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「牛乳飲むと太る」は間違い? 牛乳でメタボ&高血圧解消の可能性〈dot.〉
http://www.asyura2.com/13/health16/msg/589.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 10 月 01 日 17:18:05: igsppGRN/E9PQ
 

「牛乳飲むと太る」は間違い? 牛乳でメタボ&高血圧解消の可能性〈dot.〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20141001-00000011-sasahi-hlth
dot. 10月1日(水)16時5分配信


 食欲の秋。気が付くとベルトの穴をまた一つ緩める破目に……なんていう人も多いかもしれない。メタボリック症候群の診断基準が「へその高さの腹囲、男性は85センチ以上、女性は90センチ以上、かつ、高脂血症、高血糖、高血圧のうち2つ以上に該当する」と定められたのは2005年4月のこと。以来10年ものあいだ、このメタボという言葉の呪縛にとらわれながら過ごしてきた私たちにとって、気になる研究結果が発表された。そのデータを導きだしたのは、私たちに身近な「牛乳・乳製品」だ。

 牛乳といえば、カルシウムのとれる栄養食品であると同時に、生クリームの原料でもあり、脂肪分を含んでいるため「飲むと太る」と思いこんでいる人もいるようだ。しかし、海外のこれまでの研究では、牛乳や乳製品を多くとる食生活を送っている人は、むしろメタボになりにくかったり、血圧が下がったりする効果がある可能性が示唆されていた。この研究結果は日本人にもあてはまるか、が今回の研究テーマだ。一般社団法人Jミルクが2014年9月25日に開いた第37回メディアミルクセミナーで、「牛乳乳製品によるメタボリック症候群予防の可能性」というテーマで報告された。

 研究を主導したのは細井孝之医師(医療法人財団健康院健康院クリニック副院長、予防医療研究所所長)。細井さんは、「日本においてはなぜか、牛乳を飲むと太る、血清脂質プロフィールを悪化させる、といった漠然とした疑問が散見されることがあるが、実は、海外では逆に牛乳や乳製品を多く摂っているほどメタボリックシンドロームが少ないことが報告されている」として、日本人を対象に調べることにした。20〜60歳の男性200人を2グループに分け、102人には24週間、食事指導に加え、毎日400グラムの牛乳・乳製品をとる生活を続けてもらい、残り98人には食事指導のみを行って、血圧や腹位、コレステロール値などの推移を調べた。その結果、牛乳や乳製品をとったグループの人たちは、そうでない人たちに比べ、血圧の低下の幅がより大きかったという。「日本人の食生活における、乳・乳製品とメタボリックシンドロームの予防、改善の関連性について、わが国発の有効なエビデンスになるであろう」と細井さんは話した。

 今回の研究に協力した男性200人は、腹囲85cm以上、BMI25kg/平方メートル以上、総コレステロール200mg/dL(≒LDL120mg/dL)以上、空腹時中性脂肪150mg/dL以上、空腹時血糖値100mg/dL以上、収縮期血圧130mmHgまたは拡張期血圧85mmHg、の6つの指標のうち2つ以上に該当する人たち。喫煙者、牛乳アレルギーなど牛乳の摂取に健康上の問題のある人、重篤な心疾患や脳血管疾患、腎疾患、糖尿病の病歴のある人は除外した。全員に、食事からの適正なエネルギーと栄養素の摂取についての指導を行った。牛乳や乳製品を摂取したグループもそれ以外の人たちも、食事指導によって腹囲や血圧、体重、体脂肪率、総コレステロール数などが改善したことは共通していたという。

 鶏が先が卵が先か? という因果性についてよく話がされるが、良い食事習慣によってメタボが改善されたことにより身体が軽くなり運動習慣ができたのか? それとも牛乳や乳製品を摂る習慣がきっかけとなり、自らの健康への意識が高まり、運動習慣ができたのか? この結果からも適度な運動と食生活の改善がメタボ改善の早道といえそうだ。

 いずれにせよ、日本人の食生活における牛乳・乳製品の関連性と、これからの研究に注目しておきたい。

 この研究結果は、Journal of Nutritional Science and Vitaminology in pressに掲載されている。


 

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コメント
 
01. 中川隆 2014年10月02日 00:56:21 : 3bF/xW6Ehzs4I : b5JdkWvGxs

乳製品、飽和脂肪酸、カルシウム摂取量と前立腺がんとの関連について


-「多目的コホート研究(JPHC研究)」からの成果-

私たちは、いろいろな生活習慣と、がん・脳卒中・心筋梗塞などの病気との関係を明らかにし、日本人の生活習慣病予防に役立てるための研究を行っています。平成7年(1995年)と平成10年(1998年)に、岩手県二戸、秋田県横手、長野県佐久、沖縄県中部、茨城県水戸、新潟県長岡、高知県中央東、長崎県上五島、沖縄県宮古、大阪府吹田の10保健所(呼称は2008年現在)管内にお住まいだった、45〜74歳の男性約4万3千人の方々を平成16年(2004年)まで追跡した調査結果にもとづいて、乳製品、飽和脂肪酸、カルシウム摂取量と前立腺がん発生率との関連を調べた結果を専門誌で論文発表しましたので紹介します。 (Cancer Epidemiol Biomarkers Prev. 2008年17巻930-937ページ)

乳製品をよく摂取するグループで前立腺がんになりやすい

対象者約4万3千人のうち、329人が前立腺がんになりました。乳製品、牛乳、チーズ、ヨーグルトの摂取量によって4つのグループに分けて、最も少ないグループに比べその他のグループで前立腺がんのリスクが何倍になるかを調べました。その結果、乳製品、牛乳、ヨーグルトの摂取量が最も多いグループの前立腺がんリスクは、最も少ないグループのそれぞれ約1.6倍、1.5倍、1.5倍で、摂取量が増えるほど前立腺がんのリスクが高くなるという結果でした(図1)。さらに、前立腺がんの進行度別にわけても、同様の結果がみられました。


図1.乳製品の摂取と前立腺がんリスク
http://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/317.html


カルシウムや飽和脂肪酸は前立腺がんのリスクをやや上げる

日本人男性にとって、乳製品はカルシウムだけでなく、飽和脂肪酸の主要な摂取源です。そこで、カルシウム、飽和脂肪酸の摂取量によって4つのグループに分けて、摂取量が最も少ないグループに比べその他のグループで前立腺がんのリスクが何倍になるかを調べました。その結果、カルシウムも飽和脂肪酸も同様に、前立腺がんリスクをやや上げる傾向にありました。飽和脂肪酸は炭素数の違いによりさらに細かく分かれるので、成分別にみてみると、ミリスチン酸、パルミチン酸の摂取量が最も多いグループの前立腺がんリスクは、最も少ないグループの、それぞれ約1.6倍、1.5倍であり、摂取量が増えるほどリスクがあがるという結果でした(図2)。


図2.カルシウム・飽和脂肪酸と前立腺がんリスク
http://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/317.html



乳製品と前立腺がんとの関係

欧米では、多くの研究で、乳製品が前立腺がんのリスクであることが報告されています。カルシウム摂取により、前立腺がんのリスクと関係のある、血中のビタミンD濃度を下げたり、Insulin-like growth factor-I(IGF-I)濃度を上げたりすることで前立腺がんのリスクとなる可能性が考えられ、2007年の世界がん研究基金と米国がん研究協会[World Cancer Research Fund(WCRF)/American Institute for Cancer Research(AICR)による、主に欧米の疫学研究の結果をまとめた報告によると、カルシウムは前立腺がんのリスクを上げる可能性があることが指摘されています。しかし、今回の研究では、カルシウム摂取と前立腺がんとの関連は強くありませんでした。この理由として、日本人は欧米人と比較してカルシウム摂取量が少ないことが考えられます。

一方、乳製品に含まれる飽和脂肪酸の摂取により、テストステロン濃度を上げることで前立腺がんのリスクとなる可能性も推測されています。今回の研究では、飽和脂肪酸の中でも、ミリスチン酸やパルミチン酸と前立腺がんとの関連が見られ、日本人男性の前立腺がんでは、カルシウムよりも飽和脂肪酸の関連がより強いように見えます。しかし、今回の研究では、カルシウムを多くとる人は飽和脂肪酸も多くとっている傾向があったために、カルシウムと飽和脂肪酸の影響が完全に分けられていない可能性があるので、どちらが影響しているのかは結論づけられませんでした。

乳製品の摂取は控えた方がよいのか?

今回の研究では、乳製品をたくさん摂取すると前立腺がんのリスクが高くなりましたが、一方、乳製品の摂取が、骨粗鬆症、高血圧、大腸がんといった疾患に予防的であるという報告も多くあります。したがって、乳製品の摂取を控えた方がいいかについては、総合的な判断が必要であり、現時点では結論を出すことはできません。今後、乳製品の利益と不利益のバランスを明らかにするような研究が期待されます。
http://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/317.html


02. 2014年10月02日 01:03:17 : b5JdkWvGxs

低脂肪/無脂肪のミルクは危険


乳製品、多く摂ると前立腺がんのリスクが高まる
日本人4万3千人を調査(厚生労働省研究班)

乳製品を多く摂る人は前立腺がんになりやすい---。こうした研究結果を厚生労働省研究班が公表した。牛乳、チーズ、ヨーグルトなどの乳製品にはカルシウムや飽和脂肪酸が多く含まれるが、比較研究で、前立腺がんのリスクが高いことが明らかになったという。


「カルシウムか飽和脂肪酸かどちらが影響しているか関連づけられない」

研究は、1995年と1998年に、日本の10府県(岩手、秋田、長野、沖縄、茨城、新潟、高知、長崎、沖縄、大阪)に住む45〜74歳の男性約4万3千人を対象に、2004年まで追跡調査した。この間、329人が前立腺がんを発症した。研究では対象者を、乳製品、牛乳、チーズ、ヨーグルトの摂取量で4グループに分け、前立腺がんの発症リスクを調べた。

結果、乳製品、牛乳、ヨーグルトの摂取量が最も多いグループは最も少ないグループに比べ、前立腺がんの発症リスクが、それぞれ約1.6倍、1.5倍、1.5倍となり、摂取量が多いほどリスクが高いことが明らかになった。また、乳製品はカルシウムや飽和脂肪酸が多くふくまれるため、それらの摂取量により4グループに分けたところ、カルシウムおよび飽和脂肪酸についても、前立腺がんリスクを若干上げる傾向にあることがわかったという。

研究班は、「カルシウムよりむしろ飽和脂肪酸との関連が強いようだが、どちらが影響しているか関連づけられない」としている。

欧米の研究でも、乳製品を多く摂ると前立腺がんのリスクが高まることが報告されている。

2000年のAmerican Assoc. for Cancer Research年次総会によると、ハーバード大の研究グループが、男性医師20,885人の11年間の追跡調査(Physicians'Health Study)を分析した(このうち、1千12人が前立腺がんと診断)ところ、全乳、スキムミルク、シリアル、チーズ、アイスクリームなど最も多く摂るグループの20%は、前立腺がんの危険性が34%高かったという。

ただ、一方で、全脂肪乳製品は前立腺がん予防に有用という報告もある。

American Journal of Epidmiology誌'07/10月号に掲載された記事によると、ハワイの研究者グループが被験者82,483人を含むMultiethnic Cohort Studyを1993〜2002年まで行った。この研究では、食品頻度調査(FFQ)を使って、乳製品の摂取を調べたところ、一般的な全乳の摂取を増加すると前立腺がんの危険性が12%低下することが分った。一方、低脂肪/無脂肪のミルクでは反対に危険性が16%増大したという。

米国では前立腺がんが男性のがん罹患のトップ

前立腺がんは米国では男性のがん罹患のトップで、対策が急がれている。そのため、全米がん協会は、ビタミンEとセレニウムについて過去最大規模の前立腺がん予防の効果調査を2001年にスタートしている。プロジェクト名は「SELECT(Selenium、VitaminE、Cancer、Trial)」。期間は12年で、全米、カナダ、プエルトリコ在住の男性3万2400人が対象となる。

ビタミンEの前立腺がんのリスク低下については、メリーランド州研究者グループが、フィンランド人男性30,000人が参加するAlpha-Tocopherol, Beta-Carotene Cancer Preventio(ATBC)Studyのデータを基にした研究で、前立腺患者100人と対照グループ200人のデータを分析した結果、血中のアルファトコフェロール濃度が最も高いグループは最低グループに比べ、前立腺がんの危険性が51%低いことが分かったという報告もある(Journal of the National Cancer Institute誌)。

日本でも高齢化人口の増加で、前立腺がん罹患者の増加が予想される。日頃の対策はどうすればいいのか---。

前立腺がんの発症については、これまでに動物性脂肪の摂取過多が指摘されており、菜食が前立腺がんの予防に効果的という報告が多い。

Journal of the National Cancer Institute誌2000 1月号によると、Fred Hutchinson Cancer Research Centerの研究グループが、シアトル地域にすむ男性1,230人(半数は前立腺がん患者)を対象に野菜や果物の種類と前立腺がんへの影響を調べたところ、野菜を1日3人分食べるだけで、前立腺がんの危険性が45%減少することがわかったという。

