12. 2014年10月02日 11:40:02
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牛乳で一番問題なのはやはり放射能ですか:私は明治の営業社員ですが、牛乳の放射能汚染に対して、みなさん方がどう考えているか?教えてください。 福島原発事故で飛散した放射能は、関東から東北地方の土壌に染みこんでいます。 放射能の半減期はヨウ素が8年、セシウム137が30年、ストロンチウム90が28.9年です。従ってセシウムとストロンチウムは我々が死んだあとも残るということです。ヨウ素は甲状腺に、セシウムは筋肉に、ストロンチウムは骨に集まり、放射線を浴びせ続けます。毎日レントゲンを撮るのと同じです。 その放射能汚染された土壌に生える草を食べる乳牛から絞った牛乳には当然放射能が入っているわけです。 原乳には放射能汚染されていないものもあるのですが、集乳所(クーラーステーション)で放射能汚染された原乳と混ぜてしまうので、数値が低くなるだけで、全部の牛乳が放射能汚染されてしまいます。 国の基準値はドイツなどのヨーロッパから非常に甘い基準値だと是正を求められていますが、国は変える気がないようです。これは国の大企業優先政策のせいです。国民の命は二の次なのです。 我が明治乳業は国の基準値以下だからと数値すら公表していません。我々に渡されて常に持ち歩けと指示されている明治乳業企業理念には「国民の健康に奉仕する」と書かれています。言っている事とやっている事が正反対です。明治乳業に企業倫理が失われたということでしょう。 企業倫理が失われた企業に未来はないです。その証拠に明治の業績は低迷を続け、下降傾向にあります。近い将来、会社更生法の適用になるかもしれません。 話が横道にそれたので、本題に戻します。アスベストが原因で中皮腫ガンが20〜30年後に発症して多くの人が死亡したことはご存知だと思います。その例から、20〜30年後にガンが発症する可能性があるわけです。 今、50歳以上の人はガンが発症するころには他の病気で死亡しているでしょう。50歳以下の人は心配ですね。 特に乳幼児や子供は牛乳を飲む期間が長いから、放射能が体内に蓄積される量が大きくなります。みなさん方は牛乳の放射能汚染に対して、どういう考えで、どういう対策をしているか?教えてください。 補足 回答者のramemrnさん、間違った情報は載せないでください。日本乳業協会などのホームページを見てください。10ベクレル以下としていますが、10ベクレル以下は検出せずと公表してよいことになっているのです。日本の基準値はWHOの300倍、アメリカの3000倍なのですよ。 http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14119990059
牛乳はどの地域のものも危険 放射能汚染地域の牧草や乳牛が他の飼育地へ移動しているため(乳牛は基本的に長距離移動は難しい) •雪印、メグミルクは、独自検査はしていない。牛乳には福島産の原乳が使われている
•明治乳業は、独自検査はしていない。 福島産の原乳は使用していない←2011/07/20 ニコニコ動画 1:12:35経過あたりの発言(明治牛乳には放射能が入っていると明治乳業の人が認めた)を元に、電話問合せを行ったところ、独自検査は行わず都道府県の検査を信頼している。 ちなみにその検査は土が汚染されているかどうかによる。そして土が汚染されているかどうかの検査は事故前事故後の空気中の線量に変わりなければ行われない。つまり関西や北海道では変わりないので原乳の検査は行われていない。 明治牛乳の特に産地を明記していない商品は原則その地域の周辺の原乳を使っている。 つまり関東で販売されている牛乳は、栃木、群馬、埼玉から東北にかけての物を使用している。各都道府県の原乳検査は週1回程度である」 との回答でした。すでに問合せが殺到しているらしく、回答もしっかりしたものが用意されている印象。意図的に放射能をまぜた牛乳を販売しているわけではないが、結果混ざっちゃってるかも、というようなニュアンスでしょうか。 ちなみに明治乳業の「おいしい牛乳」はかなり早い段階からパッケージの原乳産地の表記が消えています。 •森永乳業は、独自検査はしていない。福島産の原乳は使用していない(ヨーグルト、デザート等すべてにおいて)
•協同乳業は、独自検査はしていない。福島産の原乳は使用していない。 社内基準30ベクレル(きびしめ) ←2011/07/07 電話確認。25年前チェルノブイリ事故の際には国内基準が整備されていなかったため、独自検査を行うために社内で決めた基準(30ベクレル)を作った。現在は政府が国内基準を打ち出しているため、それに従っている。 現在独自検査をしていないのは、25年前に購入した検査機器が故障したためで、新しい検査機器を発注しているが、品薄でなかなか届かない。届き次第独自検査を再開する予定。その際も、国の基準に則って検査を行う。 •小岩井乳業は、独自検査はしていない。福島産の牛乳は一部(自販機等で販売されている乳飲料など)で少量使用されている(牛乳に関しての詳細は
