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「沖縄県」の長寿神話を崩壊させた「メタボ対策」大失敗の理由
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140814-00010001-shincho-soci
「週刊新潮」2014年8月7日号
軽やかな三線の音色をバックに、カチャーシーを舞い踊る陽気なオジイやオバアたち。そんな長寿の楽園のイメージもすっかり色褪せてしまった。長野県が躍進する一方で、かつての“王者”沖縄県の凋落が止まらない。しかも、長寿神話の崩壊には、県を挙げて推し進める“メタボ対策”が暗い影を落としていた。
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沖縄県健康長寿課の担当者も落胆の色を隠さない。
「やはり女性の寿命が1位から陥落した衝撃は大きかったですね。男性の寿命が26位に急落した2000年以降、様々な取り組みを進めてきたものの、今回の事態を防げませんでした」
厚労省が昨年公表した2010年の統計結果で、沖縄の女性の平均寿命は全国3位に甘んじた。1975年の調査開始以来、初めて首位の座を明け渡したことになる。また、県民男性の平均寿命に至っては全国平均すら下回る30位。沖縄では、不名誉な男女の順位を並べた“330ショック”という言葉まで生まれた。
では、転落の原因は何か。
「特徴として働き盛りの20〜60代半ばの死亡率が全国的に高いことが挙げられます。死因では急性心筋梗塞や脳血管疾患といった生活習慣病が多い」(同)
生活習慣病のリスクを高めるメタボの該当者と予備軍を合わせると、男女とも40代以上で全国平均を上回っている。
「早くから欧米型の食事を取り入れた影響は大きい。肉はもちろん、揚げ物やチャンプルーなどの炒め物を食べて油脂を過剰摂取することが肥満を招くと考えられます。また、沖縄の夏は暑く、鉄道も走っていないので移動には専ら車を利用する。外を歩いたり、運動する習慣に乏しいのです」
つまり、再び長寿県を目指すには“メタボ県”からの脱却が急務だという。
■“和食”の弊害
だが、日本応用老年学会の柴田博理事長はこのメタボ対策に異を唱える。
「食生活の欧米化が平均寿命を縮めたというのはデタラメです。一日の脂肪摂取量が63グラムと、全国平均を5グラムも上回っていた80年代前半、沖縄は男女とも平均寿命が日本一でした」
確かに、寿命の急降下はカロリーと脂肪の摂取量の減少に符合している。
「仏教の影響が薄い沖縄では肉食タブーがなく、戦前からヤギや豚肉を豊富に食べていた。戦後も関税が低く抑えられ、牛肉が広く流通したことの意味は大きい。日本人に多い脳卒中は、動物性タンパク質や脂肪が不足し、もろくなった細い血管が詰まったり、切れてしまうタイプなので、メタボ対策で低栄養化が進めば寿命を縮めかねません」(同)
こくらクリニック(那覇市)の渡辺信幸院長も、
「沖縄では伝統的に『鳴き声以外は全て食べる』と言われるほど、あらゆる調理法で豚を食べてきました。豚肉はビタミンAやビタミンB01などの栄養素が豊富で、毛細血管を強くする脂肪も含まれている。しかし、2000年以降、県は脂肪やカロリーの過剰摂取を槍玉に挙げ、肉を控えて野菜を多く摂る“和食”を勧めた。その結果、平均寿命は下がり続けています。食の欧米化ではなく“粗食化”が長寿の敵なんです」
“肉食”回帰こそが、長寿県復活への近道なのは推して知るべし、である。
「特集 平均寿命より「元気に5歳」長生きする5つの最重要スキル」より
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