野菜の中では特にブロッコリー、キャベツなどの有効性が高いとされ、これらの野菜は、他の野菜に比べ、1週間に3人分以上食べるだけでも前立腺がんが41%減少することがわかったという。

研究グループは、同様に果物と前立腺がんとの関連も調べているが、かんきつ類など特定の果物では、前立腺がんの危険性減少との関連は見られなかったという。

最近の報告でも、Journal of the National Cancer Institute誌'07/9月号が、ブロッコリーおよびカリフラワーは、前立腺がん予防に有用であると報告している。

Cancer Care Ontario研究者グループが、29,361人が参加した長期無作為試験から1,338人を対象に、137項目の食品頻度調査を行ったところ、ブロッコリーやカリフラワーなどのアブラナ科野菜の摂取を増やした場合、前立腺がんの危険性が40%減少することが分かったという。

また、ブロッコリーを週に1回分以上摂取すると、1ヶ月全く摂取しない場合と比べ、危険性は45%減少したという。

トマトの色素のリコペンや緑茶が前立腺がん予防に有用

トマトに多く含まれるカロチノイド色素のリコペンに前立腺がんの予防効果があることも報告されている。

1996年に、ハーバード大学の研究グループが男性の医療関係者4万8千人を対象に行った研究で、ピザあるいはトマトソースを使った食品(生のトマトより加工されたトマトソース、ケチャップなどのほうがリコペンが吸収しやすいといわれている)を1週間に最低2度食べる男性は血中のリコペン濃度が高く、前立腺がんの罹患率は45%減少したという。一方、トマトソースを摂取しないグループは、21%から34%罹患率が高くなったという。

トマトに含まれるリコペンについては、前立腺がんの予防に有効なのはリコペンのみではなくトマト全体を摂った場合であるという報告もある。

Journal of the National Cancer Institute誌'03/11月号によると、オハイオ州立大学の研究グループが、前立腺がんを誘発する化学物質を注入したラットにトマトパウダー、リコペンのみのどちらかを混ぜたエサを与え、通常のエサのみを与えたラットと比較したところ、トマトパウダー・グループは、前立腺がんでの死亡率が通常のエサのみのグループに比べ低かったことが分かったという。一方、リコペンのみのグループでは死亡率低下は見られなかったという。

また、緑茶が前立腺がん予防に役立つことも報じられている。

American Journal of Epidemiology誌'07/10月号によると、緑茶には水溶性ポリフェノールが30〜40%、紅茶には3〜4%含まれるといわれる。

日本の国立がんセンターが、40歳から69歳の男女49,920人を対象に調べたところ、1日5杯以上の緑茶を飲むと1杯以下に比べ、進行性前立腺にかかる危険性が48%低くなることが分ったという。
http://www.health-station.com/new101.html


03. 2014年10月02日 01:22:17 : b5JdkWvGxs
 
牛乳有害論者は信用できない?


順天堂大学医学部泌尿器科学講座の堀江重郎教授の嘘


ダイエットの意識が高い日本では、摂取カロリーと穀類の摂取量が年々減っているのに反して、脂肪の摂取量だけが増え続けている。

 「特に気をつけたいのが牛乳。コップ1杯の牛乳にはベーコン5枚分もの脂肪が含まれる。ヨーグルトやチーズなどの乳製品も同じこと。

40歳を過ぎたら低脂肪牛乳に替えるべき」と堀江教授。

実際、国立がん研究センターによる約4万3000人の追跡調査からも、「乳製品の摂取が前立腺がんのリスクを上げる」ことが確認されたという。
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20140124/1054739/?P=2


一方、真実は


全脂肪乳製品は前立腺がん予防に有用という報告もある。

American Journal of Epidmiology誌'07/10月号に掲載された記事によると、ハワイの研究者グループが被験者82,483人を含むMultiethnic Cohort Studyを1993〜2002年まで行った。この研究では、食品頻度調査(FFQ)を使って、乳製品の摂取を調べたところ、

一般的な全乳の摂取を増加すると前立腺がんの危険性が12%低下することが分った。

一方、低脂肪/無脂肪のミルクでは反対に危険性が16%増大したという。
http://www.health-station.com/new101.html


04. 2014年10月02日 01:37:35 : b5JdkWvGxs

「ミルク+チーズ」は最悪の組み合わせ


ホルモン依存性のがんの発生はミルクとの関係が濃厚

精巣がん発生率と最も相関関係の最も高い食品はチーズ

前立腺がんの発生率と最も関係の深い食品はミルク


牛乳と男性生殖器のがん 〜前立腺がんと精巣がん〜

世界42ヶ国において前立腺がんおよび精巣悪性腫瘍(以下、精巣がん)の発生率と食品摂取量の関係を調べた研究(1)を紹介する。まず、その方法を説明しておく。国際がん研究機関(IARC)は各国のがん登録を精選して、5年毎にその結果を公表している。最新版は1997(平成9)年に出版されている(2)。この刊行物には50の国から182の地域がん登録の結果が収録されている。

食品摂取量は国連の食糧−農業機関(FAO)がネットワークで提供しているデータベース(FAOSTAT Database Collections. http://apps.fao.org/cgi-bin/nph-db. pl?subset=nutrition/)を用いた。FAOはこのデータベースで189ヵ国の食品摂取量を提供している。IARCのがん発生率のデータとFAOの食品に関するデータの両方が得られた国を研究の対象国とした(42ヵ国)。

世界のたくさんの地域でがん登録が行われている。がん登録は、病院や診療所の協力を得て、さらには死亡診断書から遡って、どんな人(性、年齢、職業)がどんながん(臨床診断のみならず病理学的診断)になったかを調べあげるという大変な作業である。

IARC(2)は、収録した地域がん登録から、前立腺がんと精巣悪性腫瘍(以下精巣がん)の国別の発生率を計算している。その詳細を述べる。いくつかの国では複数の地域がん登録が行われている(イギリス、イタリア、インド、オーストラリア、スイス、スペイン、タイ、中国、ドイツ、日本、ブラジル、フランス、ペルー、ポーランドの14ヶ国)。地域がん登録のうち、編集者のParkinらが「データに確信をもてない」というがん登録を除いた上で、発生率を年齢調整したうえで平均値を求め、その国の年齢調整発生率とした。たとえば、日本では大阪、佐賀、長崎、広島、宮城、山形と6ヵ所のがん登録が掲載されている。このうち、編集者は佐賀のがん登録について「データに確信をもてない」と述べている。そこで残りの5つのデータを年齢調整してから平均し、その平均値を日本の年齢調整発生率とした。一つのがん登録しか報告していない国もあるが、そのデータをそのままその国を代表するものとして扱った(アイルランド、アルジェリア、アルゼンチン、ウガンダ、ウルグアイ、エクアドル、オーストリア、韓国、コスタリカ、コロンビア、フィリピン、フレンチ・ポリネシア、ベトナム、マリ、マルタの15ヵ国)。ある国では異なる民族ごとにがん登録が実施されている。ジンバブエではアフリカ人、イスラエルではユダヤ人、クウェートではクウェート人、ニュージーランドでは非マオリ族のデータを用いた(4ヵ国)。アイスランド、オランダ、カナダ、スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、フィンランド、香港の8ヵ国では全国規模のがん登録が行われている。その数値をそのまま採用した。アメリカでは多数のがん登録が行われているが、SEERプログラムにおける白人のデータを用いた。

がん登録は、その国の保健・医療水準によって大きな影響を受ける。人口移動の激しい地域では人口の正確な把握もままならない。したがって、とくに発展途上国におけるがん登録には問題があるが、IARCは過去6回のデータを参考にしてデータの精度を評価しているから、第7回のIARCデータは国際比較に十分耐えられる精度をもっている。

また、FAOの一人当たりの食品摂取量は([生産]+[輸入]+[備蓄]−[輸出]−[家畜飼料]−[種用]−[転用]−[廃棄])を人口で割った数値であって、実際の栄養調査に基づくものではない。栄養調査にはその方法に由来する誤差が大きい。FAOのおおまかな摂取量はかえって国際比較に適している。
なお、IARCは各国のがん死亡率も発表している(3)。前立腺がんおよび精巣がんの死亡率と食品摂取量の関係も併せて検討した。

前立腺がんの発生率と最も関係の深い食品はミルクであった。前立腺がん発生率との相関係数(r)はミルクが0.711で、次いで肉の0.642が大きい。前立腺がん死亡率との相関係数はミルクの0.766が最も大きかった。逆に、前立腺がんと負の相関関係(摂取量が多くなるほど前立腺がんが少なくなる)を示す食品は穀物であった(発生率に対して-0.648、死亡率に対して-0.661)。

前立腺がんとミルクの関係を図で示すと図1のようになる。図1でご覧の通り、アメリカでの前立腺がん発生率が頭抜けて1位である(人口10万対100.8)。ところが前立腺がんの死亡率でみると、アメリカの18.6は41ヵ国中12位である。これは、アメリカで前立腺特異抗原(PSA)によって前立腺がんのスクリーニングが強力に実施されているからである(4)。PSAの高いものを拾い出して、バイオプシー(針生検)で前立腺の組織を調べると、高率にがん組織が見つかる。他の原因で死亡した高齢者の前立腺をくまなく調べると50%以上の高頻度でがん組織が発見される。がんを抱えながら、がんで死ななかった人たちである。前立腺がくるみ程度の小さな器官なのでこのようなことが判る。同じようなことが甲状腺という小さなもう一つの器官でも認められている。大腸のような大きな器官でも、時間をかけてくまなく調べれば同じような結果が得られるであろう。

このような研究で原因食品をしぼり込むのに有効な方法は重相関分析という統計学手法である。しかし、ミルクとチーズ、動物性油脂とバターには高度の相関があり(ミルクを多く消費する国ではチーズの消費量も多いということ)、この種の分析ができない。そこで「動物性油脂+バター」「ミルク+チーズ」「卵」「肉」「穀物」「豆類」「果物」「野菜」「植物油」「コーヒー」「アルコール」の11品目を用いて重相関分析を行った。これらの食品の中で、独立して前立腺がん発生率の増加に寄与しているのは「ミルク+チーズ」で、逆にこのがんを減らす方向に寄与している食品は「穀物」であった。日本で過去48年間に前立腺がんが25倍も増えた原因の一つはミルクと乳製品の消費量(同一期間に20倍増えた)であるといっても間違いはないだろう。

精巣がん発生率と最も相関関係の最も高い食品はチーズ(r = 0.804)であった。この関係を図2に示す。前立腺がんと同様、発生率が高いのは北ヨーロッパと北アメリカであり、アジア諸国における精巣がんの発生は極めて低い。なお、精巣がんの発生率と死亡率の間の相関はあまりよくない(r = 0.350)。例えば、ノルウェーでは精巣がん発生率は人口10万対8.0であるのに、死亡率は0.36に過ぎない。死亡率/発生率は0.045で発生した精巣がんの95%が治るということを示している。このがんには抗がん剤が著効を示すことは先に述べた。ところがアルジェリアでは発生率が0.20と低いが死亡率も0.19と低い。この国では発生した精巣がんの95%は死んでしまう。因に、日本でのこれらの数値はそれぞれ1.38と0.19で、精巣がんの86%が治る。

重相関分析の結果をみると、精巣がんの発生に最も大きく寄与している食品は「ミルク+チーズ」で、次いで「アルコール」であった。「アルコール」がどのような機序で精巣がんの発生に関係しているのかは不明である。「アルコール」の寄与度は「ミルク+チーズ」に比べて小さい。たまたま「アルコール」が寄与因子として拾われた可能性が大きい。

現在、日本史上はじめて子どものときからミルクを飲み肉を食べるようになった日本人が大挙して40代の後半(いわゆるがん年令)に突入している。戦後の日本で進行した食生活の変化によって、今後、前立腺がん(男性)、乳がん(女性)、子宮内膜がん(女性)、結腸がん(男女)などのホルモン依存性のがん発生が著増する可能性がある。その兆しはすでに明白である(未発表データ)。

図1を仔細に眺めると、もう一つ重要なことが判る。前立腺がんの発生率が高いのは北ヨーロッパと北アメリカの国々で、日本、韓国、中国、タイ、インドなどのアジア諸国では極めて低く、南ヨーロッパのイタリアやスペインはその中間に位置している。この点で前立腺がんは「西洋がん」の典型である。なお、著者がいう「西洋がん」はここで述べる前立腺がんや精巣がんをはじめ、結腸がん(大腸がん)、肺がん、乳がん、卵巣がん、子宮体部がんなどをさしている。いずれもホルモン依存性の悪性腫瘍である。肺がんがホルモン依存性などというとびっくりされる読者もおられるかも知れない。現在、日本で増えている肺がんはホルモン依存性の腺がん(アデノーマ)である。世界中の疫学者はよってたかってタバコという一つの嗜好品に全責任をなすりつけてしまった。疫学研究者に言いたい。「もっと大事なものがありますよ。」

わたくし達の未発表データによると、上に述べて世界42ヵ国における結腸がんとミルクの間の相関係数は0.709、子宮体部がんとミルクでは0.789、卵巣がんとミルクでは0.746、乳がんとミルクでは0.785と極めて関連が密接である。ホルモン依存性のがんの発生はミルクとの関係が濃厚である。

