのアンケートでは、「1位 農薬」、「2位 食品添加物」、「3位 電磁波」などから始まるものですが、ここでは、専門家のアンケートの順位を取り上げてみます。

子どもの健康に関連した不安が提示された因子

1位 内分泌かく乱物質(環境ホルモン)
2位 ダイオキシン・PCB類
3位 POPs(残留性有機汚染物質)
4位 農薬
5位 水銀
6位 殺虫剤
6位 タバコ
6位 クロム
6位 ヒ素
6位 鉛


そして、この専門家たちが、提示された不安要因によって、子どもの健康に影響があると考えている項目が下のようになります。

不安が提示された子どもの健康影響

1位 アトピー
2位 注意欠陥・多動性障害
3位 低出生体重
4位 早産
5位 ぜんそく
5位 死産
5位 自閉症
5位 先天奇形
5位 生殖器異常
10位 食物アレルギー
10位 発達障害
10位 泌尿器異常


となっています。

まあ、専門家の発言といっても、上に並べられた疾患や状態について、因果関係が明確になっているものは多くないはずです。なので、「そのように考えている専門家たちがいる」という認識を越えるものではないとは思います。

とはいえ、上の様々な疾患や状態の中には、「子どもの総数が減っている中でも、増え続けている」ものが多いことも事実です。

日本における児童生徒のぜんそく被患率の推移
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エコチル調査

私自身、小学2年(昭和40年代)まで小児ぜんそくでしたけれど、上のグラフで昭和53年(1978年)から、子どものぜんそく罹患率が 30数年のうちに小学生で4倍ほどにも達したことがわかります。


日本における先天異常発生頻度の推移
img_why03.gif
エコチル調査

このグラフでは、染色体異常で生まれる赤ちゃんの率が 30年間で倍増していることがわかります。

不安が提示された子どもの健康影響の3位に「低出生体重」とありますが、今回の冒頭に載せましたのは、世界各国の「低体重で生まれる赤ちゃん」の率を比較したもので、これを見ると、世界で、低体重の赤ちゃんが生まれる率が最も高い国が日本であることが示されています。

このグラフが掲載されていた Viewpoint の記事には、


過去30年間で低体重児の割合が日本はほぼ倍増した。これは先進国の中で特異な現象という。


とあり、特異な現象として捉えられているようです。

その増加数については、1970年からのグラフがあります。

1970年から 2002年までの低体重児の数の推移
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赤ちゃん通信


ちなみに、日本の出生数の減少は今さら取り上げることではないでしょうが、グラフで見ますと、ある時点から「一方的に減少し続けている」ことがわかります。

1900年から 2011年までの日本の出生率の推移
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20世紀以降の日仏の出生数の推移


生まれた赤ちゃんの総数は 1975年の 190万人から 100万人へと、ほぼ半減。
昨年 2014年の出生数は 100万1000人となりまして、1899年以来最低となっています。

・とにかく、子どもの数はさらに減り続けている。

・しかし、その状況の中で、何らかの問題を抱える子どもの数は増えている。


というのが現実で、その傾向が止まる気配も今のところありません。

どうしてこのようなことになってしまったのか、とは誰でも思うとこでしょうけれど、しかし、誰にもその理由は一概には言えないはずです。

そこで、「似たようなカーブを描く、日本に関しての他のグラフを見てみる」というのはどうかと思いました。

それぞれに何の関係もないように見えても、同じ曲線を描いているもの同士なら、何かの関連が思い浮かぶかもしれない。それで、「似たように急増しているようなグラフ」をいくつか見てみました。




日本で増えてきたもの

ところで、「日本人の食」のデータを見ていると、1950年代から「急激に変化」したものがあります。

それは「動物性脂肪の摂取量」です。
少し古いデータですが、ものすごい急カーブのグラフを描いていることがわかります。そして、これは現在に至るまでも、さほど変化はないはずです。

日本人の栄養摂取の推移
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佐野内科ハートクリニック


この 1955年くらいから、日本人はコメを食べなくなって、肉をたくさん食べるようになった、という図式がおわかりになるかと思います。

現在に至るまで続く、これだけの「激しい肉食化」は、どこまで時代を遡っても、日本人の歴史の中で初めての「状態」かと思われます。

しかし、肉食が増えているからといって、カロリー摂取が増えているわけではないです。
下は、厚生労働省の「国民健康・栄養調査」をグラフ化したものです。

japana-eiyoh.gif
family-aoziru


そして、日本人がかつての4倍くらいの肉を食べる生活が定着し始めた 1960年代頃から急速に摂取しなくなっているものが、「植物繊維」です。

graph_010.gif
大塚製薬


このような食生活の変化の中で、肉食とばかり関係しているものではないでしょうが、偶然にも、日本人の肉食が激しくなった 1955年頃から急速に増えたのが、「ガンによる死亡者」です。