【原発】 電話で聞いてみました 各社の牛乳産地と放射能検査の現状 http://www.teppeinomori.com/201105/20110521001.htm を参照) •各社独自検査をしていない場合、各県の機関が測定を行っているが、その検査にはストロンチウムの検査は含まれていない (詳細は【原発】 電話で聞いてみました 各社の牛乳産地と放射能検査の現状) http://www.teppeinomori.com/201105/20110521001.htm •(牛乳まとめ)やはり牛乳はどの地域のものも危険。 各都道府県の原乳の検査は毎日行われていないし、関西や北海道ではそもそも行われていない。そもそもの検査基準が非常に緩められている。広範囲にわたって飼料が汚染されたことが確認されているし、実際はどこの地域のものでもリスクはあると思われる。 外国産>外国産の飼料のみで育てられていて、水の汚染が少ない地域産>国内 だが牧草からこだわった飼料で育てられていて、水の汚染が少ない地域産 の順で安全そう。
国産だと各地の原乳を自在にまぜて調整できる大手メーカーよりは、小規模のメーカーで、できるだけ原発から遠い地域の、こだわりの製品がより安心か。 •特に乳清は危険。スキムミルク(脱脂粉乳)も危険 バター、チーズなど水分が減って乳脂肪分の割合が高い加工品の方が汚染の度合いが少ない
•乳清飲料、パン、菓子への添加物として乳清(牛乳を脂肪分と水分に分けた際、もともと含まれていた放射性物質の90%が乳清に移る)が使われていることが多いので、避ける http://metok.org/post/6806864150#milk 【原発】 電話で聞いてみました 各社の牛乳産地と放射能検査の現状
■『MEGMILK』が危ないの? 放射性物質ダダ漏れの現在。日々の食に関する心配は強まる一方だけど、特に気になるのが牛乳だ。 チェルノブイリ事故のときは【まだ】よかった。日本は距離的にウクライナから離れていたし、当事、実際に放射能が検出され「積戻し」がなされた食品を見 てみても、へーゼルナッツだとか、セージの葉だとか、割とマイナーな食品が多かったからだ。仮に輸入食品から基準値を超える放射能が検出されたしても、毎 日セージの葉をボリボリ大量に食べる人はそんなにいないだろうし、子どもがセージの葉っぱをペチャペチャなめるわけでもないだろう。 しかし、今回は国内での事故だ。セージの葉やへーゼルナッツ、トナカイの肉だけでなく、ホウレン草などの葉物野菜や牛乳にも汚染の懸念が及ぶ。牛乳は毎 日愛飲してる人も多いだろうし、子どもだってゴクゴク飲む。つまり、もし汚染されていれば、それだけ年間の摂取総量もかなり大きくなってしまう。そこで、 自分が毎日飲んでいる牛乳に「現在、どれくらいの放射性物質が含まれているのか」「各牛乳メーカーはどんな対応をしているのか」が、すごく気になってく る。 そんな中、twitterを見ていたら、「MEGMILKが危ない」「雪印はダメだ」というポストをいくつも目にした。 我が家では牛乳はほとんど飲まない。妻が毎朝飲むコーヒーにちょろっと垂らすくらいだ。でも、気になる。「一体どこの牛乳をコーヒーに垂らして飲んでん だろう?」。って、パッケージを見てみたら、妻が買ってきたヤツ、これ、思いっきり、雪印の『MEGMILK』じゃないか。 気になって、検索してみたら、MEGMILK、そして雪印に対するtwitter上の評判はさんざんなものだ。 『雪印メグミルク「農協牛乳」富里工場の ものは、福島の原乳も多くミックスしています。お客様センター0120-301-369 放射性測定に関しては、原乳の時だけ測定し、工場で他県の原乳と混ぜて薄めている。(厚生労働省の基準に従い)、出荷時には測定は一切していないし、分か らないとの事。』(@driedwild) 『メグミルク「放射能検査は一切しない」の姿勢に驚き呆れた。だが「ウチの製品は放射能まみれ宣言」は不買の指針として有難い事に気づく。こっそりヤラれるのはそれより怖い。それにつけてもカゴメ・デルモンテの姿勢は素晴らしい。食品・飲料関連は見習うべき。』(@roxol666666) 『雪印メグミルクは原材料、製品に関して放射性物質の検査を意地でも行いません。w http://bit.ly/kefbE0』(@jazzcaster) 『… RT @nuclearleak 『雪印メグミルク富里工場の「農協牛乳」は福島の原乳を他県の原乳と混ぜて薄めて出荷』『雪印側は『特に被爆に関して知識をつけるつもりはなく、ただ厚生労働省の指示に従うだけ』と回答したということです。』 』http://bit.ly/fGpvRm(@CHIBAREI_DURGA) 他にもたくさんあるけれど、紹介は割愛させていただく。まあ、どれも「雪印ふざけるな」「信じられない」といった口振りであることに変わりはない。ただ、上記のようなポストを見ていると、疑問に思う点がいくつか出てくる。出てこなくちゃダメだ。 ■雪印だけ叩くのってヘンじゃない?