現代人はエストロゲン濃度が著増する妊娠後半のミルクを食品として用いている。欧米においても、これは過去70年という短期間に実現したことである。1930年生まれの者と1970年生まれの者ではミルク由来のエストロゲン摂取量が大きく異なる。近年のミルク飲用民族(たとえばデンマーク人)は100年前に比べると、女性ホルモンの多いミルクを飲んでいる。妊婦にはカルシウムが必要ということでミルク飲用が勧められている(牛乳中のカルシウムが役立たないことは前に述べた)。胎児期はとくに精巣などの生殖器の発育に重要な時期である。

酪農の盛んな北欧でもそんなに大昔からミルクや乳製品の消費量が多かったわけではない。大量のミルク・乳製品が出回るようになったのは第二次世界大戦後のことである。このことはフィンランドの酪農を例にして先に述べた。デンマークでは、近年、停留睾丸、尿道下裂、睾丸腫瘍などの男性生殖器の異常が多発している(5-7)。ミルク・乳製品の消費の増大が最近の男性生殖器の異常の多発の一因になっている可能性がある。

前にも述べたが、過去50年間に精子数が半減し、男性生殖器官の異常が増えたという報告が大きな関心を集めている。しかし、世間の関心はいわゆる環境ホルモン(外因性内分泌撹乱物質)に集中しており、食品由来のエストロゲンの生体影響はほとんど注目されていない。Estradiol-17b はいわゆる環境ホルモンに比べて10,000倍のホルモン作用を発揮する(8,9)。

欧米人に比べて日本人のミルク飲用の歴史ははるかに短い。もしミルクに悪影響があるとすればその影響はこれからの日本人により強く現われるであろう。実際、アジア人は欧米人に比べて精巣が小さく、精巣当たりのSertoli細胞が少なく、その機能も低く、外来のホルモンにによって障害を受けやすい(10)。14歳以下の精巣発育期の児童には有害である可能性がある。学童にミルクを勧めるという学校教育も改めるべきだろう。
http://www.eps1.comlink.ne.jp/~mayus/eating11-20/testisprostate.html


05. 2014年10月02日 01:59:35 : b5JdkWvGxs
低脂肪乳、チーズ、ヨーグルトが一番危険


私は、病院勤務者です。
以前に、先生から牛乳に関しての資料を頂いたのですが、
牛乳がなぜ、いけないかと申しますと、
最近の牛乳は一度にたくさん搾乳が出来るように、
ホルモン剤を使用してまで、量を増やそうとしているため。

もう1つは、今まででは無かったのに、
女性ホルモンが多い時期の妊娠牛からも搾乳をするんだそうです。

そのため、まだ発育途中の男の子がその牛乳を飲むと、
牛乳の中のいわゆる女性ホルモンが多過ぎるために、
女性化をしたり、中には胸が膨らんでしまうケースが有ると、
その学会の資料には、明確な判定まで載っていました。

ヨーグルトも牛乳から作るので、良くないです。
食品で白いもの、ヨーグルト・牛乳・上白糖・小麦粉などは、
体を冷やしたり、消化・漂白等に対して、体に良く有りませんので、
なるべく自然のものに変え、控えた方が良いとも、
管理栄養士が警笛を鳴らしています。

周りの知人で、やはり乳がんになった人を知ってしますが、
毎日、牛乳・飲むヨーグルトを大量に飲んでいたので、
乳製品の取り過ぎが、乳がんの原因になると言うのは、
ウソでは無く事実ですので、貴方様もお気を付け遊ばせ。
投稿日時 - 2010-08-31 05:05:39通報する
http://okwave.jp/qa/q6147975.html


『乳がんと牛乳−がん細胞はなぜ消えたのか』
ジェイン・プラント 著  佐藤章夫 訳
径(こみち)書房 2008年10月3日発行

プラント教授は、乳製品を完全に断ちきることによって、再発・転移をくり返す乳がんを克服した。その闘病生活を描いた書物が2000年に出版されたとき、医師や、患者支援団体、栄養関係者から激しい批判と非難の嵐が巻き起った。非難はすべて、「乳製品は健康に悪い」というプラント教授の見解に反対するものであった。

しかし、その後、医学界の風向きが少しずつ変った。医師でないプラント教授が、2005年、本書をはじめとする医学関連書の執筆が高く評価されて、英国王立医学協会の終身会員に推挙されたのである。

ミルクは、タンパク質・ミネラルなどの栄養素が豊富に含まれている健康的な飲み物だと考えられている。しかし、これは巧みにつくり上げられた幻想である。ミルクは、赤ん坊の成長と発達を促すために、たくさんのホルモンやホルモン様物質を高濃度に含む生化学的液体(ホルモンカクテル)である。ミルクは、単に養分を与えるだけでなく、細胞の分裂と増殖を刺激して、赤ん坊の急速な成長を促す。このため、古来、ミルクは「白い血液」とも言われてきた。

牛乳は急速に生長する子ウシ(体重が1日に1kgも増える!)にとって完璧な飲み物だが、人間の子ども(体重が1kg増えるのに1ヵ月かかる)には無用である。ましてや大人には害毒以外の何ものでもない。

つまり、ミルクは、それが人間のもの(母乳)であれ牛のもの(牛乳)であれ、子どもの成長・発育に適うようにつくられた、数百種類もの化学物質を含む、非常に複雑な液体である。牛乳が悪い飲み物というわけではない。それはすばらしい飲み物である、ただし子牛にとって。ここに牛乳問題の本質がある。

赤ん坊の細胞分裂を刺激するようにデザインされた物質を、成熟した人間が口にしたらどうなるか。ミルクに含まれているIGF-1は、細胞の分裂増殖が盛んなとき(人間では乳児期と思春期。成人ではがんに罹ったとき)にその力を発揮する。

IGF-1だけではない。現在の牛乳は妊娠している牛から搾られている。したがって、市販の牛乳は多量の女性ホルモン(卵胞ホルモンと黄体ホルモン)を含んでいる。バター・チーズ・クリームなどの乳製品には女性ホルモンがさらに濃縮されている。

あまりにも長いこと、私たちは「何パーセントかの女性が乳がんになるのは仕方がない」という考えを疑いもせずに受け入れてきた。乳がんにならずに済む方法があるなどとは考えてもみなかった。だから、医学・科学・政治・経済のあらゆる分野で、莫大な資金と労力が、乳がんという病気をできるだけ早期に発見して速やかに治療するということにだけ費やされてきた。

こんなことでは困る。

私たちは、タバコを吸えば肺がんに、過度の日光(紫外線)に当たれば皮膚がんになる危険性が高くなることを知っている。だから、肺がんや皮膚がんを避けるための行動を自分で選択することができる。しかし、乳がんに対しては無力感に陥るばかりである。乳がんを避けるのにどうしたらよいのか誰も教えてくれない。だから、具体的な予防行動を何一つとることができない。もちろん、年齢が高いこと、母親・姉妹に乳がん患者がいることなどが乳がんの危険因子であることは十分語られてきた。しかし、このようなことはすべて、現在を生きている人たちにはやどうしようもないことではないか。

プラント教授は、多数の科学的証拠に基づいて、乳がんの有力な原因の一つが乳製品の摂取にあることを明らかにした。世界中のすべての女性が、乳がんにならないために、万が一乳がんになってしまったら、治療効果を高め、再発・転移を防止するために、乳製品を避けてほしいというのが『乳がんと牛乳』の著者・プラント教授の願いである。

プラント教授は、自分が乳がんになるまでは、牛乳・乳製品の愛好者であった。身体によいと信じていたからである。

乳がんになる前は、低脂肪牛乳を大量に飲み、たくさんの乳製品を食べていた。料理には脱脂粉乳を使ったし、低脂肪チーズとヨーグルトもよく食べていた。乳・乳製品はプラント教授の主要なタンパク質源だった。

乳がんの真犯人に気付いたとき、プラント教授は一切の乳・乳製品を直ちに止めることにした。

チーズ、バター、ヨーグルトはもちろん、乳製品を含むほかの食品も全て流しとごみ箱に捨てた。市販のスープ、ケーキ、クッキーなど、いかにたくさんの食品が乳・乳製品を材料として使っているかを知って改めて驚いたと、プラント教授は語っている。

日本でも乳がんが急速に増えている。「なぜ、乳がんが増えるのか」と問われると、ほとんどすべての専門家は「食生活の欧米化」という曖昧な言葉で逃げる。

「食の欧米化」とは何か?

和食と洋食を一言で表わすなら、和食は味噌・醤油・鰹節・昆布の風味で、洋食はバター・クリームの香りのする食事である。

「食の欧米化」とは、日本人が牛乳・バター・クリーム・ヨーグルトなどの乳製品を口にするようになったことを言うのである。

食の欧米化が乳がん増加の原因なら、食生活を変える(乳・乳製品を食べない)以外に、日本女性を乳がんから救う方法はない。それなのに、乳がんの専門家が、早期発見・早期治療というお題目ばかり唱えているのは残念である。

プラント教授が勧める乳がん予防の食事の基本は、乳製品(乳牛の肉を含む)を食べない、大豆製品をたくさん食べる、新鮮な野菜・海草・果物を食べるという3点に尽きている。乳製品を食べないというこのプラント・ダイエットの実践は、元来が「穀物+大豆+野菜・海草(+魚)」からなる食生活を送ってきた日本人にはそんなに難しいことではない。古来、日本には、牛乳を飲み、乳製品を食べるという食習慣はなかった。とはいえ、世の中に乳製品が溢れている現在、「乳がん主犯=牛乳・乳製品」説を心底から納得しなければ、たとえ乳がんになっても完全な「乳断ち」は至難であろう。「プラント説」に心から納得したら、その納得を友人と分かち合っていただきたいものだ。
http://www.eps1.comlink.ne.jp/~mayus/lifestyle2/DairyandBC.html



06. 2014年10月02日 02:30:35 : b5JdkWvGxs

結論として


成分無調整牛乳は一応 OK

加工乳、チーズ、ヨーグルト、バター、動物性クリームはすべて NG


という事ですね。

但し、マーガリンや植物性ホイップ・クリームはトランス脂肪酸なのでバターや動物性クリームより更に有害です。


_________

私の最近の朝食は「ホットチョコレート」のみ。

「明治ブラック」チョコレートをミルクで解くだけです。

これがたまらなく美味しいので、一度試してみてください。

澱粉や糖質を少なめにし、タンパク質をたくさんとるほうが、身体は軽く快適になります。しばらく続けてみれば実感します。日本にいてコメをまったく食べないのは普通の人には難しいかもしれませんが、私はコメもパンも食べません。
http://kuantan-bin-ibrahim.blogspot.jp/2014/04/blog-post_7.html

材料 (1人分)

チョコレート 2枚
成分無調整牛乳 520cc (ここで低脂肪乳を使うと癌になる)


1.チョコレートを細かく刻む。
鍋に牛乳を加え、あわ泡立て器で混ぜながら沸騰させる。

2.火を止めて、刻んだチョコレートを少しずつ加えながら泡立て器でよく混ぜる。

3.しっかり溶けたら再び火にかけて、温め器(マグカップ等)に注ぐ。

その後、よく混ぜたら完成(*^^*)
http://cookpad.com/recipe/2561976

明治 ブラックチョコレート 55g×10枚
価格: ¥ 930 (¥ 93 / 個)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B008OSFN0C/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=7399&creativeASIN=B008OSFN0C&linkCode=as2&tag=httpiscarcoco-22


詳細は

私の最近の朝食は「ホットチョコレート」のみ。
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/536.html


07. 中川隆 2014年10月02日 10:29:24 : 3bF/xW6Ehzs4I : b5JdkWvGxs

欧米人が乳製品で癌になっているといっても日本人はまたし事情が違う

日本人は欧米人に比べて、牛乳や乳製品の摂取量がもともと少ない。

低脂肪牛乳や加工乳、チーズ・ヨーグルト以外はもう少しとってもいいのではないか

認知症の予防

牛乳・乳製品も久山町研究で、認知症予防が期待できる可能性が明らかになった。

 牛乳や乳製品については、海外の地中海食(果物、野菜、穀物、豆類をとり、油はオリーブオイルを使用。肉や卵は少量とるという地中海周辺地域の伝統食)の有用性を報告するいくつかの研究では「控えたほうがいい」とされている。ところが、今回はとったほうがいいという結果が出た。

 これについて清原教授は「日本人は欧米人に比べて、牛乳や乳製品の摂取量がもともと少ない。もう少しとってもいいのではないか」と分析する。
http://dot.asahi.com/life/lifestyle/2014070400074.html?page=2


「食べると認知症になりやすいもの」

 群馬大学大学院保健学研究科の山口晴保教授によると、

牛肉や豚肉、そのアブラに含まれる「飽和脂肪酸」や「n−6系多価不飽和脂肪酸」、

マーガリンやショートニングで使われる「トランス脂肪酸」

などは、認知症のリスクを上げる可能性があるという。
http://dot.asahi.com/life/lifestyle/2014070400074.html?page=3


08. 2014年10月02日 10:35:31 : b5JdkWvGxs

「牛乳は危ない」説で気になること 2013年6月20日


“自分の子どもは牛乳アレルギーではないが、給食の牛乳は飲ませていない。かかりつけの小児科医が牛乳は体に悪いと言うからだ。給食費から牛乳代を返してもらうには診断書が必要らしいが、他の学校ではどうなのだろうか。”

