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写真はイメージ/(C)日刊ゲンダイ
専門家指摘 「突然、肉が食べたくなる」には3つの理由がある
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/155085/1
2014年11月20日 日刊ゲンダイ
とんかつ、しょうが焼き、焼き肉、ハンバーグ……。肉は働くサラリーマンのランチの定番メニューの代表格。牛丼やハンバーガーだってあるし、財布さえ許せば豪勢にステーキランチなんてのもたまには悪くない。女性に対して“草食系”などと揶揄される20代男子だって、こと食欲に限っては大歓迎に違いない。
歴史的には、日本は魚文化の国。焼き魚、煮魚に加え、刺し身や寿司が発達したのはご存じの通り。それが食の欧米化で、今やいつでもどこでも肉が食える時代になった。
かくも環境に恵まれているにもかかわらず、ふと「あ〜、肉食いてぇ〜」とガマンできなくなることがある。魚じゃダメなのだ。人はなぜ突然、肉を食いたくなるのか?
行動薬理学の専門家で「依存症のすべて」(講談社)の著書がある廣中直行・元専修大学教授は、3つの理由を指摘する。
「ひとつは栄養でしょう。肉には動物性タンパク質がたっぷり含まれます。タンパク質がカラダをつくる成分として働き、我々人間の文明を発展させてきたといってもいい。つまり、一番手っ取り早くこの栄養分をとるには“肉を食うのがいい”と、ずっと昔から世界的に共通の認識があるため肉を食べたくなるのです」
人類の歴史的な背景である。タンパク質は、炭水化物、脂質と並ぶ3大栄養素のひとつ。不足すると子供なら発達が悪くなるなど悪影響が出るとされる。是が非でも必要不可欠な栄養素なのだ。
「牛、豚、鶏肉、どれも一緒。肉はタンパク質そのものを含む一番の供給源です。バラ肉などは脂質が多いですが、ヒレ肉のような赤身部分や鶏のささ身部分にはタンパク質がたっぷり。効率よくタンパク質をとることができます」(管理栄養士・検見ア聡美氏)
2つ目は、依存だという。対象は肉そのもの、というよりアブラ分。我々はそのアブラが欲しくてたまらなくなるのだ。
「実をいうとアブラ分、つまり油脂ですが、油脂は脳を動かす報酬になるんです。肉を食べると、肉に含まれる油脂がドーパミンを出し、“これはいいものだ”、食べるともらえる“報酬なんだ”と脳に刷り込まれる。しかもこのシステムは面白いことに、次にアブラが焼ける匂いや、『ジュ〜ジュ〜』焼ける音、あるいはステーキを見ただけで、ドーパミンが出る。食べてなくてもね。報酬のシステムを活性化させるんですね」(前出の廣中氏)
ドーパミンはご存じ、脳の快感物質。焼き肉屋の前でいい匂いがプ〜ンと漂ってくると、食べたくなるのはこのため。肉のアブラ分はまるで麻薬みたいだ。
「3つ目は“イメージ”です。たとえば、草食系男子はおとなしくて、自己主張がなくて地味、欲望もない……。こうしたイメージです。対して肉食はというと、ガツガツして元気にあふれ、活力があって、グイグイ前に進んでいくようなイメージがあるはず。そのイメージに憧れるというか、肉を食べてそういうイメージを周りに“見せたいな”という気持ちがあって肉を食べる可能性はあると思います」(廣中氏)
強さをアピールするために肉を求める――。モテたい男は、それも悪くはないだろう。
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