1つは、「福島の原乳も多くミックス」していると言うのと、「他県の原乳と混ぜて薄めて出荷」していると言うのでは、受ける印象は全然違うってことだ。 そもそもメーカーだって、毎日大量の牛乳を生産しなくちゃならない。 それを1つの地域の酪農家から買い取った原乳だけで製造するのは難しいことも多いだろう。 通常だって(産地を謳ったものは別として)、いくつかの県の原乳をミックスしているに決まってる。それが「福島産の原乳を薄めてる」という 言い方をすると、まるで問題のある牛乳を誤魔化すために、意図的に、今回だけの特別措置として、雪印が策略を練っているみたいだ。 2つ目は「放射性物質の検査を意地でも行わない」だとか、 「特に被曝に関して知識をつけるつもりはなく、ただ厚生労働省の指示に従うだけ」 と雪印は言ったというのだが、本当に文字通りそう回答したんだろうか、と いうことだ。普通の企業なら、そんなこと、わざわざ自分から言うわけがない。そんなこと言っても何の得もないわけだし。自ら積極的に検査をしていないこと は、褒められないとしても、雪印が開き直って「黙れ、お客様」な口の利き方を本当にしたの?と疑問に思う。誰かが途中でオヒレつけただけなんじゃないか。 3つ目は、確かに雪印は自社で製造段階での放射能検査をしていないとして、では他のメーカーは独自に検査しているの?ってことだ。上で紹介したポストを見ると、カゴメ・デルモンテの対応は素晴らしいようだが、牛乳メーカーは雪印だけじゃない。明治乳業とかいくらでもあるだろ。 そいつらは独自の検査をしてるんだろうか。福島産の牛乳は一切使用してないとでも言うのだろうか。そうでないなら、結局、なぜ雪印だけが叩かれるのかがよ くわからない。
■実際の雪印の対応は?
そこで、まず、雪印乳業に電話で問い合わせてみた。カスタマーセンターに、毎日MEGMILKを愛飲している森ですと伝え(毎日ってのは言葉のアヤだけど)、原乳の産地と、放射能検査の有無について聞いてみた。 結論から言うと、千葉県富里工場のMEGMILKに、福島産の原乳も使われていることは事実。放射能検査を自社で、製造段階で行っていないことも事実だった(5月20日時点)。「でも、twitterでは、牛乳の産地を混ぜて誤魔化してるみたいに書かれてますよ?」と伝えると、窓口のSさんも「はい。私もtwitterを拝見しました」と困惑した声。「どうも非常に誇大に書かれていると感じています」。 確かに牛乳を混ぜてはいる。だが、「隠蔽だとか偽装のように思われているお客様がいる」ことについては「決してそうではないとご理解いただきたい」との ことだった。他の工場、たとえば、我が家で飲んでいたものは神奈川県海老名工場で製造されたMEGMILKだが、これも神奈川、千葉、栃木、群馬という複 数の産地の牛乳がミックスされている。それと同じということらしい。 「雪印は被曝に関して知識をつけるつもりもない」「意地でも検査しない」というポストもあったが、この点も違っていた。 牛乳には放射性物質が濃縮されること、チェルノブイリ時、1000キロ離れたフランスでの牛乳への対応、子どもも含め毎日飲むものであることを伝え、消費者として被曝リスクが大変心配だ とSさんに言うと、「おっしゃるとおりでございます」と頷くし、「ホームページ上で産地と検査状況を明示してくれないか」「独自の検査もした方が消費者と して安心できる」と言うと、「お客様の声は、必ずお伝えいたします」とのことだった。まあ、今後どこまで対応してもらえるのかはわからないが、少なくとも「聴く耳持たない」感じではまったくなかったぞ。 さて、では、他の牛乳メーカーではどういう対応をしているんだろうか。この点も気になる。そこで、ためしに、明治乳業、森永乳業、協同乳業、小岩井乳業の4社にも電話をかけてみた。雪印の対応とも比較したい。そこで、聴きたいことは2つ。 (1)製造段階で御社独自に放射能検査をしているか、
(2)福島産の原乳を使用した牛乳はあるか、 である。各社の回答は次の通り。 (電話はすべて5月20日に行われた。窓口の対応についての印象も記しているが、あくまで今回電話を受けた人の対応についてであって、他の窓口担当者も同 様の印象だとは限らない。また、対応者が間違えて回答している可能性も否定できない。このことを十分注意した上でご覧下さい) ■明治乳業の対応は?