 これに対して、多くの意見が寄せられました。大方は「返金はむり」との内容でしたが、「牛乳は体に悪い」、「自分も子どもに飲ませていない」など同調する意見も少なからず出てきたことに驚かされました。


 アンチ牛乳派の意見としては、例えば次のようなものがあります。


(1)牛乳のカルシウムは日本人には不向きだ

(2)牛乳は子牛のための飲み物であって人間の飲むものではない

(3)えさにホルモン剤が入っている

(4)牛乳ではなくて豆乳にすればよい


 いろいろ言われてしまう牛乳ですが、実際には長い食経験があり、栄養価が高く、用途が幅広く、安価であり、すぐれた食品です。ただし、アレルギーなどで飲めない人がいることも事実でしょう。牛乳はカルシウムが豊富ですが、カルシウムについては、近年の国民健康・栄養調査から見てもわかるように、摂取量が推奨量に達していない状況が続いています。

 前述の(1)〜(4)の説はどれも根拠が「謎」ですが、(1)の説は、多量のナトリウムがあるとカルシウム排泄が促進されるという説と、日本人は牛乳を消化しにくいという説がごっちゃになって生まれたのかもしれません。

 牛乳は多量のナトリウムを含む食品ではなく、牛乳のカルシウム吸収率(40%)は、小魚(33%)や野菜(19%)などに比べて高いことが知られています。

 牛乳が日本人に不向きかどうかという点でいえば、牛乳に含まれる乳糖を分解する酵素ラクターゼが日本人には少ないという問題があげられます。乳児期はラクターゼがあり、母乳などを消化できますが、成長すると少なくなり、乳糖を分解できず、牛乳を飲むとおなかがごろごろするといった症状が出ることがあります。これを乳糖不耐症と呼んでいますが、アジア人に多いとされています。

 この場合、牛乳を少しずつ飲むとか、温めて飲むといったことができますが、無理に飲みたくないのであれば、他の食品からカルシウムをとればよいのです。たとえば、木綿豆腐では100g(1/3丁)で120mg、乾燥ひじき8gで112mgのカルシウムがとれます。

 (2)の「牛乳は子牛のための飲み物であって人間の飲むものではない」という説については、人間は動物や植物など他の生物の体を食べているので、理解に苦しむ説です。牛乳については宗教的な禁忌も聞きません。牛を神聖視するヒンドゥー教でも乳製品は多量摂取するそうです。

 牛乳は子牛のためのものというなら、人間の赤ちゃんには母乳、そして乳児用調製粉乳(特別用途食品)があり、利用されています。母乳の栄養価は牛乳とは異なり、乳糖など炭水化物が多く、カルシウムなどミネラル類は少なめです。乳児用調製粉乳は、栄養成分を添加したり低減したりして母乳に近づけています。

 (3)「えさにホルモン剤が入っている」という説については、肉用牛の肥育を促進する肥育ホルモン剤が話題になることがあるので、混同されたのかもしれません。牛の耳にピアスをつけるようにして投与するもので、海外諸国で利用されています。肥育用の合成ホルモン剤については、日本では食品衛生法により、基準値が設定されています。なお、日本では肥育用のホルモン剤は使用されていません。

 (4)の「豆乳を飲めばよい」という意見が、実は一番気になる点です。

 豆乳は、栄養価が牛乳と異なります。カルシウム含有量(100mlあたり)は牛乳で110mgに対し、豆乳は15mg、調整豆乳で31mgです(五訂増補日本食品標準成分表)。したがって、カルシウムを豆乳でとろうとしたら、他の食品とうまく組み合わせる必要があります。

 豆乳で気をつけたいことは、含まれる大豆イソフラボンの量に幅があり、中には含有量が多い製品もあることです。大豆イソフラボンは女性ホルモンに似た構造の物質であり、体内でホルモンのように作用する場合がある“植物エストロゲン”の一つなので、妊娠している人や小さなお子さんは過剰摂取にならないように注意する必要があります。

参考:厚生労働省 国民健康・栄養調査(平成23年)報告書
http://www.foocom.net/column/answer/9316/


09. 2014年10月02日 11:01:56 : b5JdkWvGxs


 牛乳有害説から見る、詭弁の基本。 2006年08月18日


毎日新聞 牛乳「有害」本が波紋 でもやっぱり「有益」は多数派

このニュース記事が本当のことならばかなりゲーム脳みたいな論法が使われ、公然とまかり通っている・・・らしいのでかなり嫌なところ。

この問題自体は真面目に議論するのも少し憚られるのですが、これらの話(つまり真偽よりもこのニュースで取り上げられている内容は)はとても詭弁の基本挙げていて、非常に面白いサンプルになります。

(多分、毎日新聞の記者は、立場上おおっぴらにできないが、この本が詭弁だと主張したいのじゃないかと思う。賛成論の後に必ず否定論を載せているし。)

『日本人が1年間に飲む牛乳は1人平均約35リットル。

デンマークやオランダなどは優に100リットルを超える。
チーズなど乳製品を含めると、その差は4倍前後にもなる。

しかし、高齢者の大腿骨頚部(だいたいこつけいぶ)(太ももの付け根)の骨折率は北欧諸国の方が日本より高い。このため「牛乳は防止策にならない」との指摘がある。』

これは最もメジャーな統計トリックです。

AとBの差について、何に原因があるかは統計では算出できない場合があります。

具体的に言えば北欧諸国と日本では牛乳以外の差がありまくりで、この骨折率の原因は牛乳以外にある可能性が非常に高いため、牛乳を根拠とするのは立派な詭弁だということです。

統計から牛乳の骨折率の関係を調べたい場合、全員同じ日本人から牛乳をよく飲む人間とそうでない人間を何千人か(多ければ多いほどいいけど)サンプリングしてそこから求めたほうが正確です。
できれば追跡調査をするべきですが。


『子牛の成長を促す牛乳には、硫酸エストロンなどの女性ホルモンが含まれている。
佐藤章夫・山梨医科大名誉教授はこの視点から、今年6月の環境ホルモン学会で「硫酸エストロンはビスフェノールAなどの環境ホルモン(内分泌かく乱物質)よりも強い」との説を発表し、注目された。』


ここで注目すべきは、主語が牛乳は、ではなく、硫酸エストロンは、となっている点です。

イソフラボンは有名な女性ホルモンですが一般に健康成分として知られています。
ですから女性ホルモンが(または環境ホルモンが)有害物質に直接繋がるというわけではありません。

また硫酸エストロンがビスフェノールAよりも強いという事実は、牛乳が環境ホルモンよりも有害ということになるわけではないということは理解していただけるでしょう。

『同名誉教授は、雌ラットに発がん物質と同時に牛乳や水などを与えた実験結果から、牛乳に乳腺腫瘍を促進させる作用があったとして「牛乳を大量に飲み続けると卵巣がんなどのリスクが高まる」との仮説を提起した。』

ラット実験は書籍「買ってはいけないは買ってはいけない」で多く指摘された詭弁の1つとなりえる可能性があります。

ラットによる実験は生物への影響を調べる上で非常に有益ですが、詭弁に使われることも多くあります。ラットへ与える物質の量は人間換算すると非常に大きくなり、影響が誇張される場合があるので注意するべきです。

例えば書籍「買ってはいけない」では、ラットへある物質を投与し続けるととある病気になる、という文章があるのですが、書籍「買ってはいけないは買ってはいけない」では、水でさえラットに大量投与しつづければ下痢を引き起こす、となっています。

牛乳の例で言えば1日2本牛乳を飲むと下痢を起こすといわれるように、非常にタンパク質の刺激が強い飲み物であることが知られています。

このように一定量を超えると悪影響を及ぼす危険性は無視できないのは確かですが、ラットの体重と人間の体重から一日どれくらいの牛乳がこの影響を出すのか算出するべきです。

実際のデータについてはこちらで見つけました。
http://food.kenji.ne.jp/review/review193.htmlより

『4 「ヨーグルトを与えたラットのすべてに白内障がみられたこと
を報告」(247頁下段17、18行目)の記載について
 
(事実)
 本実験は、ラットに対するヨーグルト摂取量を、体重60kgの人間に換算して一日当たり21.6kg〜24kgとするなど極端な条件を設定したものである。このような日常生活では想定できない摂取量による実験結果を根拠としてヨーグルトの摂取と白内障との因果関係を結びつけた記載は不正確で誤解を与えるものである。』

体重の3分の1のヨーグルトは普通にストレスで死ねると思います。

また、実験は基本的に人間で行うべきで、ラットは代替手段であるため、牛乳の実験でラットは使うべきでは無いと言えます。

毒物の実験でラットを使うのならわかりますが、そこらじゅうに大量のサンプルが存在する人間社会にいるのにも関わらず、ラットで牛乳実験をすることは正確性に欠けるでしょう。

ラットはラットであり、人間ではありませんから、別の原因が作用する可能性は非常に高いです。


『ネット上で取り上げられることが多い有害説の論拠の一つが「牛乳は子牛が飲むもの。人が他のほ乳動物の乳を飲むのは不自然」との考え方だ。』


これは既に詭弁にさえなりません。

不自然であるか、不自然でないかという議論は、悪徳商法で使用され、たまに騙されてしまう人がいますが、殆どの人は感覚的にこれが間違った主張であることを見抜きます。

分かりやすい例を挙げれば、

「動物は服を着ないのが自然だ。人間は動物である。よって人間は服を着ないのが自然だ。(→だから裸で生活しようと繋がる)」

といった三段論法でありますが、頭の「動物は服を着ないのが自然だ」の根拠が無いため詭弁になっています。
http://tail.s68.xrea.com/blog/2006/08/post_33.html


10. 2014年10月02日 11:09:59 : b5JdkWvGxs


ダマされるな!牛乳有害説の有害性 2014年4月29日火曜日


好き嫌いなくなんでも食べることは昔から親が子に教えてきたこと。だが、福島原発事故以降、日本国内で食品の安全性や放射線汚染の影響等が異常な程に注目を浴びるようになり、その後も産地偽装問題等食品関連の問題が続いたことで話題性は高まるばかり。

なかでも比較的放射線の影響を受けやすい牛乳は、その有害性が声高に主張されている。

とはいえ、牛乳の有害性は原発事故以前に既に牛乳有害説として食に神経質な一般人の間で支持を集めていた。


牛乳有害説の主軸は、放射線汚染というよりも牛乳に含まれる乳糖を分解する酵素ラクターゼの不足である。

大半の日本人が乳糖を分解する酵素を持たない(もしくは不足している)乳糖不耐症であるため、下痢等の症状に苦しむことになるという。

牛乳を飲んでもカルシウムを吸収できないどころか、飲んだことで深刻な下痢に悩むことになるそうだ。そんな牛乳有害説を支持するとある保護者がブログに書いたセンセーショナルな記事
(http://ameblo.jp/3shin5kan/entry-11763752382.html)

が注目されている。


結論から言えば、牛乳有害説はまともな根拠すらない全くの嘘。

牛乳は今も昔も重要なカルシウム摂取源であって、その他にもビタミンやミネラルをバランス良く含む素晴らしい食品なのだ。

牛乳有害説の中心的な根拠となっている乳糖不耐症それ自体は嘘ではない。

ハーバード公衆衛生大学院の研究結果によれば、アジアの人々の90%が乳糖不耐症であり、これはヒスパニックの人々(50%が乳糖不耐症)や北欧の人々(15%)に比べて明らかに高い数値と言える。

肝心の日本人はというと、元東京大学医学部教授の上田英雄氏が実施した調査結果をそのまま引用すると、実に95%もの人々が乳糖不耐症なのだという。


乳糖不耐症の人に過剰な量の乳糖を投与すると下痢等の症状が確認されるのだが、これは消化吸収されずに大腸に到達した乳糖が腸内の浸透圧を上げることで、腸壁から水分が染み出し、便が軟化することによる。だが、東京大学大学院農学生命科学研究科の清水誠教授は論文で、

「乳糖30g(牛乳700ml相当)ではひとりも下痢を起こさないため、コップ1〜2杯の牛乳では多くの場合、問題がない」

としている。それでも牛乳有害説の論者は、牛乳と下痢との関係性を主張し続けるだろう。例えば、聖霊女子短期大学生活文化科の塚田三香子教授が学内で実施したアンケート調査では、牛乳を苦手とする学生のうち28.1%の学生が飲まない理由として「お腹がごろごろする」ことを挙げている。


牛乳を飲むことと下痢との関係を否定する学者もいれば、肯定する学者もいる。個人的には、小学校入学後に学校給食で毎日のように出される牛乳がどう考えてもご飯に合わないので、ひと通り食べ終えてから牛乳を一気に飲んでしまったことが原因なのではないかと思う。冷えた飲み物を一気飲みすれば、牛乳に限らずお腹に良くないことは当たり前のことである。とはいえ、一度幼少期に苦手意識をもってしまえばそれを克服することは容易なことではない。


前出の塚田教授は、マウスを用いた実験を通して、乳糖を含む食品を投与し続けた個体の方が、乳糖を含まない飼料を与えた個体よりも乳糖分解酵素の活性を持った細菌類の数が上昇し、乳糖不耐症を軽減する効果を得たことを証明している。この実験結果を受けて塚田教授は、