日本の全ガンでの死亡者数の推移
cancer-japan-01.gif
東京都健康安全研究センター年報


そして、日本は食糧自給率が低いわけで、肉にしろ野菜にしろ海産物にしろ、食料の多くを輸入に頼っていますが、「急増したの輸入先はどこか」というと、やはり、中国ということになります。

china-2007-food.jpg
All About 中国輸入食品のシェア、20年で約2.3倍に

上のデータはやや古いですので、現在に至るまで変化はあるでしょうけれど、拡大の方向には変わりはないかと思われます。

その中国からの輸入食品の内訳(2007年)は、財務省の貿易統計によりますと、上位3位は、

・魚介類 35.0%
・果実野菜 32.1%
・肉類 13.8%


となっていて、これだけの量が輸入されているとしますと、魚にしても野菜にしても、あるいは、肉にしても、自分では買わなくとも、外食などを含む何らかで、どこかで必ず中国産の食品を口にする生活をしていることになりそうです。

そういえば、中国の食品といえば、現在の中国のトップである習近平国家主席の昔のテレビでの発言を思い出しました。




習近平国家主席の14年前の言葉

上にもリンクしましたが、少し前の、中国の食品安全監査報告の記事の中で、中国人ジャーナリストによって記された『中国の危ない食品―中国食品安全現状調査』という本のことを書きました。

この本の中に、習近平国家主席が、今から 14年前に福建省のトップ(省官)になった際に、中国中央テレビで、食の安全についてインタビューを受けた時の習近平国家主席の言葉が載せられていました。

抜粋します。


中国の危ない食品―中国食品安全現状調査より


2001年8月22日、中国中央テレビの司会者、王が福建省長に就任して間もない習近平(2007年に上海市長)を「食品汚染」についてインタビューした番組の中だった。

当時、最年少の省官だった習近平は、1月27日にテレビに向かって率直にこう語っていたのだ。

「私が福建省に着いて最初にしたのは、ちゃんとしたレストランを見つけることでした。正直な話、今、ものを食べたり飲んだりすることはじつに煩わしいことです。コメを食べるときには有毒米かどうか心配し、野菜を食べるときは残留農薬を心配しなければならないんですからね」

司会者は、福建省の肉赤身化剤の問題は、現在どうなっているのかと訊いた。

「この薬品は、当初、科学的な研究を広めるもののひとつとして使われたそうです。私の友人に画家がいるんですが、彼は豚のレバー料理が大好きで、酒の肴はきまって豚レバーでした。ところがあるとき、絵筆を握る手が震えだし、描けなくなったというのです。病院で診察してもらった結果、肉赤身化剤、つまりは塩酸クレンブテロールが原因だとわかりました。その後、豚レバーを食べるのをやめたら、よくなったそうです。肉赤身化剤は非常に危険なものだと思います」



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▲ 福建省の省官に就任する前の1999年、福建省を視察する習主席(左)。 sina.com より。パッと見は、蛭子能収さんですね。


今から 14年前には、後の中国国家主席自身が、自分の国について、「正直な話、今、ものを食べたり飲んだりすることはじつに煩わしいことです」と述べていたことが印象的です。

ちなみに、文中に出てくる「肉赤身化剤」は、動物の見た目をよくして、肉の赤身の見た目をよくする「塩酸クレンブテロール」という薬剤で、気管支系の薬ですが、副作用がきつく、量によってはストレートに人体に有毒な物質です。

豚肉の筋肉をよく見せるということは、「筋肉増強剤」としての副作用もあり、過去に「中国で食事をしたスポーツ選手がドーピング検査で陽性となる」という事件が相次いだことがあります。

下のニュースはそのひとつです。


「中国の豚肉、2度と食べない」…残留成分でドイツ選手が出場禁止
サーチナ 2010.10.27

ドイツ卓球協会と同国のアンチ・ドーピング協会はこのほど、ドーピングの疑いで8月末にオフチャロフ選手(22歳)に科した「2年間、出場禁止」の処分を解除すると発表した。食事に由来する誤摂取と判断したため。中国国内で食べた豚肉に薬物が残留していたとされる。オフチャロフ選手は、「もう中国で、肉を食べる勇気はない」と述べた。チャイナネットが報じた。(略)

中国では、豚の飼料にクレンブテロールを入れる場合がある。禁止されてはいるが、豚が興奮して歩きまわるために赤身部分が多くなり、高値で出荷できるからだ。浙江省では2008年11月、大量にクレンブテロールを含む豚肉が社員食堂の昼食に使われ、70人に手足のしびれ、動悸、嘔吐などの中毒症状が発生する事件があった。




2001年の習近平省官は「肉赤身化剤」が「塩酸クレンブテロール」という薬品であることに言及していて、当局は、当時より食品汚染の知識について豊富であったことがわかります。