(1)独自検査はしていない。お客様からの声が大きく、また、牛乳という液体であるため、洗い流すことができないことから、確かに2重3重の検査をする方が望ましいのではないかと考えている。しかし、具体的な独自検査の予定は現段階では出ていない。 (2)福島産の原乳は使用していない。地震以前は東北の工場で使用していたが、地震によって東北工場が停止しているため、自動 的に福島産の原乳が使用できない状態になっている。「十勝牛乳」など産地をうたった牛乳はその産地のもののみ使用しているが、「おいしい牛乳」などは、酪 農家団体が近隣複数県から集めてきた原乳を使用しているため、産地はミックスされている。 「おいしい牛乳、おいしいです!」と伝えると、「本当に、本当にありがとうございます!」と喜んでくれた。窓口担当の女性も非常に真摯な対応。「お客様 の声は必ず上にお伝えします」とのこと。福島産を実際は使っていないが、使用しない理由は「事故による工場停止」なので、今後ふたたび使用する可能性がな いわけではないようだ。ポリシーがあって使用しないのではなく、偶然使用できなくなっている、という状況に近い。 ■森永乳業の対応は?
(1)独自に検査はしていない。今後する予定も今のところない。 (2)福島県産の原乳は使用していない。これは牛乳に限らず、飲料、デザート、ヨーグルトすべてにおいて当てはまる。事故以前 は東北の工場で使用していたが、現在、工場が停止しているため使用していない。今後は国が定める基準を満たした原乳を産地に関わらず使用する方針。工場は 近いうちに再度稼動すると思われる。ゆえに、その際、国の基準値に収まれば、福島産の牛乳を使用する可能性がある。 最初電話したときは、頼りなさそうなオドオドした男性が電話に出た。「後ほど担当の者から折り返し連絡する」ということだったので、待っていると、4時 間くらい経って、携帯電話から連絡が入った。背後の音がガヤガヤとうるさい。どうやら出先の営業担当らしい。「独自検査はしていません。福島産は使ってま せん」と先に電話した際にこちらから出していた質問に答えてくれた。そこで「あのー、事故前は福島産も使用してたんでしょうか」と追加で質問すると、 「えーと、えーっと・・・また、確認して、今度は本社から折り返し電話します」とのこと。正直、森永の窓口が一番対応がどん臭い感じ。いわゆる「デキな い」セールスの典型というか。 その後、同じ営業担当から電話を受ける。「本社に確認してまいりました。工場の稼動の問題だとか、原発事故による放射能のこととか、いろいろあって、以 前は微量ながら使用してたんですけども、今は福島産は使用してないです」との返事。「すみません。それって工場が復旧したら使用するってことですか?」と 問うと、また返答が一瞬しどろもどろに。聞いたことしか答えない(答えられない)、「微量ながら使用していた」など、言い回しが姑息に感じられる、専門の 窓口ではなく、営業担当者が返答を兼任と、対応スタンスとしては最も「どうか」と思わされる感じだった。「国の基準値、国の基準値・・・」と繰り返すあた りにも、自社のポリシーを感じない。あまり深く考えてない感じだ。まあ、ぼくに電話をくれた営業担当者がちょっと情けなさすぎるんだと思うのだけ ど・・・。 ■協同乳業の対応は?
(1)独自に検査はしていない。というのも、放射能の検査ができる箇所が大変混雑している。とてもじゃないが、独自に検査できる状況にはない。(自社での検査も考えてない様子だった) (2)福島産の原乳は使用していない。事故以前は福島産も使用していたが、事故後は使用せず、群馬、千葉、東京、北海道などの原乳を使用している。国の基準では300ベクレル、乳児100ベクレルといった数字もあるが、協同では自社独自の社内基準、30ベクレルを採用。それ以上のものは使用していない。そのため、結果として、その基準値に達する(自社がそれまで取引していた)福島産牛乳を現在は買い取っていない状況。 大変早口な男性が窓口に出た(笑)。「ハイ!ハイ!ご質問はッ!」とせかされるので、「うわあ、これはダメな窓口だなあ・・・」とのファーストインプ レッションがあったのだけど、意外や意外。自社の独自基準を設けるなど、放射能への対応は一番進んでいた。他の企業のお客様窓口は月〜金までの対応しかし ていないところがほとんどなのに、協同は土日祝日も窓口が開いており、「ハイ!ハイ!いつでも!相談!ハイ!して下さい!!」と元気がいい(笑)。朴訥で ちょっと垢抜けないイメージだけど、牛乳にかける思いには、熱いモノがある。 「各乳業会社さんに電話で同じこと聞いてまわってるんスけど、自社基準を設けてるなんて、そんな先進的な試み、協同さんだけですよ」「いや、驚きました」と言うと、「そうですか!(そうだろう、そうだろう)」という感じの返答で、すごく嬉しがっていた。 ■小岩井乳業の対応は?