『「乳糖不耐症と自覚する集団は、乳類を摂取しないためカルシウム摂取量が低い」ということが確かめられている。このような集団に起こるのは、「牛乳による不快な症状を自覚しやすい人は牛乳など乳製品を取らない、すると乳糖を摂取する機会がないために乳糖分解を助ける腸内細菌叢が形成されない、細菌による乳糖分解の助けもないために牛乳をのむと益々乳糖不耐症の症状が自覚されやすい。」という循環が成り立ってしまうためである。』

と結論付けた。


それでもまだ牛乳有害説の支持者はこう訴えるだろう。

「我々は人間だ、マウスじゃない」


だが、牛乳有害説を崩す根拠はこれだけではない。

アメリカ国立衛生研究所の研究員がThe American Journal of Clinical Nutritionで公開した論文では、乳糖不耐症の被験者とそうでない被験者との間で牛乳に含まれるカルシウムの吸収率の差が大きくないことが明らかにされている。

また、同論文では1983年に実施された同様の実験でも乳糖不耐症の被験者のカルシウム吸収率が通常よりも18%程低下したという実験結果を紹介しているが、これは言い換えれば、乳糖不耐症の人でも80%以上のカルシウムを吸収できることを意味している。


その点、冒頭のブログ記事では、

『特によく聞くのが、「カルシウムが多くて骨が強くなる」です。

でも実は牛乳ってそんなにカルシウム多くないんです。牛乳100g中に110mgのカルシウムが含まれています。ひじきには1.4倍 小松菜には1.5倍 大根の葉っぱには2倍切り干し大根には5倍昆布には6.5倍ワカメには7倍煮干には22倍のカルシウムが含まれています。』

と、牛乳が必ずしもカルシウムを豊富に含む食品ではないことを挙げているが、公益社団法人日本栄養士会はHP上で

『カルシウムは吸収率の低い栄養素ですが、牛乳のカルシウムの吸収率は他の食品に比べ高く(牛乳:約40%、小魚:約33%、野菜:約19%)、手軽にある程度の量を摂取できます』

と説明しており、実質的な吸収率を考えれば牛乳が圧倒的に効果的な食品であることは明らかであるといえる。


そもそも大勢の生徒に限られた人員と経費で食事を準備しないといけない学校給食において、ひじきだの大根の葉っぱだのを献立に採用するよりも、牛乳を1人1本ずつ与えた方がより経済的かつ効果的である。それに、学校給食の献立は、牛乳に含まれるカルシウムの吸収を助けるビタミン類のバランスが良くなるように組まれている。とりわけ牛乳との相性の良いビタミンDは、日光を浴びることで生成できるため、牛乳の文句を言う位なら給食をしっかり食べて外で思いっきり遊んだ方が子供の健康のためになるのではないか。


結局のところ、このブログの著者が信奉する牛乳有害説は、全く根拠なき嘘なのである。

兵庫県丹波市に住む著者が福島原発の放射線汚染の心配をするあたり既に意味不明ではあるものの、NPO法人新宿代々木市民測定所が公開している牛乳の放射線汚染度のリストを見ても今のところ深刻な健康被害を与えるような牛乳は市場に出回っていない。むしろ、訳の分からない説に囚われて、罪のない子供が貴重なカルシウム源を失っていることに同情の念さえ芽生えるといったところだ。


なにはともあれ、牛乳は最高の食品であることに変わりはない。

この著者のように、牛の乳を人が飲むことを疑問視するのであれば、そこは徹底して加工食品も食べずに裸で暮らせば良いのだ。ブログのコメント欄にある読者がこんな質問を投げかけた。

「でわ、アイスも、ケーキも、ピザも食べないんですね?これらも乳製品ですが?」

肝心の著者はというと、

「知った上で食べてますよー。みんな好きですし。

あれこれ選択した上でですが。体にいいからという間違った思い込みで食べたり食べさせたりするのがよくないといいたいんです」

と答えている。 間違った思い込みとは何か、考えを改めるのは今からでも遅くはない。
http://tairakun.blogspot.jp/2014/04/blog-post_6652.html


11. 2014年10月02日 11:19:58 : b5JdkWvGxs

まだ「牛乳有害論」を信じている人が居るのね〜・・・!?ヾ(▼ヘ▼;) 2010-06-27

以前ベストセラーになった「病気にならない生き方」に記されている「牛乳害悪論」は、既に全く根拠の無い出鱈目であるに過ぎない事が明らかになっていると自分は考えている。


だが現在mixiの「マクロビオティック(玄米菜食)コミュニティーの『牛乳について教えて下さいトピック 』」で、「牛乳が身体に悪い」と断じて発言を繰り返している人が居る。

「やれやれ、またか。」というのが正直な感想である。


既にmixiでは、自分が知っているだけでも以下のトピックで「牛乳害悪論」への疑問が呈されており、それが誤りである事も明らかになっていると、自分は考えている。

・食育〜子どもの食事「牛乳って本当に身体にいいのでしょうか? 」
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=8141837&comm_id=29283


・オーガニックライフ (エコ&健康) 「牛乳を飲むと骨がゆがむ・エボリューション 」
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=39651641&comm_id=30883


 (このトピックは、「牛乳を飲むと骨がゆがむ」というトピックが、トピックを立ち上げた人間(トピ主)の主張する意見と反対の意見が多数を占めたためか、トピ主がトピックを削除するという暴挙を行った為、削除されたトピックに記された情報再構築も兼ねて立てられた。

なお余談だが、この「エボリューションを立ち上げたトピ主」さんは、オーガニックコミュ及び mixiとGREEで60以上のコミュニティーの管理者である「よっく」氏により、その他数名の会員(いずれも科学と論理に秀でた論客であった)と同時期に該当コミュニティーを強制退会処分となっている。)


又その他の情報源として、その最も重要なものは、牛乳乳製品健康科学会議が公開している「(新谷弘美医師に対する)公開質問状 記者発表配布資料一覧 」であろう。


新谷医師に対して行った公開質問状に対する新谷医師の回答は、科学的根拠が極めて薄い、或いは全く無いものであると思われる。


なお新谷医師は現在「コーヒーエネマ(腸洗浄、浣腸)」と「ミラクルエンザイム」なる怪しげな商売を行っている事が、そのHP から読み取れるのが笑える。


そして毎日新聞小島記者の記事と、食品安全情報で紹介されている、米国小児科学会の「乳糖不耐の子どもたちに健康的な食事の一環として乳製品を薦めている」発表もある。

アメリカは移民の国であるから、元々乳製品を多くとる習慣の無かった日本や東南アジア、中国系の移民も含めた雑多な人種により構成されているが、その様な国でも「健康的食事」として、「乳糖不対症」の子供にも、乳製品を薦めている。

この事実をどう考えるか?

「牛乳害悪論」は全く根拠の無い出鱈目であると自分は判断している。


以下にこれら二つの記事を紹介するが、前者は既にネット上から削除されているので、その全文を記載している別サイトを紹介する。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

「安心!?食べ物情報 Food-Review 360号 2006.10.01 」
http://food.kenji.ne.jp/review/review360.html


【以下、上記サイトから抜粋】

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

牛乳:「有害」本が波紋 でもやっぱり「有益」は多数派

 「健康飲料」の代名詞的存在の牛乳を「有害」とする説が書籍やネット上で取り上げられ、波紋を広げている。一方で「有益」とする考え方は、栄養学などの世界で今も多数派だ。主な論点を知っておきたい。【小島正美】


【中略】

●骨粗しょう症

 牛乳に多く含まれるカルシウム。摂取源として牛乳は有益なのか。
有益でないとする根拠の一つが、骨粗しょう症と牛乳との関係だ。


【中略】

 これに対し、近畿大医学部の伊木雅之教授(公衆衛生学)は「平均的な骨の密度は北欧人の方が高く、体形の問題が大きい」とみる。

同教授によると、背骨の骨折率は日本人の方が高いが、大腿骨では逆転する。

「西欧人の大腿骨頸部の骨は斜めに長く伸びているため、お尻が大きくて体重が重い西欧人は転倒などで骨折しやすい。北欧人の牛乳摂取量が少なかったら、骨折はもっと増えるはずだ」

と言う。


●環境ホルモン


【中略】

 これに対し、山口大農学部の中尾敏彦教授(獣医学)は

「牛乳中のホルモンを摂取しても、女性の体内を流れているホルモンの量に比べれば微々たるもの」

と影響に疑問を呈す。一方、新潟大医学部の中村和利助教授(公衆衛生学)は

「牛乳とがんとの関係はまだ仮説の域を出ておらず、冷静な議論が必要だ」

と話す。


●子牛のための栄養

 ネット上で取り上げられることが多い有害説の論拠の一つが

「牛乳は子牛が飲むもの。人が他のほ乳動物の乳を飲むのは不自然」

との考え方だ。

 これについて岐阜大学応用生物科学部の金丸義敬教授(食品機能化学)は

「野菜や肉、魚なども人間のために存在しているわけでなく、牛乳も数ある食材の一つ。必要な栄養素を牛乳から取ってもおかしくない」

と話す。

 飼育法の問題を指摘する声もある。いま、酪農家たちは大量の乳を出すスーパーカウ育成を目指しており、酪農学園大大学院の中野益男教授(環境生化学)は

「飼育法が工業化され、牛の生理に合わなくなっている問題は確かにある」

と言う。

「ただ、だからといって牛乳自体が有害というわけではなく、牛乳と飼育法の問題は分けて考えるべきだ」

と話す。

http://cc.msnscache.com/cache.aspx?q=4013291226451&lang=ja-JP&mkt=ja-JP&FORM=CVRE
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 もっとはっきりと

新谷本はトンデモ本であり、全編デタラメだ!

と書けばよさそうなものですが、新聞記者というのは政府を批判するとき以外はなかなか紳士的なものです。

 遠回しな書き方ですが、小島記者は新谷説を全面的に否定していると考えてよいと思います。

「野菜や肉、魚なども人間のために存在しているわけでない」

というのは面白いですね。こんな簡単で完璧な反論も思いつかない人が大勢いるのには驚きます。


【記事紹介終了】

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【食品安全情報blog 2006-09-06(http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20060906#p1 )より引用】

AAPの臨床報告では乳糖不耐の子どもたちに乳製品を薦めている
A new clinical report from the AAP recommends dairy for children with lactose intolerance
5-Sep-2006
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2006-09/ndc-anc090106.php

米国小児科学会が乳糖不耐の子どもたちに健康的な食事の一環として乳製品を薦めている。

乳糖不耐であっても乳製品を完全に避ける必要はない。
助言の内容としては、


・ ミルクを飲むときは食べ物と一緒に

・ チェダーチーズやスイスチーズのような時間の経ったチーズは乳糖が少ない

・ ゆっくり乳製品をとり始めること。徐々に量を増やす。

・ 乳糖を減らす。乳糖削減ミルクや乳製品を食べる

・ 生きた菌のいるヨーグルトは乳糖分解を助ける
(乳糖不耐はミルクアレルギーと混同されやすいが、違う。乳糖分解酵素の不足による。)


PEDIATRICS Vol. 118 No. 3 September 2006, pp. 1279-1286
(doi:10.1542/peds.2006-1721)
http://ameblo.jp/inugamiakira/entry-10574884548.html


12. 2014年10月02日 11:40:02 : b5JdkWvGxs

牛乳で一番問題なのはやはり放射能ですか:

私は明治の営業社員ですが、牛乳の放射能汚染に対して、みなさん方がどう考えているか?教えてください。

福島原発事故で飛散した放射能は、関東から東北地方の土壌に染みこんでいます。

放射能の半減期はヨウ素が8年、セシウム137が30年、ストロンチウム90が28.9年です。従ってセシウムとストロンチウムは我々が死んだあとも残るということです。ヨウ素は甲状腺に、セシウムは筋肉に、ストロンチウムは骨に集まり、放射線を浴びせ続けます。毎日レントゲンを撮るのと同じです。

その放射能汚染された土壌に生える草を食べる乳牛から絞った牛乳には当然放射能が入っているわけです。

原乳には放射能汚染されていないものもあるのですが、集乳所(クーラーステーション)で放射能汚染された原乳と混ぜてしまうので、数値が低くなるだけで、全部の牛乳が放射能汚染されてしまいます。

国の基準値はドイツなどのヨーロッパから非常に甘い基準値だと是正を求められていますが、国は変える気がないようです。これは国の大企業優先政策のせいです。国民の命は二の次なのです。

我が明治乳業は国の基準値以下だからと数値すら公表していません。我々に渡されて常に持ち歩けと指示されている明治乳業企業理念には「国民の健康に奉仕する」と書かれています。言っている事とやっている事が正反対です。明治乳業に企業倫理が失われたということでしょう。

企業倫理が失われた企業に未来はないです。その証拠に明治の業績は低迷を続け、下降傾向にあります。近い将来、会社更生法の適用になるかもしれません。

話が横道にそれたので、本題に戻します。アスベストが原因で中皮腫ガンが20〜30年後に発症して多くの人が死亡したことはご存知だと思います。その例から、20〜30年後にガンが発症する可能性があるわけです。

