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皮にはポリフェノールが/(C)日刊ゲンダイ
老化防止成分たっぷり 「焼き芋」でアンチエイジング
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/153518
2014年9月21日 日刊ゲンダイ
秋の味覚のひとつといえば焼き芋。女性ほど男性は好きではないが、どんどん食べるとイイそうだ。栄養豊富で老化防止成分もたっぷり。アンチエイジングの星なのだ。
「焼き芋の栄養成分のツートップがビタミンCと食物繊維。この2つが、アンチエイジングに大きな効果をもたらします」
こう説明するのは管理栄養士で料理研究家の検見ア聡美氏だ。
ご存じ、サツマイモを焼いたものが焼き芋。サツマイモは他のイモ類に比べて、抗酸化物質でもあるビタミンCの含有量が多い。うれしいことにこれ、“熱に強い”という特性がある。
「一般的に野菜のビタミンCは加熱調理すると大幅に失われるのですが、焼き芋は糊化したでんぷんがビタミンCを包み保護してくれるので損失が少ないんです。水で煮たりしないのも、水溶性のビタミンCにとっては好都合ですね」
食物繊維の効能は?
「食物繊維は腸の調子を整え、免疫機能を向上させてくれます。免疫力が上がれば、体全体が活性化し、おのずと老化防止につながります」
一説によると、焼き芋や蒸し芋にすると総食物繊維が生芋に対し30%増加するとか。焼き芋を1本(300グラム)食べれば、1日に取るべき食物繊維の半分を摂取できる。
■おすすめはポテトサラダ
その他、焼き芋に含まれる「カルシウム」はストレスを抑え、精神安定につながる。「カリウム」は塩分を排出する効果があり、高血圧の人にはうってつけだ。
「もうひとつ見逃せないのが抗酸化物質であるポリフェノール。焼き芋には多くのポリフェノールが含まれています」
代表格は皮などに含まれる赤紫色の色素「アントシアニン」。ブルーベリーやブドウなどにも含まれ、抗酸化作用や肝機能改善などの効能がある。
もうひとつは「クロロゲン酸」。コーヒーにも含まれているポリフェノールで、焼き芋100グラム当たりの含有量は、コーヒー1杯のそれに相当する。今日からコーヒータイムのお供は焼き芋に決まりだ。
1日の摂取目標は100グラム以上。
しかし、焼き芋の甘さが苦手という男性も多い。
「焼き芋で作るポテトサラダがお勧めです。皮ごとザクザクと切って、マヨネーズやレモン汁で和えるだけ。甘さも抑えられ、お酒のおつまみにもなりますよ」
戦中戦後の食糧難の時に食べたボソボソしたサツマイモの食感を思い出すという人もいるが、近ごろは品種改良により、ねっとりと極上のスイーツのような食感。巷には焼き芋だけを売る専門店も。老化防止のために、一度お試しあれ!
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