(1)独自検査はしていない。今後は考えていきたいが、現段階でそうする予定はない。 (2)福島産の牛乳は一部で少量使用されている。スーパー等の小売店で販売されている通常のパック入り牛乳では一切使用されて いない(岩手産、栃木産を使用)が、宅配や自動販売機等で販売されている、「小岩井フルーツ」等の乳飲料には少量ながら使用している。当然、国の基準値を 上回るものについては使用しないと決めている。 ゆっくりとした話し方の女性が窓口に。上品だ。一部乳飲料に福島産を使用していたが、そのことも特に隠したりしないし、言いにくそうな感じもない。質問 したことにもわかりやすく答えてくれた。ちょっとエレガントな気持ちになる。こういうのって、さも隠したそうに話すと逆に不審に感じるんだよね。聞いたこ とにハッキリと答えてもらえると、その方が企業に対する印象もいいし、電話してよかったと思える。 ■結論
いかがでしょうか。というわけで、どの乳業会社でも、独自の放射能検査はしていなかったし、する予定もないということがわかった。協同乳業の窓口の話を聞くかぎり、現実的に独自に調査するのは難しいこともあるようなので、協同乳業のように「国の基準より低い自社基準」を設けるという対応が現実的なのかもしれない。 福島産牛乳を使用していたのは、雪印、小岩井(一部乳飲料)のみ。ただ、使用していない明治乳業、森永乳業も、事故で東北工場が動かないから「使用でき ない」のが現状であり、何かポリシーがあって使用していないわけではない。「どうしても福島産は避けたい」という人は、協同なら避けることができるし、 30ベクレルという自社基準があるため、他社の牛乳よりも放射性物質の摂取も抑えられることになるだろう。 福島産を使用している雪印、小岩井にしても、富里工場や「小岩井フルーツ」などの乳飲料に使用が限られているのだから、その点ではあまり神経質になる必 要はないのかもしれない(MEGILKはパック上部を見ると、どこの工場から出荷されたものか分かるようになっているので、避けることは容易)。 ただ「福島県産じゃなければいいのか」と森は言いたい。チェルノブイリ事故のときだって、乳製品に与えた影響は広い地域にまたがるものだった。ましてや この狭い日本。千葉県ほか、様々な場所で牧草から放射能が検出されている。「産地神話」に陥れば、逆にリスクが増すことにはならないか。個人的にはどちら かと言うと、産地ではなく、検出される放射能数値で選びたいと思っている。 また、国の定める基準値以下のものだと思われるが、ぼくら県外の人間が避けたがっている福島産牛乳を、風評被害払拭のためと言って、県内の給食で子ども たちに与える、との話も耳にした。だから「ぼくらは不安でも福島産の牛乳を飲むべきだ」とは言わない。だけれど、実際に汚染されていようが、風評被害だろ うが、県内の農家は瀕死のダメージを受けているし、そうした消費者の動向をなくしたいと強く願う人も存在しているのだ。県外の消費者も「国の基準は信頼で きない」「検査を厳しくしてほしい」「東電は県内の酪農家すべてに補償しろ」と声を大きくして言うべきだろう。こんなダメージも原発は与えることになるの だから、原発にだってNOを突きつけていくべきじゃあないのか。 自分さえ被曝しなければそれでいい、喉元過ぎれば熱くないという態度は無責任だろう。今後、きっちり東電の補償の動きを見ていきたいし、補償がなされなかったり、滞るようであれば、これまた声をあげていきたい。 いずれにせよ、今回、雪印だけバッシングしていた人たちは、何だったんだろうか。確かに雪印は独自に放射能検査をしていない。だけれど、それなら明治、森永、協同、小岩井、どこも独自検査などしていない。独自検査をしないことが問題なら、これら4社も徹底して追及すべきだ(雪印をバッシングするな、という意味ではない。念のため)。 また、福島産牛乳を使用していることが問題なら、小岩井乳業も同罪だ。「フルーツ小岩井に福島産を使うな」と声をあげていくべきだろう。明治乳業も森永 乳業も「たまたま」この時点で福島産を使っていないだけだ。今後も使うなと訴えていくべきということになる。各産地の牛乳をミックスさせること自体につい ては、どこの乳業会社でも地震前からやっている非常にオーソドックスな手法だ。それが「薄めている」「誤魔化している」からダメだというのであれば、全乳 業を相手に批判したらいい。 つまり、雪印バッシングをしている人は、結局のところ、他の乳業会社と比べず、雪印だけが悪いと騒いでいることになる。まあ、確かに福島産を使っている のだから止めて欲しいと言うのはわかるし、過去にあんな事件起こしちゃったわけだから、雪印の身から出たサビだとも言えるところもあるわけだが、それにし ても、電話での応答から「放射能について学ぶ気もない」だとか「福島産を薄めて使ってるのだ」と言うのはどうかと思うわけですよ。 