今、50歳以上の人はガンが発症するころには他の病気で死亡しているでしょう。50歳以下の人は心配ですね。

特に乳幼児や子供は牛乳を飲む期間が長いから、放射能が体内に蓄積される量が大きくなります。みなさん方は牛乳の放射能汚染に対して、どういう考えで、どういう対策をしているか?教えてください。


補足
回答者のramemrnさん、間違った情報は載せないでください。日本乳業協会などのホームページを見てください。10ベクレル以下としていますが、10ベクレル以下は検出せずと公表してよいことになっているのです。日本の基準値はWHOの300倍、アメリカの3000倍なのですよ。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14119990059

牛乳はどの地域のものも危険

放射能汚染地域の牧草や乳牛が他の飼育地へ移動しているため(乳牛は基本的に長距離移動は難しい)


•雪印、メグミルクは、独自検査はしていない。牛乳には福島産の原乳が使われている

•明治乳業は、独自検査はしていない。
福島産の原乳は使用していない←2011/07/20 ニコニコ動画 1:12:35経過あたりの発言(明治牛乳には放射能が入っていると明治乳業の人が認めた)を元に、電話問合せを行ったところ、独自検査は行わず都道府県の検査を信頼している。

ちなみにその検査は土が汚染されているかどうかによる。そして土が汚染されているかどうかの検査は事故前事故後の空気中の線量に変わりなければ行われない。つまり関西や北海道では変わりないので原乳の検査は行われていない。

明治牛乳の特に産地を明記していない商品は原則その地域の周辺の原乳を使っている。
つまり関東で販売されている牛乳は、栃木、群馬、埼玉から東北にかけての物を使用している。各都道府県の原乳検査は週1回程度である」

との回答でした。すでに問合せが殺到しているらしく、回答もしっかりしたものが用意されている印象。意図的に放射能をまぜた牛乳を販売しているわけではないが、結果混ざっちゃってるかも、というようなニュアンスでしょうか。

ちなみに明治乳業の「おいしい牛乳」はかなり早い段階からパッケージの原乳産地の表記が消えています。


•森永乳業は、独自検査はしていない。福島産の原乳は使用していない(ヨーグルト、デザート等すべてにおいて)

•協同乳業は、独自検査はしていない。福島産の原乳は使用していない。
社内基準30ベクレル(きびしめ) ←2011/07/07 電話確認。25年前チェルノブイリ事故の際には国内基準が整備されていなかったため、独自検査を行うために社内で決めた基準(30ベクレル)を作った。現在は政府が国内基準を打ち出しているため、それに従っている。
現在独自検査をしていないのは、25年前に購入した検査機器が故障したためで、新しい検査機器を発注しているが、品薄でなかなか届かない。届き次第独自検査を再開する予定。その際も、国の基準に則って検査を行う。


•小岩井乳業は、独自検査はしていない。福島産の牛乳は一部(自販機等で販売されている乳飲料など)で少量使用されている(牛乳に関しての詳細は

【原発】 電話で聞いてみました 各社の牛乳産地と放射能検査の現状
http://www.teppeinomori.com/201105/20110521001.htm

を参照)

•各社独自検査をしていない場合、各県の機関が測定を行っているが、その検査にはストロンチウムの検査は含まれていない

(詳細は【原発】 電話で聞いてみました 各社の牛乳産地と放射能検査の現状)
http://www.teppeinomori.com/201105/20110521001.htm

•(牛乳まとめ)やはり牛乳はどの地域のものも危険。

各都道府県の原乳の検査は毎日行われていないし、関西や北海道ではそもそも行われていない。そもそもの検査基準が非常に緩められている。広範囲にわたって飼料が汚染されたことが確認されているし、実際はどこの地域のものでもリスクはあると思われる。

外国産>外国産の飼料のみで育てられていて、水の汚染が少ない地域産>国内


だが牧草からこだわった飼料で育てられていて、水の汚染が少ない地域産 の順で安全そう。

国産だと各地の原乳を自在にまぜて調整できる大手メーカーよりは、小規模のメーカーで、できるだけ原発から遠い地域の、こだわりの製品がより安心か。


•特に乳清は危険。スキムミルク(脱脂粉乳)も危険
バター、チーズなど水分が減って乳脂肪分の割合が高い加工品の方が汚染の度合いが少ない

•乳清飲料、パン、菓子への添加物として乳清(牛乳を脂肪分と水分に分けた際、もともと含まれていた放射性物質の90%が乳清に移る)が使われていることが多いので、避ける
http://metok.org/post/6806864150#milk


【原発】 電話で聞いてみました 各社の牛乳産地と放射能検査の現状

■『MEGMILK』が危ないの?

 放射性物質ダダ漏れの現在。日々の食に関する心配は強まる一方だけど、特に気になるのが牛乳だ。

 チェルノブイリ事故のときは【まだ】よかった。日本は距離的にウクライナから離れていたし、当事、実際に放射能が検出され「積戻し」がなされた食品を見 てみても、へーゼルナッツだとか、セージの葉だとか、割とマイナーな食品が多かったからだ。仮に輸入食品から基準値を超える放射能が検出されたしても、毎 日セージの葉をボリボリ大量に食べる人はそんなにいないだろうし、子どもがセージの葉っぱをペチャペチャなめるわけでもないだろう。

 しかし、今回は国内での事故だ。セージの葉やへーゼルナッツ、トナカイの肉だけでなく、ホウレン草などの葉物野菜や牛乳にも汚染の懸念が及ぶ。牛乳は毎 日愛飲してる人も多いだろうし、子どもだってゴクゴク飲む。つまり、もし汚染されていれば、それだけ年間の摂取総量もかなり大きくなってしまう。そこで、 自分が毎日飲んでいる牛乳に「現在、どれくらいの放射性物質が含まれているのか」「各牛乳メーカーはどんな対応をしているのか」が、すごく気になってく る。

 そんな中、twitterを見ていたら、「MEGMILKが危ない」「雪印はダメだ」というポストをいくつも目にした。

 我が家では牛乳はほとんど飲まない。妻が毎朝飲むコーヒーにちょろっと垂らすくらいだ。でも、気になる。「一体どこの牛乳をコーヒーに垂らして飲んでん だろう?」。って、パッケージを見てみたら、妻が買ってきたヤツ、これ、思いっきり、雪印の『MEGMILK』じゃないか。

 気になって、検索してみたら、MEGMILK、そして雪印に対するtwitter上の評判はさんざんなものだ。

『雪印メグミルク「農協牛乳」富里工場の ものは、福島の原乳も多くミックスしています。お客様センター0120-301-369 放射性測定に関しては、原乳の時だけ測定し、工場で他県の原乳と混ぜて薄めている。(厚生労働省の基準に従い)、出荷時には測定は一切していないし、分か らないとの事。』(@driedwild)

『メグミルク「放射能検査は一切しない」の姿勢に驚き呆れた。だが「ウチの製品は放射能まみれ宣言」は不買の指針として有難い事に気づく。こっそりヤラれるのはそれより怖い。それにつけてもカゴメ・デルモンテの姿勢は素晴らしい。食品・飲料関連は見習うべき。』(@roxol666666)

『雪印メグミルクは原材料、製品に関して放射性物質の検査を意地でも行いません。w  http://bit.ly/kefbE0』(@jazzcaster)

『… RT @nuclearleak 『雪印メグミルク富里工場の「農協牛乳」は福島の原乳を他県の原乳と混ぜて薄めて出荷』『雪印側は『特に被爆に関して知識をつけるつもりはなく、ただ厚生労働省の指示に従うだけ』と回答したということです。』 』http://bit.ly/fGpvRm(@CHIBAREI_DURGA)

 他にもたくさんあるけれど、紹介は割愛させていただく。まあ、どれも「雪印ふざけるな」「信じられない」といった口振りであることに変わりはない。ただ、上記のようなポストを見ていると、疑問に思う点がいくつか出てくる。出てこなくちゃダメだ。


■雪印だけ叩くのってヘンじゃない?

 1つは、「福島の原乳も多くミックス」していると言うのと、「他県の原乳と混ぜて薄めて出荷」していると言うのでは、受ける印象は全然違うってことだ。

そもそもメーカーだって、毎日大量の牛乳を生産しなくちゃならない。
それを1つの地域の酪農家から買い取った原乳だけで製造するのは難しいことも多いだろう。

通常だって(産地を謳ったものは別として)、いくつかの県の原乳をミックスしているに決まってる。それが「福島産の原乳を薄めてる」という 言い方をすると、まるで問題のある牛乳を誤魔化すために、意図的に、今回だけの特別措置として、雪印が策略を練っているみたいだ。

 2つ目は「放射性物質の検査を意地でも行わない」だとか、

「特に被曝に関して知識をつけるつもりはなく、ただ厚生労働省の指示に従うだけ」

と雪印は言ったというのだが、本当に文字通りそう回答したんだろうか、と いうことだ。普通の企業なら、そんなこと、わざわざ自分から言うわけがない。そんなこと言っても何の得もないわけだし。自ら積極的に検査をしていないこと は、褒められないとしても、雪印が開き直って「黙れ、お客様」な口の利き方を本当にしたの?と疑問に思う。誰かが途中でオヒレつけただけなんじゃないか。


 3つ目は、確かに雪印は自社で製造段階での放射能検査をしていないとして、では他のメーカーは独自に検査しているの?ってことだ。上で紹介したポストを見ると、カゴメ・デルモンテの対応は素晴らしいようだが、牛乳メーカーは雪印だけじゃない。明治乳業とかいくらでもあるだろ。 そいつらは独自の検査をしてるんだろうか。福島産の牛乳は一切使用してないとでも言うのだろうか。そうでないなら、結局、なぜ雪印だけが叩かれるのかがよ くわからない。


■実際の雪印の対応は?

 そこで、まず、雪印乳業に電話で問い合わせてみた。カスタマーセンターに、毎日MEGMILKを愛飲している森ですと伝え(毎日ってのは言葉のアヤだけど)、原乳の産地と、放射能検査の有無について聞いてみた。

 結論から言うと、千葉県富里工場のMEGMILKに、福島産の原乳も使われていることは事実。放射能検査を自社で、製造段階で行っていないことも事実だった(5月20日時点)。「でも、twitterでは、牛乳の産地を混ぜて誤魔化してるみたいに書かれてますよ?」と伝えると、窓口のSさんも「はい。私もtwitterを拝見しました」と困惑した声。「どうも非常に誇大に書かれていると感じています」。

 確かに牛乳を混ぜてはいる。だが、「隠蔽だとか偽装のように思われているお客様がいる」ことについては「決してそうではないとご理解いただきたい」との ことだった。他の工場、たとえば、我が家で飲んでいたものは神奈川県海老名工場で製造されたMEGMILKだが、これも神奈川、千葉、栃木、群馬という複 数の産地の牛乳がミックスされている。それと同じということらしい。

 「雪印は被曝に関して知識をつけるつもりもない」「意地でも検査しない」というポストもあったが、この点も違っていた。

牛乳には放射性物質が濃縮されること、チェルノブイリ時、1000キロ離れたフランスでの牛乳への対応、子どもも含め毎日飲むものであることを伝え、消費者として被曝リスクが大変心配だ とSさんに言うと、「おっしゃるとおりでございます」と頷くし、「ホームページ上で産地と検査状況を明示してくれないか」「独自の検査もした方が消費者と して安心できる」と言うと、「お客様の声は、必ずお伝えいたします」とのことだった。まあ、今後どこまで対応してもらえるのかはわからないが、少なくとも「聴く耳持たない」感じではまったくなかったぞ。

 さて、では、他の牛乳メーカーではどういう対応をしているんだろうか。この点も気になる。そこで、ためしに、明治乳業、森永乳業、協同乳業、小岩井乳業の4社にも電話をかけてみた。雪印の対応とも比較したい。そこで、聴きたいことは2つ。


(1)製造段階で御社独自に放射能検査をしているか、

(2)福島産の原乳を使用した牛乳はあるか、

である。各社の回答は次の通り。

(電話はすべて5月20日に行われた。窓口の対応についての印象も記しているが、あくまで今回電話を受けた人の対応についてであって、他の窓口担当者も同 様の印象だとは限らない。また、対応者が間違えて回答している可能性も否定できない。このことを十分注意した上でご覧下さい)


■明治乳業の対応は?

(1)独自検査はしていない。お客様からの声が大きく、また、牛乳という液体であるため、洗い流すことができないことから、確かに2重3重の検査をする方が望ましいのではないかと考えている。しかし、具体的な独自検査の予定は現段階では出ていない。

(2)福島産の原乳は使用していない。地震以前は東北の工場で使用していたが、地震によって東北工場が停止しているため、自動 的に福島産の原乳が使用できない状態になっている。「十勝牛乳」など産地をうたった牛乳はその産地のもののみ使用しているが、「おいしい牛乳」などは、酪 農家団体が近隣複数県から集めてきた原乳を使用しているため、産地はミックスされている。

 「おいしい牛乳、おいしいです!」と伝えると、「本当に、本当にありがとうございます!」と喜んでくれた。窓口担当の女性も非常に真摯な対応。「お客様 の声は必ず上にお伝えします」とのこと。福島産を実際は使っていないが、使用しない理由は「事故による工場停止」なので、今後ふたたび使用する可能性がな いわけではないようだ。ポリシーがあって使用しないのではなく、偶然使用できなくなっている、という状況に近い。


■森永乳業の対応は?

