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飲むと老化を促進する サプリメントの過剰摂取に注意 健康食品の疑似科学・エセ医学(2)〈週刊新潮〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140826-00010002-shincho-sci
「週刊新潮」2014年8月14・21日夏季特大号
老若男女を問わぬ健康ブームで、飛ぶように売れている健康食品。今や市場規模は2兆円に届かんとしているが、日本国民は投じた額に見合うだけ健康になったのか。実は、健康食品の9割はなんら効果がなく、摂り方によっては健康被害すらもたらすという怖い話。
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サプリメントとは、読んで字のごとく“補うもの”である。だから、
「食物を摂るなかで不足したビタミンやカルシウムを適宜補う分にはそれなりに効果があると思います。たとえば、ビタミンB1の欠乏症である脚気の場合、ビタミンB1を飲めばよくなるということです」
と、語るのは愛媛大学大学院医学系研究科薬物療法・神経内科学の野元正弘教授。ビタミンは我々の健康維持に欠かせない栄養素だから、それを簡便に補えるのは、悪いことではなかろう。しかし、
「足りているところに無理に増やしたら、効果が出るどころか、過剰摂取によって健康を害してしまうこともあります」(同)
どういうことか。浜松医科大学の高田明和名誉教授の話に耳を傾けたい。
「ビタミンCなど水溶性のものは、大量に摂っても尿として排出され、健康被害にはほとんどつながりません。一方、不足すると動脈硬化や心血管障害を引き起こし、がんも誘発するというビタミンEは、脂溶性のために体の脂に混ざって簡単には排出されない。そして、体内に溜まると、逆にがん死亡が増加するとされます。実際、アメリカのジョンズ・ホプキンス大学の調査で、ビタミンEの投与量が多いと死亡率が増すというデータが出ています」
ほかにも、脂溶性のビタミンを過剰摂取すると、
「ビタミンAは頭蓋内圧上昇による頭痛、皮膚の脱落、ビタミンDは嘔吐、不機嫌、石灰沈着などを引き起こすので、注意が必要です」(愛知みずほ大学大学院の佐藤祐造特任教授)
■コエンザイムQ10は高血圧・肥満の人は避けるべき
ちなみに、ビタミンEには、体の機能を錆びつかせる活性酸素を取り除き、生活習慣病を予防して老化を抑える“抗酸化作用”があるという。同様に抗酸化作用が注目されているのがコエンザイムQ10で、アンチエイジングの切り札のようにもてはやされている。
「私も当初は、老化防止になると思っていました」
そう語る久留米大学医学部心臓・血管内科の松岡秀洋准教授が導き出したのは、意外な結論だった。
「生活習慣病検診を受けられた男女l14人を対象に、体内のコエンザイムQ10を調べたのです。これが老化を防ぐものであるなら、こうした病気の人ほど少ないはずです。ところが、高血圧や肥満の人ほど、血中のコエンザイムQ10の濃度が高かったのです。しかも、動脈硬化が進んでいた人も同様の結果でした」
いったい、なぜか。
「たしかにコエンザイムQ10には、抗酸化作用がありますが、コエンザイムQ10が代謝される過程で、酸化促進物質が出るのです。このため、過剰に摂取すれば、体内に酸化物質が蓄積され、動脈硬化などの病気や老化を、むしろ促進してしまう怖れがあるのです。特に動脈硬化や肥満、高血圧などの人は避けたほうがよいでしょう」(同)
むろん、ただちに危険なのではなく、注意すべきは過剰摂取である。
「特集 実は9割が効果なしという『健康食品』2兆円市場の『疑似科学』『エセ医学』」より
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