ちなみに、上のポストで雪印と比較されていたハーゲンダッツ社にも電話で問い合わせてみた。クリーム、脱脂粉乳、卵、砂糖、水については、すべて自社で 放射能の検査を独自に行っているとのこと。使用している原乳は一部をのぞき、すべて北海道産。一部の原乳はフランス産、だそうです。なるほど、美味しい、 高いには理由があるのね。(2011/05/21) ■1ヵ月後、再度電話で問い合わせてみる 6月30日。最初に電話したときから1ヶ月以上経つ。各社の対応に変わりないのだろうか。説明がちゃんと一貫性を持っているかどうかも気になる。そこで再度電話で各社に確認してみた。 結論から言うと、雪印が独自検査をはじめた。また、メイトーも独自検査をしようと、検査機械を発注したようだ。福島産原乳の使用を再開した企業もある。以下、1ヵ月後の各社の対応。 雪印乳業
(1)独自検査をはじめた。6月5日から自主計測を開始。検査結果の公表はしていない。 (2)変化なし。千葉県富里工場の工場にて、一部、福島産の原乳を使用している。 明治乳業
(1)独自検査はしていない。「状況を見ながら検討していきたい」。現在は、国の検査結果をもとに判断をしている。 (2)福島産原乳の使用を再開した。数回の検査の結果、安全が確認され、出荷停止が解除されたことを受け、茨城工場で一部使用 している。前回問い合わせたときの回答は「東北の工場で使用していたが、工場が動いていないので、現在は使用していない」というものだったが、今回問い合 わせた結果は「茨城工場のみで使用。東北の工場では現在使用していない」というもの。回答が食い違っているのが気になる。東北の工場は5月下旬から稼動し はじめたようだ。 森永乳業
(1)独自検査はしていない。今後する予定も今のところない。 (2)福島県産原乳の使用を再開した。東北の工場(仙台工場)が再開したので、牛乳については、この工場でのみ福島県産の原乳を一部使用している。 前回は営業担当者と思しき人に電話を回されたのだけど、今回はコールセンター内での対応に変化していた点が気になった。たまたまなのだと思いたいが、今 回電話に出た人も対応が不慣れな感じで、こちらが聞いていることに、なかなか真正面から答えてくれない。一生懸命回答しようとしているのだけど・・・。 協同乳業
(1)独自検査はしていないが、測定器の購入を予定し、現在、国外に注文をしている。測定器が手に入れば検査をしたいが、測定器メーカーも対応に追われている様子で、いつ手に入るかがわからない。 自社基準30ベクレルの件についても再度確認した。確かにチェルノブイリ時、国が暫定基準値を定めていなかったので、その時には自社で基準を定め、独自検査もしていたが、今は国が100ベクレルという基準値を出しているので、「国に従うようにということで、今は国に従っているとお返事をさせていただいております」「実際には自社に30ベクレルという基準はあるのですが、お返事としては国の基準にそろえておりますとお答えしています」とのこと。これも前回の対応と食い違う。というか、そもそも言っていることがよくわからない。自社で30ベクレルの基準は一応ある。だけれど、国の100ベクレルという基準に従う。どういうことだ? 「従わざるを得ないとはどういうことか」と聞いたが、「それ以上はお答えできない」と繰り返される。現実的には、30ベクレルより低い数値のものしか協 同乳業では使用していないし、協同に限らず、30ベクレル以上のものは現在、そもそも農場から出荷されていないので、その意味で「30ベクレルという自社 基準はある(=達成できている)」とも言えるが、問い合わせに対する回答としては「国の100ベクレルという基準に従っているとしか言えない」と、言いた いようだ。 チェルノブイリ時、国が基準値を設けていないのに、自社基準を立て検査をしていたことは素晴らしいと思うし、話をしていて「最もポリシーを感じる」メー カーであるとの印象は変わらない。だけれど、仮に国が何ベクレルと言おうが、ウチは自社基準で行く!と今回も宣言してほしかったというのが、正直なとこ ろ。そうもできない事情があるんだろう。牛乳業界全体や、牛乳が売れずに苦しむ農家のことも考えると、安易に「ウチだけは30ベクレル」などと言うことが できない、ということなのかもしれない。「協同は30ベクレルと宣言している。それなのに国は100ベクレルでいいのか」などと言われることを懸念してる んだろうか。 (2)福島産の原乳は使用していない。この点は変更はないが、再度確認したところ、間違いが発覚した点もある。前回の窓口の回答によると「地震の前は福島産原乳も使用していた」という話だったのだが、「地震前から使用していない」が正しいらしい。 つまり、こういうことのようだ。