(1)独自に検査はしていない。今後する予定も今のところない。

(2)福島県産の原乳は使用していない。これは牛乳に限らず、飲料、デザート、ヨーグルトすべてにおいて当てはまる。事故以前 は東北の工場で使用していたが、現在、工場が停止しているため使用していない。今後は国が定める基準を満たした原乳を産地に関わらず使用する方針。工場は 近いうちに再度稼動すると思われる。ゆえに、その際、国の基準値に収まれば、福島産の牛乳を使用する可能性がある。

 最初電話したときは、頼りなさそうなオドオドした男性が電話に出た。「後ほど担当の者から折り返し連絡する」ということだったので、待っていると、4時 間くらい経って、携帯電話から連絡が入った。背後の音がガヤガヤとうるさい。どうやら出先の営業担当らしい。「独自検査はしていません。福島産は使ってま せん」と先に電話した際にこちらから出していた質問に答えてくれた。そこで「あのー、事故前は福島産も使用してたんでしょうか」と追加で質問すると、 「えーと、えーっと・・・また、確認して、今度は本社から折り返し電話します」とのこと。正直、森永の窓口が一番対応がどん臭い感じ。いわゆる「デキな い」セールスの典型というか。

 その後、同じ営業担当から電話を受ける。「本社に確認してまいりました。工場の稼動の問題だとか、原発事故による放射能のこととか、いろいろあって、以 前は微量ながら使用してたんですけども、今は福島産は使用してないです」との返事。「すみません。それって工場が復旧したら使用するってことですか?」と 問うと、また返答が一瞬しどろもどろに。聞いたことしか答えない(答えられない)、「微量ながら使用していた」など、言い回しが姑息に感じられる、専門の 窓口ではなく、営業担当者が返答を兼任と、対応スタンスとしては最も「どうか」と思わされる感じだった。「国の基準値、国の基準値・・・」と繰り返すあた りにも、自社のポリシーを感じない。あまり深く考えてない感じだ。まあ、ぼくに電話をくれた営業担当者がちょっと情けなさすぎるんだと思うのだけ ど・・・。


■協同乳業の対応は?

(1)独自に検査はしていない。というのも、放射能の検査ができる箇所が大変混雑している。とてもじゃないが、独自に検査できる状況にはない。(自社での検査も考えてない様子だった)

(2)福島産の原乳は使用していない。事故以前は福島産も使用していたが、事故後は使用せず、群馬、千葉、東京、北海道などの原乳を使用している。国の基準では300ベクレル、乳児100ベクレルといった数字もあるが、協同では自社独自の社内基準、30ベクレルを採用。それ以上のものは使用していない。そのため、結果として、その基準値に達する(自社がそれまで取引していた)福島産牛乳を現在は買い取っていない状況。

 大変早口な男性が窓口に出た(笑)。「ハイ!ハイ!ご質問はッ!」とせかされるので、「うわあ、これはダメな窓口だなあ・・・」とのファーストインプ レッションがあったのだけど、意外や意外。自社の独自基準を設けるなど、放射能への対応は一番進んでいた。他の企業のお客様窓口は月〜金までの対応しかし ていないところがほとんどなのに、協同は土日祝日も窓口が開いており、「ハイ!ハイ!いつでも!相談!ハイ!して下さい!!」と元気がいい(笑)。朴訥で ちょっと垢抜けないイメージだけど、牛乳にかける思いには、熱いモノがある。

 「各乳業会社さんに電話で同じこと聞いてまわってるんスけど、自社基準を設けてるなんて、そんな先進的な試み、協同さんだけですよ」「いや、驚きました」と言うと、「そうですか!(そうだろう、そうだろう)」という感じの返答で、すごく嬉しがっていた。


■小岩井乳業の対応は?

(1)独自検査はしていない。今後は考えていきたいが、現段階でそうする予定はない。

(2)福島産の牛乳は一部で少量使用されている。スーパー等の小売店で販売されている通常のパック入り牛乳では一切使用されて いない(岩手産、栃木産を使用)が、宅配や自動販売機等で販売されている、「小岩井フルーツ」等の乳飲料には少量ながら使用している。当然、国の基準値を 上回るものについては使用しないと決めている。

 ゆっくりとした話し方の女性が窓口に。上品だ。一部乳飲料に福島産を使用していたが、そのことも特に隠したりしないし、言いにくそうな感じもない。質問 したことにもわかりやすく答えてくれた。ちょっとエレガントな気持ちになる。こういうのって、さも隠したそうに話すと逆に不審に感じるんだよね。聞いたこ とにハッキリと答えてもらえると、その方が企業に対する印象もいいし、電話してよかったと思える。


■結論

 いかがでしょうか。というわけで、どの乳業会社でも、独自の放射能検査はしていなかったし、する予定もないということがわかった。協同乳業の窓口の話を聞くかぎり、現実的に独自に調査するのは難しいこともあるようなので、協同乳業のように「国の基準より低い自社基準」を設けるという対応が現実的なのかもしれない。

 福島産牛乳を使用していたのは、雪印、小岩井(一部乳飲料)のみ。ただ、使用していない明治乳業、森永乳業も、事故で東北工場が動かないから「使用でき ない」のが現状であり、何かポリシーがあって使用していないわけではない。「どうしても福島産は避けたい」という人は、協同なら避けることができるし、 30ベクレルという自社基準があるため、他社の牛乳よりも放射性物質の摂取も抑えられることになるだろう。

 福島産を使用している雪印、小岩井にしても、富里工場や「小岩井フルーツ」などの乳飲料に使用が限られているのだから、その点ではあまり神経質になる必 要はないのかもしれない(MEGILKはパック上部を見ると、どこの工場から出荷されたものか分かるようになっているので、避けることは容易)。

 ただ「福島県産じゃなければいいのか」と森は言いたい。チェルノブイリ事故のときだって、乳製品に与えた影響は広い地域にまたがるものだった。ましてや この狭い日本。千葉県ほか、様々な場所で牧草から放射能が検出されている。「産地神話」に陥れば、逆にリスクが増すことにはならないか。個人的にはどちら かと言うと、産地ではなく、検出される放射能数値で選びたいと思っている。

 また、国の定める基準値以下のものだと思われるが、ぼくら県外の人間が避けたがっている福島産牛乳を、風評被害払拭のためと言って、県内の給食で子ども たちに与える、との話も耳にした。だから「ぼくらは不安でも福島産の牛乳を飲むべきだ」とは言わない。だけれど、実際に汚染されていようが、風評被害だろ うが、県内の農家は瀕死のダメージを受けているし、そうした消費者の動向をなくしたいと強く願う人も存在しているのだ。県外の消費者も「国の基準は信頼で きない」「検査を厳しくしてほしい」「東電は県内の酪農家すべてに補償しろ」と声を大きくして言うべきだろう。こんなダメージも原発は与えることになるの だから、原発にだってNOを突きつけていくべきじゃあないのか。

 自分さえ被曝しなければそれでいい、喉元過ぎれば熱くないという態度は無責任だろう。今後、きっちり東電の補償の動きを見ていきたいし、補償がなされなかったり、滞るようであれば、これまた声をあげていきたい。

 いずれにせよ、今回、雪印だけバッシングしていた人たちは、何だったんだろうか。確かに雪印は独自に放射能検査をしていない。だけれど、それなら明治、森永、協同、小岩井、どこも独自検査などしていない。独自検査をしないことが問題なら、これら4社も徹底して追及すべきだ(雪印をバッシングするな、という意味ではない。念のため)。

 また、福島産牛乳を使用していることが問題なら、小岩井乳業も同罪だ。「フルーツ小岩井に福島産を使うな」と声をあげていくべきだろう。明治乳業も森永 乳業も「たまたま」この時点で福島産を使っていないだけだ。今後も使うなと訴えていくべきということになる。各産地の牛乳をミックスさせること自体につい ては、どこの乳業会社でも地震前からやっている非常にオーソドックスな手法だ。それが「薄めている」「誤魔化している」からダメだというのであれば、全乳 業を相手に批判したらいい。

 つまり、雪印バッシングをしている人は、結局のところ、他の乳業会社と比べず、雪印だけが悪いと騒いでいることになる。まあ、確かに福島産を使っている のだから止めて欲しいと言うのはわかるし、過去にあんな事件起こしちゃったわけだから、雪印の身から出たサビだとも言えるところもあるわけだが、それにし ても、電話での応答から「放射能について学ぶ気もない」だとか「福島産を薄めて使ってるのだ」と言うのはどうかと思うわけですよ。

 ちなみに、上のポストで雪印と比較されていたハーゲンダッツ社にも電話で問い合わせてみた。クリーム、脱脂粉乳、卵、砂糖、水については、すべて自社で 放射能の検査を独自に行っているとのこと。使用している原乳は一部をのぞき、すべて北海道産。一部の原乳はフランス産、だそうです。なるほど、美味しい、 高いには理由があるのね。(2011/05/21)

■1ヵ月後、再度電話で問い合わせてみる

 6月30日。最初に電話したときから1ヶ月以上経つ。各社の対応に変わりないのだろうか。説明がちゃんと一貫性を持っているかどうかも気になる。そこで再度電話で各社に確認してみた。

 結論から言うと、雪印が独自検査をはじめた。また、メイトーも独自検査をしようと、検査機械を発注したようだ。福島産原乳の使用を再開した企業もある。以下、1ヵ月後の各社の対応。


雪印乳業

(1)独自検査をはじめた。6月5日から自主計測を開始。検査結果の公表はしていない。

(2)変化なし。千葉県富里工場の工場にて、一部、福島産の原乳を使用している。


明治乳業

(1)独自検査はしていない。「状況を見ながら検討していきたい」。現在は、国の検査結果をもとに判断をしている。

(2)福島産原乳の使用を再開した。数回の検査の結果、安全が確認され、出荷停止が解除されたことを受け、茨城工場で一部使用 している。前回問い合わせたときの回答は「東北の工場で使用していたが、工場が動いていないので、現在は使用していない」というものだったが、今回問い合 わせた結果は「茨城工場のみで使用。東北の工場では現在使用していない」というもの。回答が食い違っているのが気になる。東北の工場は5月下旬から稼動し はじめたようだ。


森永乳業

(1)独自検査はしていない。今後する予定も今のところない。

(2)福島県産原乳の使用を再開した。東北の工場(仙台工場)が再開したので、牛乳については、この工場でのみ福島県産の原乳を一部使用している。

 前回は営業担当者と思しき人に電話を回されたのだけど、今回はコールセンター内での対応に変化していた点が気になった。たまたまなのだと思いたいが、今 回電話に出た人も対応が不慣れな感じで、こちらが聞いていることに、なかなか真正面から答えてくれない。一生懸命回答しようとしているのだけど・・・。


協同乳業

(1)独自検査はしていないが、測定器の購入を予定し、現在、国外に注文をしている。測定器が手に入れば検査をしたいが、測定器メーカーも対応に追われている様子で、いつ手に入るかがわからない。

 自社基準30ベクレルの件についても再度確認した。確かにチェルノブイリ時、国が暫定基準値を定めていなかったので、その時には自社で基準を定め、独自検査もしていたが、今は国が100ベクレルという基準値を出しているので、「国に従うようにということで、今は国に従っているとお返事をさせていただいております」「実際には自社に30ベクレルという基準はあるのですが、お返事としては国の基準にそろえておりますとお答えしています」とのこと。これも前回の対応と食い違う。というか、そもそも言っていることがよくわからない。自社で30ベクレルの基準は一応ある。だけれど、国の100ベクレルという基準に従う。どういうことだ?