それから十数年経って、食品汚染の状況はほとんど改善されていないために、上のようなニュースや、先の CNN のような記事となるわけですが。

『中国の危ない食品―中国食品安全現状調査』の中には、農民の言葉として、

「(飼育場に、見た目のいい豚と、ふつうの豚の2種類がいて)見た目にいいのは肉赤身化剤を食わせたヤツですよ。肉の色つやがいいんで、もっぱらマチの人たちに売るため。ふつうの豚は自分たちで食べるものです」

という証言もあり、「見た目の良いほうが毒」となっていたりしまして、なかなか中国国内の食品問題も複雑なようです。




他に増えているものは

中国の食材で、話が逸れてしまった感もありますが、しかし、中国からの食材輸入の増加と、先に挙げました、日本の子どもたちの問題の増加と、いくつか同調しているような点もあります。

あと、子どもたちの問題と同じような曲線を描くものでは、「水」なんかもありそうです。

下のグラフは、日本の水道の浄水場での「塩素」の投入量の推移を示したものです。

mizu3.png


日本のガン患者の数の拡大のグラフとも似ています。

上のグラフは、「水とアトピー」というサイトの、「日本の水道水について 塩素濃度は世界一」というページにあるものです。

そのページには、


日本の水道水は、微生物の力で水を浄化する「緩速濾過方式」で、戦前はほとんど塩素は使われていませんでした。

これが転換するのが、戦後占領期です。

当時の占領軍GHQが、日本の方式を遅れた「野蛮なもの」とみなして、占領軍の飲料用水用に「塩素」投入を命じたところから始まります。



という記述があります。

そして、真偽は何とも言えないですが、浄水の塩素の増加と、アトピー性皮膚炎が急増していく時期が一致しているということが書かれています。基本的には、アトピー性皮膚炎の原因は正確にはわかっていないですが、上のような考え方もあることをはじめて知りました。

まあ、しかし、世界と比べても、「水道の水をそのまま飲める」ということ自体は、他の国にはほとんどないことでもありまして、塩素を完全な悪者にするというのは良くないかもしれないですが、その程度が激しいということのようです。他の先進諸国の5〜15倍ほどの塩素量だそう。


思いつくままにグラフを眺めていましたら、何だか少し長くなってきましたので、今回はこのあたりまでとしておきたいと思いますが、いろいろ見ていますと、やはり「口から入るもの」の要因は大きいような気はします。

・日本人の食べるものの種類が変化した
・日本人が自分の国や地域の食物をあまり食べていない


ということなどと、病気などを含む様々な疾患とは関係しているように見える部分はあります。

何にしても、最初のほうに載せましたガン死亡者の 100年間での飛躍的な上昇を見ましても、私たちが「病気の時代」に生きていることは確かなようで、そして、今のままだと、この状態はさらに拡大していくとしか思えないです。

私たち自身はもういいとして、次の、つまり、子どもたちの世代…まあ、そういう時代が存在するかどうかはわからないですが、将来に存在するならば、今のような負のループを少しずつでも断ち切らないと、旧約聖書の出エジプト記にある、

「すべての初子を撃つ」

というような厄災、つまり「この世から子どもがいなくなる」というようなことに見舞われてしまいかねない気もします。巨大な自然災害や、ペストやスペインかぜのような世界的な感染症の流行、あるいは戦争で多くの人びとの命が奪われたことは人類史では何度もあったでしょうが、今のような「理由はよくわからないけれど、赤ちゃんが生まれにくくなっていたり、かつてはなかったほど、新しい病気が増えている(ガンも歴史で見れば新しい病気です)」という時代はなかったような気がします。

そして、日本の食糧自給率はご存じのとおり、主要国最下位のままです。

食糧自給率
food-japan.gif
農林水産省 食料自給率とは

農家さんたちはどんどん高齢化している現状でもあって……うーん……日本の子どもたちの将来は、どのあたりに希望を探れば良いですかね。



「そのうち日本から子どもが消えちゃうんじゃないかと」と思わせる日本をめぐる様々な統計グラフや、それと同じ曲線を描くいくつかの統計 INDEEP
http://oka-jp.seesaa.net/article/413213183.html
 

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コメント
 
01. 2015年2月11日 06:38:47 : 3NO9L2ieOg
最早、生存に適して無いな。
産むべきでは無い、環境を是正するまでは。

02. 2015年2月12日 20:46:25 : c9i5cCVNtQ
中国から汚染食品
国内から放射能食品

どちらがマシでしょうか?


03. 2015年2月14日 23:40:07 : nJF6kGWndY

若年層の妊娠出産は減ったが、高齢出産が増え、しかも未熟児など、本来、生きられなかった個体が、医療技術の進歩で生き延びられるようになったということだな

環境適応の結果、天敵がおらず縄張りをもつ(既得権が強い)生物では、ありがちな傾向だが

生存に適した環境条件が失われれば、強烈な淘汰に晒され、最悪絶滅することになる

ヒトの場合、既に多くの生物種を絶滅に追い込んだが、自身の絶滅時にも、また多くの生物の絶滅と一緒に消えることになるだろうな



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