http://www.asyura2.com/13/health16/msg/606.html
Tweet |
デング熱の“震源地”になった代々木公園/(C)日刊ゲンダイ
恐怖のデング熱とセアカゴケグモ 重症化キーワードは「2」
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/153883
2014年10月7日 日刊ゲンダイ
虫の反乱だ。ヒトスジシマカがウイルスを媒介するデング熱が全国に拡大したのに続き、オーストラリア原産の毒グモ・セアカゴケグモが全国各地で見つかっている。デング熱の患者は北海道から山口まで18都道府県で確認され、セアカゴケグモは35都府県に分布する。2つの虫による感染症は、日本に定着したといっていい。東京医科歯科大名誉教授の藤田紘一郎氏(感染症学)に聞いた。
セアカゴケグモは体長1センチほど。これまでに発見されたのは家の庭や浄水場、マンションの敷地、公園、高速道路のサービスエリアなど。プランターの底やエアコンの室外機の裏などに隠れ、自宅に侵入するケースもあるという。
毒があるのはメスのみで、おとなしく、攻撃性は少ないが、海外では“ご対面”して驚いたクモに刺され、死亡した人もいる。厚労省や自治体は「重症化はまれ」と事態の沈静化に必死だが、決して侮れないのだ。
「セアカゴケグモの毒は神経に障害を起こす神経毒です。噛まれてから1時間以内で痛みが生じ、だんだん強くなることがある。その部分の痛みにとどまる軽症が8割近くと圧倒的ですが、2割は痛みが全身に広がって重症化します。重症化するのは乳幼児や高齢者、糖尿病やがんなどの持病がある人です。毒がどの神経に作用するかによって症状は異なりますが、腹痛や発汗、めまい、けいれん、嘔吐は代表的。まれな症状とはいえ、オシッコが出なくなる尿閉や呼吸困難、徐脈・頻脈、全身の発疹などは要注意です」
■アナフィラキシーショックも
軽症なら痛み止めなどの対症療法で済むが、重症だと抗毒素血清による治療が必要だ。特にヤバイのは2度噛まれたとき。
「スズメバチに刺されたときのようなアナフィラキシーショックを起こして死亡する恐れがあるのです」
150人に膨れ上がったデング熱患者は、いずれも軽症で済んだ。だからといって、「どうってことないのか」と軽くみてはいけない。その根拠が、静岡の男性から遺伝子配列が違うタイプのウイルスが見つかったことだ。
「デングウイルスには4つのタイプがあります。どれか1つに何度も感染する分にはそれほど危なくないのですが、異なる2つのタイプに感染すると、重症化リスクがグンとアップ。重症化した場合は、出血性デング熱といって、一般のデング熱と区別され、致死率はエボラ出血熱に匹敵する5割近くに上昇するという報告もあるのです。代々木公園を“震源地”として広がった患者から確認されたウイルスは1つのタイプで一致していましたが、静岡の男性から別のタイプが発見されたことで、日本でも重症患者が発生する条件が整ったのです」
デングウイルスを媒介するヒトスジシマカは越冬できないが、セアカゴケグモは越冬する。ヤラれたくなければ、アウトドアでの虫よけは必須だ。
▲上へ ★阿修羅♪ > 不安と不健康16掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。