13. 2014年10月27日 07:57:09
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温泉水の効能は酸化還元電位(ORP)では評価できない。
専門家も含めて温泉マニアには ORP信者が多いですね:
末期ガン 投稿者:やませみ 2001年12月30日(日)
飲用でガン効くと噂される霊水の多くは「還元水」だという報告もあります。 新鮮な温泉も還元性を示すので、何となく信憑性があるような気がします。 還元水に含まれる「活性水素」が効果の要因とする一説もありますが、まだ確定したことはわかっていないようです。 ただし、汲み置くと酸化により数日でこの性質は消失してしまいますから、現地に行って飲用しなくてはなりません。 人工的に還元水(または活性水素水)を作る装置も市販されていますが高価です。 http://www.asahi-net.or.jp/~UE3T-CB/bbs/bbs01/bbs011219_1231.htm しかし真実は :
「奇跡の水」は還元水ではなかった
@ ルルドの泉 ルルドの水:ORP = 133, pH8.55, 20℃, 溶存物質総量mg/kg http://www.mizuhiroba.jp/meisui/sp/lourdes2011_oct.html http://homepage3.nifty.com/oouo/chp2-fountain_of_lourdes/110-3setsu-water-kagakuteki-seibun.htm http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%83%AB%E3%83%89#.E3.83.AB.E3.83.AB.E3.83.89.E3.81.AE.E6.B3.89 http://www.naruhodo-genki.com/lourdes.html
A 奈女沢温泉 釈迦の霊泉 群馬県 奈女沢温泉 釈迦の霊泉: ORP = 119, pH9.7, 22.2℃, 溶存物質総量130mg/kg http://onsen.nifty.com/cs/kuchikomi/onsen_255/detail/aid_onsen009924/kid_0000134685/1.htm
B 穴の谷の霊水 富山県 穴の谷の霊水: ORP = 296, pH6.1, 13.8℃, 溶存物質総量45.8mg/kg http://www.asahi-net.or.jp/~ue3t-cb/bbs/special/onken/insen_list2.htm#ananotani
もし『奇跡の水』の代表 釈迦の霊泉(ORP = +119) が還元力のお蔭で末期癌が治るというのなら、フツーの掛け流し温泉なら何処でも癌が治りますね: 日本各地の温泉の酸化還元電位(ORP) 岩手県 国見温泉 石塚旅館: ORP = マイナス424, pH7.1, 54.5℃
宮城県 鳴子温泉 西多賀旅館:ORP = マイナス414, pH6.4, 50.1℃ 宮城県 中山平温泉うなぎ湯の宿 琢ひで:ORP = マイナス350, pH8.9, 100℃ 宮城県 中山平温泉 丸進別館 丸進別館1号:ORP = マイナス303, pH9.6, 100℃ 宮城県 川渡温泉 藤島旅館:ORP = マイナス300, pH7.5, 47.6℃, 溶存量1053mg/kg 福島県 木賊温泉: ORP = マイナス300, pH8.6, 44.8℃ 新潟県 咲花温泉 一水荘:ORP = マイナス369, pH7.8, 50.2℃, 栃木県 塩原元湯温泉 ゑびすや 梶原の湯:ORP = マイナス370, pH6.47, 39.7℃ 栃木県 喜連川早乙女温泉:ORP = マイナス320, pH7.4, 73.4℃ 栃木県 那須温泉 おおるり山荘:ORP = マイナス305, pH8.4,37〜40℃ 長野県 七味温泉 紅葉館: ORP = マイナス364, pH6.8, 71.4℃ 長野県 七味温泉 旅館 山王荘:ORP = マイナス312, pH6.8, 71.4℃ 長野県 白骨温泉 湯元 斎藤旅館:ORP = マイナス340, pH6.5, 44.4℃ 長野県 泡の湯旅館 : ORP = マイナス320, pH6.4, 36.9℃ 長野県 野沢温泉 共同浴場 真湯:ORP = マイナス315, pH7.6, 61.2℃
長野県 野沢温泉 村のホテル住吉屋:ORP = マイナス310, pH8.9, 90.8℃ 長野県 別所温泉4号源泉 臨泉楼 柏屋別荘:ORP = マイナス300, pH8.8, 50.9℃ 鹿児島県 紫尾温泉 和風ホテル くすのき荘:ORP = マイナス384, pH9.4, 43.2℃ http://onsen.nifty.com/cs/kuchikomi/onsen_255/myList/uid_0000011326/srt_scds/1.htm 日本各地の湧き水・井戸水の酸化還元電位(ORP)
山梨県富士吉田市の富士山の一合目の湧水 ORP = マイナス310 千葉県 久留里にある酒造元の井戸 ORP = マイナス100〜150 富山市 井戸水 ORP = マイナス77 千葉県館山市舟形の民家の井戸水 ORP = マイナス75 室堂高原、日本一高地の湧水、『立山玉殿の湧水』 ORP = +95 釣鐘駅(黒部渓谷鉄道) ORP = +103(地下水) 室戸沖 海の深層水(硬度1000) ORP = +118 http://w-21.net/dron/table/orp.html しかし、上記の ORP がマイナスの温泉や湧き水の中で癌が治ると言われている所は一つも無いのです。