協同乳業には、東京工場、千葉工場、東海工場がある。ここには近隣県の原乳が運ばれてくる。運ばれてくる原乳は全農と取 引をしており、「××産の原乳がほしい」といったリクエストはできない契約になっているようだ。産地はどこかを知ることはできても、「産地好み」はできな い。これは裏を取っていないので、本当かどうかわからないが、「他のメーカーさんも同じはずです」とのこと。 これが本当だとすると、メーカーは全農と契約するかぎり、産地を選ぶことができない、ということになる。つまり、工場の近隣から入ってくる原乳を、産地 を特定せず受け入れるしかないということだ。協同の工場は、東京、千葉、東海であり、たまたまこれらの工場に入ってきている原乳に、福島産は以前からな かったし、今もないし、どうやら今後もないだろう、ということのようだ。 小岩井乳業
(1)独自検査をしていない。測定器も高額なため、検討しているところだが、 (2)以前と変わらず、一部乳製品、宅配商品でのみ、福島県産の原乳を使用している。 1ヶ月経っても、対応も返答もまったく変わっていない。最も一貫性があるとも言えるし、対応に進展が見られないと(意地悪く)言うこともできるかもしれない。 ■ふたたび結論
この1ヶ月の間に、消費者から多数の問い合わせもあったのだろう。雪印が独自検査をするようになったみたいだ。「検査」と一口で言っても、どれくらいの ことをしているのか、詳しいことはわからないし、「国の基準を超えてないか」を二重チェックするのみで、その数値を公開する予定はない点が気になるが、そ れでも一歩前進と言っていいのかもしれない。他のメーカーもぜひ雪印に続いてほしいと思う。 【図】原乳への各社の対応。左が5月時。右が6月時。独自検査をする企業、福島産原乳を使用する企業が増えた。 当初は、お前だけが悪者だと言わんばかりに叩かれていた雪印だが、1ヶ月経ってみれば、状況は一変した。多くのメーカーが福島県産の原乳を使用してお り、独自検査をしていない中、「独自検査をしている」という一点で、雪印が「進んでいる」という状況になったわけだ【図】。 今回、問い合わせをする中で、ある窓口担当者が「これはあくまで私の個人的な意見ですが・・・」と断って話してくれたことが気になっている。 「皆さんが検査結果の数値を見てくだされば、放射性物質は現在ほとんど検出されていないか、数ベクレル程度の量しかないことがわかります。福島産であっても、放射性物質が含まれてない牛乳もあります。あまり産地でばかり判断されては・・・」というものだ。 これはメーカーとしてではなく、あくまで対応をされている方個人の意見だけれど、確かに「国の検査でも不検出とされているのに、××産だから危険だという判断でいいのか」という疑問は、ある意味、もっともなことだと思う。 でも、ぼくは、こうした「風評被害」(と彼らは言いたがる)が生まれてくるのは、国の不十分な対応のせいだと思う。確かに国は検査をしている。だけれ ど、正直に言って、いきなり基準値を上げたり、「ただちに影響はない」と言ったりするヤツらだぞ。信用しろって方が無理だ。しかも、チェルノブイリ時、牛 乳が深刻な放射能汚染を、子どもたちに与えたという過去もある。念には念を入れて検査するべきだし、そう簡単に信用できないのは、もっともなことじゃあな いだろうか。 それなのに「国が検査しているので安全です」とメーカーが言っても、説得力なんてまるでないに決まってる。だって、それって「国はそう言ってるので、国が言っていることを、ウチはまるまる信じます」ってだけ、信仰宣言してるだけだからね。 でも、メーカーも自分たちで検査をしてから、同じことを言ったらどうだろうか。 「当社独自の検査でも不検出でした。だから、国の検査結果は裏付けられていると思います」 数値が分からない、国が信用できないから、何をどう選べばいいのかわからない。だから、どこの産地は危ない、どこのメーカーは安全だといった「簡単な答え」をどうしても求めてしまう。それが「風評被害」や、メーカーバッシングを後押ししてるんじゃないか。 検査の精密化、徹底化。詳細な情報開示と周知こそが、「風評被害」と言われる事態を避ける上で、最も効果的なことなんじゃないかと思う。そのためにも、 メーカーには独自検査をしてほしいし、国はセシウムやヨウ素だけでなく、ストロンチウムなどに対しても対策を考えてほしい。 消費者としても、単に「どの牛乳が安全か」ではなく、牛乳の安全性、安心を少しでも高めていくために、独自検査や情報公開を引き続き訴えていきたいと思う。(追記2011/06/30) 【以前の追記(6月1日)】