 「従わざるを得ないとはどういうことか」と聞いたが、「それ以上はお答えできない」と繰り返される。現実的には、30ベクレルより低い数値のものしか協 同乳業では使用していないし、協同に限らず、30ベクレル以上のものは現在、そもそも農場から出荷されていないので、その意味で「30ベクレルという自社 基準はある(=達成できている)」とも言えるが、問い合わせに対する回答としては「国の100ベクレルという基準に従っているとしか言えない」と、言いた いようだ。

 チェルノブイリ時、国が基準値を設けていないのに、自社基準を立て検査をしていたことは素晴らしいと思うし、話をしていて「最もポリシーを感じる」メー カーであるとの印象は変わらない。だけれど、仮に国が何ベクレルと言おうが、ウチは自社基準で行く!と今回も宣言してほしかったというのが、正直なとこ ろ。そうもできない事情があるんだろう。牛乳業界全体や、牛乳が売れずに苦しむ農家のことも考えると、安易に「ウチだけは30ベクレル」などと言うことが できない、ということなのかもしれない。「協同は30ベクレルと宣言している。それなのに国は100ベクレルでいいのか」などと言われることを懸念してる んだろうか。

(2)福島産の原乳は使用していない。この点は変更はないが、再度確認したところ、間違いが発覚した点もある。前回の窓口の回答によると「地震の前は福島産原乳も使用していた」という話だったのだが、「地震前から使用していない」が正しいらしい。

 つまり、こういうことのようだ。協同乳業には、東京工場、千葉工場、東海工場がある。ここには近隣県の原乳が運ばれてくる。運ばれてくる原乳は全農と取 引をしており、「××産の原乳がほしい」といったリクエストはできない契約になっているようだ。産地はどこかを知ることはできても、「産地好み」はできな い。これは裏を取っていないので、本当かどうかわからないが、「他のメーカーさんも同じはずです」とのこと。

 これが本当だとすると、メーカーは全農と契約するかぎり、産地を選ぶことができない、ということになる。つまり、工場の近隣から入ってくる原乳を、産地 を特定せず受け入れるしかないということだ。協同の工場は、東京、千葉、東海であり、たまたまこれらの工場に入ってきている原乳に、福島産は以前からな かったし、今もないし、どうやら今後もないだろう、ということのようだ。


小岩井乳業

(1)独自検査をしていない。測定器も高額なため、検討しているところだが、

(2)以前と変わらず、一部乳製品、宅配商品でのみ、福島県産の原乳を使用している。

 1ヶ月経っても、対応も返答もまったく変わっていない。最も一貫性があるとも言えるし、対応に進展が見られないと(意地悪く)言うこともできるかもしれない。


■ふたたび結論

 この1ヶ月の間に、消費者から多数の問い合わせもあったのだろう。雪印が独自検査をするようになったみたいだ。「検査」と一口で言っても、どれくらいの ことをしているのか、詳しいことはわからないし、「国の基準を超えてないか」を二重チェックするのみで、その数値を公開する予定はない点が気になるが、そ れでも一歩前進と言っていいのかもしれない。他のメーカーもぜひ雪印に続いてほしいと思う。

 
【図】原乳への各社の対応。左が5月時。右が6月時。独自検査をする企業、福島産原乳を使用する企業が増えた。

 当初は、お前だけが悪者だと言わんばかりに叩かれていた雪印だが、1ヶ月経ってみれば、状況は一変した。多くのメーカーが福島県産の原乳を使用してお り、独自検査をしていない中、「独自検査をしている」という一点で、雪印が「進んでいる」という状況になったわけだ【図】。

 今回、問い合わせをする中で、ある窓口担当者が「これはあくまで私の個人的な意見ですが・・・」と断って話してくれたことが気になっている。

「皆さんが検査結果の数値を見てくだされば、放射性物質は現在ほとんど検出されていないか、数ベクレル程度の量しかないことがわかります。福島産であっても、放射性物質が含まれてない牛乳もあります。あまり産地でばかり判断されては・・・」というものだ。

 これはメーカーとしてではなく、あくまで対応をされている方個人の意見だけれど、確かに「国の検査でも不検出とされているのに、××産だから危険だという判断でいいのか」という疑問は、ある意味、もっともなことだと思う。

 でも、ぼくは、こうした「風評被害」(と彼らは言いたがる)が生まれてくるのは、国の不十分な対応のせいだと思う。確かに国は検査をしている。だけれ ど、正直に言って、いきなり基準値を上げたり、「ただちに影響はない」と言ったりするヤツらだぞ。信用しろって方が無理だ。しかも、チェルノブイリ時、牛 乳が深刻な放射能汚染を、子どもたちに与えたという過去もある。念には念を入れて検査するべきだし、そう簡単に信用できないのは、もっともなことじゃあな いだろうか。

 それなのに「国が検査しているので安全です」とメーカーが言っても、説得力なんてまるでないに決まってる。だって、それって「国はそう言ってるので、国が言っていることを、ウチはまるまる信じます」ってだけ、信仰宣言してるだけだからね。

 でも、メーカーも自分たちで検査をしてから、同じことを言ったらどうだろうか。

「当社独自の検査でも不検出でした。だから、国の検査結果は裏付けられていると思います」

 数値が分からない、国が信用できないから、何をどう選べばいいのかわからない。だから、どこの産地は危ない、どこのメーカーは安全だといった「簡単な答え」をどうしても求めてしまう。それが「風評被害」や、メーカーバッシングを後押ししてるんじゃないか。

 検査の精密化、徹底化。詳細な情報開示と周知こそが、「風評被害」と言われる事態を避ける上で、最も効果的なことなんじゃないかと思う。そのためにも、 メーカーには独自検査をしてほしいし、国はセシウムやヨウ素だけでなく、ストロンチウムなどに対しても対策を考えてほしい。

 消費者としても、単に「どの牛乳が安全か」ではなく、牛乳の安全性、安心を少しでも高めていくために、独自検査や情報公開を引き続き訴えていきたいと思う。(追記2011/06/30)


【以前の追記(6月1日)】

 その後、本記事をお読みになった方が、別途確認したところ、記事とは異なる「回答」もいくつか出ているようです。以下、追記事項です。(さらに新たな情報がある方はお手数ですが、ツイッター @moriteppei にリプライか、ululu999あっとマークhotmail.com まで、件名に【牛乳】と入れてお送りいただければ幸いです)

 本記事で協同乳業が「自社基準の30ベクレル/kgを採用している」と記していますが、その後、他に確認された方によると、「それはチェルノブイリ時の話で現在は国の基準に従っている」との話もあるそうです(ぼくと同じく、自社基準30ベクレルとの回答をいただいた方もいらっしゃるようです)。また、ストロンチウムの検査は問題にすらなっていません。下記も本記事と合わせて参照ください。

@ @moriteppei 牛乳の調査ご苦労様です。社が独自検査をしていない場合、各県のクーラーステーションに集まった原乳を県機関が検査するのですが、残念ながらその検査には骨ガンや白血病を引き起こすストロンチウム90の測定が含まれていません。よってどのメーカーも安全とは言えません。

A @moriteppei 牛乳のSr-90を調べるには、原乳を灰にして(3-4日)、灰から目的の物質を薬品で分離する(2週間)。諸々合わせて一ヶ月。だから採取してすぐ結果が発表されるのはIとCsしか測っていない。骨ガンと白血病を引き起こすSr-90は測っていないのです。

B @moriteppei 以上のことは茨城の原乳を検査している県環境放射線監視センターの方に教えていただきました。Sr-90を検査しない理由は「県の要請が無いから」というものです。数日で結果を出している機関はSr-90の検査を行っておりません。それは物理的に不可能なわけです。

C @moriteppei 福島、栃木、新潟、神奈川、群馬、千葉も、採取から公表までの期間からみてSr-90を測定していないことになります(項目自体ありません)。埼玉は未確認ですが測定していないものと思われます。以上お知らせでした。 http://bit.ly/m5gz6E

D 海外の液体ミルクを日本に届ける支援活動をしておられる @MilkforJapanさんのサイトです。http://bit.ly/fgXhPL RT @MASA0624: メグミルク限定でもんのすごい飲んでた!子供もガブガブ飲んでた!マジヤバイです(涙)@Kazumi_x

E 【日本にはない液体ミルクを被災地へ届けるMilk for Japanに期待の声】 http://bit.ly/iMXG5a 「哺乳瓶の消毒もいらない、子育てパパにも簡単にあげることができるミルク。最長1年の保存が可能で災害用の備蓄としてもすぐれた商品といわれています」

F 骨ガン、白血病の原因となるストロンチウム-90(国や自治体は測定すらしていない)「主な体内摂取の経路は牧草を経て牛乳に入る過程」http://bit.ly/gZedJo http://bit.ly/maPEK5 @ainokuroko @onomine @ito_emiko

G ストロンチウムは炉内から揮発しにく く、セシウムと比べると格段に放出量が小さい。しかし、骨に蓄積され、排出されにくいから体内半減期がずっと長く、エネルギーも高いので、摂取してしまう と影響が大きい。ベータ線源であり正確な測定に手間がかかり、現状ではやっと検出体制が起動した段階のようだ。

 また、当然ながら、問い合わせへの企業の回答も絶対ではありません。間違いがあったり、その後に変更があったり、誘導される話し方もあります。

 たとえば、コカコーラ社は「独自のグローバル基準を採用している」等と言っていますが、その自社基準が「何ベクレルか」は社外に公表できないと言っています。「WHOの基準も【参照し】、日本の基準よりは【低く】している」と、問い合わせに回答していただきましたが、【参照する】=【WHOの基準を守る/下回る】ではないし、【日本の基準より低い】=1ベクレルでも低ければ「低い」とは言えます。本当に厳しく対応しているかもしれませんし、単に「口が上手い」だけかもしれません。

 機会がありましたら、ぜひチェルノブイリ時の原発批判本も同時にお読み下さい。チェルノブイリ時ですら、「安全な食べ物などない」「我々はどこにも逃げられない」と書かれていたりします。

 原発事故が起きれば、究極、安全な食べ物などありません。安全な食べ物が食べたい、子どもに安全な食べ物を食べさせたいなら、原発事故をなくすしかありません。原発事故をなくすには、原発をなくすしか方法がない。可能な限り安全な「目先の食べ物」を確保することも、子どもを守るためには大事なことだと思いますが、それだけでは子どもを守れません。自分の子どもに限らず、子どもやその孫の世代に、どんな国、世界を残していけるか、そのために今、自分たちに何ができるかだと、ぼくは思っています。(2011/06/01 追記)
http://www.teppeinomori.com/201105/20110521001.htm


13. 中川隆 2014年10月02日 11:48:03 : 3bF/xW6Ehzs4I : b5JdkWvGxs


放射能検査:秋田放射能測定室より

雪印 北海道スキムミルク 450g
北海道産生乳100%使用- 【ゲルマにて精密測定】
2014年4月17日 めたぼ(Metabo) 

さて東京行きの準備もあるので測定も足早にです。北海道生乳100%使用との表記です。これでベクレていたらそれはそれはズッコケそうなこの検体(ノ∀`)ナイチャウネ


気になる測定結果は・・・

(;゚д゚)ゴクリ…

スキムミルク
http://beguredenega.com/wp-content/uploads/2014/04/12a2c64d48b201037ec6d1658334ae60.jpg


なんとビックリCs-137:1.6(Bq/kg)が検出されてしまいました。

北海道産100%でこれはけっこうキツイです。・゚・(ノД`)・゚・。
http://beguredenega.com/archives/1446


牛乳の放射能汚染 まとめ 更新日: 2014年09月28日

検出下限値不明の食品や、それが高い値の測定で「検出せず」と謳うものを向こう見ずに食べるか、精密測定したものの測定値を理解・許容し食べるか(または食べないか)では随分違うと思います。===@securitytokyoから
http://matome.naver.jp/odai/2133006866790609901

食品の放射能検査地図【牛乳編】 Powered by ホワイトフード 2014.2.23
http://www.whitefood.co.jp/news/foodmap/593/


放射能検査地図の目的について

ホワイトフードは厚生労働省が発表した2013年度の332,727件の放射能検査結果から、セシウムが検出されたモノを抜き出し、日本地図に表示をしました。

放射能の影響を30才成人の3〜4倍影響を受けやすい子どもと妊婦さんのご家庭にとって、どの地域のどのような食材が放射能を検出しているのかを、分かりやすく把握していただくことを目的として作成しております。

牛乳の放射能検査地図(市町村別)
牛乳の放射能検査地図(県別)
http://www.whitefood.co.jp/news/foodmap/593/



14. 2014年10月03日 17:03:37 : nJF6kGWndY

>全員に、食事からの適正なエネルギーと栄養素の摂取についての指導を行った。牛乳や乳製品を摂取したグループもそれ以外の人たちも、食事指導によって腹囲や血圧、体重、体脂肪率、総コレステロール数などが改善

これで牛乳による健康改善効果を言っても無意味だな

元々、牛乳を飲まない健康群とメタボ群を、それぞれ2つに分けて4集団とし、

片方の2集団は、完全に、それまで通りの生活習慣、

もう一方は、牛乳を一定量摂取する以外、何も制限を加えない集団にして

それぞれの群で比較しなければだめだ


15. 2014年10月03日 18:10:06 : b5JdkWvGxs
>>14

乳製品を取らない健康群なんか存在しないよ

パン・ピザにもお菓子にも調味料にも乳製品が沢山添加されているから、厳密な比較は最初から無理なのさ


16. 2014年10月08日 14:30:14 : hRHDOPUoY2
10)の方
肝心の日本人はというと、元東京大学医学部教授の上田英雄氏が実施した調査結果をそのまま引用すると、実に95%もの人々が乳糖不耐症なのだという。

上田英雄先生のお名前の記述をみて、とても懐かしく思う。東大第二内科は、かつて上田内科と言われた時代があった。上田先生は、時折、遊びにいらして内科研究棟の助教授室や、医学部図書館にかかっている呉(くれ)健先生(上田先生の恩師)の自筆の絵をご覧になりながら色々なことを説明してくださった。また、東大紛争の発端になった晴海事件やその当時の事を当事者として話してくださった。現役の頃はとても強面の教授だったと聞くが、私には、お祖父さんのようなとても優しい先生だった。先生の生い立ちを伺ったおりに、先生は「逆境の時ほど何くそと頑張ること」そして、「健康である事が一番で、後は、愉快に生きること」と言われた。先生を囲み数人で伊豆に旅行に行ったことがある。熱海の梅公園で甘酒を美味しそうにいただいていた。今から21年前だ。懐かしく思う。


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