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酸化還元電位の問題
酸化還元電位(ORP)を尺度に、体に良い水か悪い水かを判断しようとする風潮があるのは困ったことです。
まず、覚えておいて頂きたいのですが、酸化還元電位は水に溶けている物質によって様々に変化します。 アルカリイオン水や電解還元水のメーカーは酸化還元電位(ORP)が低く(マイナスの値を示します)、還元力があるために、活性酸素を消去し、健康にも良いとしているのですが、この酸化還元電位の低下は溶存酸素の減少が関係しているために、こうしてできた水では金魚などを買うことはできず、特に赤ん坊に飲ませるとよろしくありません。 また人体の臓器の酸化還元電位を正確に測定するのは難しいのですが、大体各臓器はマイナス(−100mv程)に調整されるように働いているとされており(これは生命力の一つの側面であり、ホメオスタシスであり、自然治癒力であるとも言えます)、意図的に酸化還元電位がマイナスの水を飲むと怠け者の細胞を作り出すことに繋がります。 飲用を止めたら体調が悪くなる可能性も否定できません。そもそも蛋白質等の生体高分子は、水素結合という電気的結合により、その立体構造をとる事が出来るわけですが、これを還元電位の著しく高い環境や、または著しく低い環境に曝しても、構造が壊れてしまうのです。勿論、人間の体にはホメオスタシスという機構が備わっていますので、飲んだ水が即座に影響を与える訳では有りませんが、還元電位が低ければ低いほど良いと思われているのは残念なことです(業者さん&お抱え学者さん!宣伝は大成功しましたね!!)。 また別項で論じてありますが、酸性体質改善の為に、アルカリイオン水を飲んで血液をアルカリ性にしようなどというのも科学知識の欠如した業者の洗脳に過ぎませんし、血液が酸性化することは絶対に有り得ません(ただし、細胞間液にはpHの変動があるとする研究もあるようです)。 このような酸化還元電位のマイナスの水は、ガンなど重篤な病気の人が、ある一定の期間に限り適量を飲むことで症状の改善に役立てることができるので、バイブル本に書かれているような治験例の全てが嘘であるとは言えないのですが、やはり健康な人間が日常的に飲むことはオススメできません。 カイロプラクターの下條茂先生は名著「痛み、病気、そこに愛はありますか?」の中で、飼っていた重篤な病気を持つウサギにアルカリイオン水と普通のミネラルウォーターを与えてみると、具合の特に悪いときは努めてアルカリイオン水を飲むが、状態が安定してくると、アルカリイオン水は飲まなくなり、ミネラルウォーターしか飲まなくなったという話を紹介されていますが、もしかすると動物はそのようなアルカリイオン水や電解還元水の問題点について直感的に感じ取っているのかもしれません。 天然水で健康に良いとされている水などを調べてみても、ほとんどが+200〜300mvの電位を示すことから、マイナスmvを示す水は不自然であるとも言えるでしょう。 水道水のように酸化還元電位が+500mvや+800mvといった電位を示すものも良くありませんが(塩素が酸化剤として働くためです)、アルカリイオン水や電解還元水のようなマイナスの水も飲用には不向きであると医学統合研究会では考えています。 ちなみに酸化還元電位は極めて微量の溶質によっても簡単に変化させることが出来、電気分解などという面倒な操作をしなくても、レモン汁を数滴垂らすだけで、簡単にマイナス電位の水を作ることが出来ます(ビタミンCを始め、レモンに含まれている抗酸化物質の作用です)。 揮発性の不安定な水素頼みの水よりも、レモン汁をガブノミする方が満足できるかもしれませんよ! http://www.igakutogo.com/denkai.html 水の話でORPとなると、大河内法政大教授の独壇場のようです。 (というか、水質基準にORPの規定がない。また温泉水に関する先進国ドイツの文献を見てもORPの話は一切でてこない。 どうやら、水を話題にする場合に出て来るORPのは、「おいしい水は、クラスター値が小さい」というクラスター信仰を、大河内教授が否定する際、水のうまさの指標として逆に持ち出してきた理屈のようである。ORPがよく問題にされるのは、生化学の分野らしい。 水についてのORPの値はマイナスからプラスまで幅を持つ。水中に酸素が多く溶けている場合、ORPはプラスを指し、溶けている酸素がすくない時はORPはマイナスとなる。水を塩素消毒すると、塩素は酸化剤なので、ORPはさらに高くなる。大河内先生によれば、ORPの高い水は、酸化度がおおきい(つまりエージングされた水だから)マズイ水。深井戸の水は、酸素の溶存量が少ないから新鮮な水。したがって本物の水ということになるそうだ。 これを温泉水に適用すると、ORPの低い還元性の温泉水を掛け流す温泉は、効能の高い良質の温泉、対して循環泉は塩素殺菌するからORPが高く、効能どころか有害でもあるという。こうしてその理論の行き着く所は、大河内先生とあの「温泉教授」が顧問となっている日本総合温泉研究所の言う、塩素殺菌しない本物温泉認定ということになる。 私は、塩素殺菌の弊害は認めるが、だからと言ってORPの高い温泉水はエージング(老化)の進んだ温泉だという理論には、首肯しがたい。つまり、ORP値を温泉の良否を判断する指標とするのは、邪道ではないかと思うのです。 http://minerlwasser.blog62.fc2.com/blog-entry-51.html
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