その後、本記事をお読みになった方が、別途確認したところ、記事とは異なる「回答」もいくつか出ているようです。以下、追記事項です。(さらに新たな情報がある方はお手数ですが、ツイッター @moriteppei にリプライか、ululu999あっとマークhotmail.com まで、件名に【牛乳】と入れてお送りいただければ幸いです) 本記事で協同乳業が「自社基準の30ベクレル/kgを採用している」と記していますが、その後、他に確認された方によると、「それはチェルノブイリ時の話で現在は国の基準に従っている」との話もあるそうです(ぼくと同じく、自社基準30ベクレルとの回答をいただいた方もいらっしゃるようです)。また、ストロンチウムの検査は問題にすらなっていません。下記も本記事と合わせて参照ください。 @ @moriteppei 牛乳の調査ご苦労様です。社が独自検査をしていない場合、各県のクーラーステーションに集まった原乳を県機関が検査するのですが、残念ながらその検査には骨ガンや白血病を引き起こすストロンチウム90の測定が含まれていません。よってどのメーカーも安全とは言えません。 A @moriteppei 牛乳のSr-90を調べるには、原乳を灰にして(3-4日)、灰から目的の物質を薬品で分離する(2週間)。諸々合わせて一ヶ月。だから採取してすぐ結果が発表されるのはIとCsしか測っていない。骨ガンと白血病を引き起こすSr-90は測っていないのです。 B @moriteppei 以上のことは茨城の原乳を検査している県環境放射線監視センターの方に教えていただきました。Sr-90を検査しない理由は「県の要請が無いから」というものです。数日で結果を出している機関はSr-90の検査を行っておりません。それは物理的に不可能なわけです。 C @moriteppei 福島、栃木、新潟、神奈川、群馬、千葉も、採取から公表までの期間からみてSr-90を測定していないことになります(項目自体ありません)。埼玉は未確認ですが測定していないものと思われます。以上お知らせでした。 http://bit.ly/m5gz6E D 海外の液体ミルクを日本に届ける支援活動をしておられる @MilkforJapanさんのサイトです。http://bit.ly/fgXhPL RT @MASA0624: メグミルク限定でもんのすごい飲んでた!子供もガブガブ飲んでた!マジヤバイです(涙)@Kazumi_x E 【日本にはない液体ミルクを被災地へ届けるMilk for Japanに期待の声】 http://bit.ly/iMXG5a 「哺乳瓶の消毒もいらない、子育てパパにも簡単にあげることができるミルク。最長1年の保存が可能で災害用の備蓄としてもすぐれた商品といわれています」 F 骨ガン、白血病の原因となるストロンチウム-90(国や自治体は測定すらしていない)「主な体内摂取の経路は牧草を経て牛乳に入る過程」http://bit.ly/gZedJo http://bit.ly/maPEK5 @ainokuroko @onomine @ito_emiko G ストロンチウムは炉内から揮発しにく く、セシウムと比べると格段に放出量が小さい。しかし、骨に蓄積され、排出されにくいから体内半減期がずっと長く、エネルギーも高いので、摂取してしまう と影響が大きい。ベータ線源であり正確な測定に手間がかかり、現状ではやっと検出体制が起動した段階のようだ。 また、当然ながら、問い合わせへの企業の回答も絶対ではありません。間違いがあったり、その後に変更があったり、誘導される話し方もあります。 たとえば、コカコーラ社は「独自のグローバル基準を採用している」等と言っていますが、その自社基準が「何ベクレルか」は社外に公表できないと言っています。「WHOの基準も【参照し】、日本の基準よりは【低く】している」と、問い合わせに回答していただきましたが、【参照する】=【WHOの基準を守る/下回る】ではないし、【日本の基準より低い】=1ベクレルでも低ければ「低い」とは言えます。本当に厳しく対応しているかもしれませんし、単に「口が上手い」だけかもしれません。 機会がありましたら、ぜひチェルノブイリ時の原発批判本も同時にお読み下さい。チェルノブイリ時ですら、「安全な食べ物などない」「我々はどこにも逃げられない」と書かれていたりします。 原発事故が起きれば、究極、安全な食べ物などありません。安全な食べ物が食べたい、子どもに安全な食べ物を食べさせたいなら、原発事故をなくすしかありません。原発事故をなくすには、原発をなくすしか方法がない。可能な限り安全な「目先の食べ物」を確保することも、子どもを守るためには大事なことだと思いますが、それだけでは子どもを守れません。自分の子どもに限らず、子どもやその孫の世代に、どんな国、世界を残していけるか、そのために今、自分たちに何ができるかだと、ぼくは思っています。(2011/06/01 追記) http://www.teppeinomori.com/201105/20110521001.htm |