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プリン体よりカロリー!体重を減らせば尿酸値も減る
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140727-00013058-president-bus_all#!bnwYRz
プレジデント 7月27日(日)11時15分配信
■うなぎ串焼き屋の思い出
土用の丑、だからといって気軽に食せるほどウナギは手頃な代物ではなくなった。
国際自然保護連合がニホンウナギを絶滅危惧種に指定するまでもなく、何年も前から価格はウナギのぼりで、和牛にするかウナギにするか、というレベルの高級食材だ。
昔は安くて旨い串焼きを食わせる店があった。もう35年前になるが、加藤仁さんに連れられて、「うなちゃん」に入った。小田急線の線路沿いにひっそりと建つ平屋で、西へ5分も歩けば向ヶ丘遊園駅である。
店は初老の女将がひとりできりもりしていて、ウナギの一口(蒲焼き)、ひれ(背鰭)、かしら(頭)、きも(内臓)、えり(カマ)の5本セットが800円という嬉しい値段で、しかも美味い。かしらは圧力鍋で煮込んだのであろう、鮭缶の中骨のように柔らかく、滋味に満ちていて、臭みなどまったくない。
特別メニューがレバー(肝臓)で、ついに1回しか口にできなかったが、そのとろりとした食感は忘れられない。レバーは一尾に一個しかなく希少で、開店と同時に売り切れるのよ、と女将が言っていた。お通しに出されるキャベツの塩漬けは、夏場には胡瓜、冬場は柚子などが混じるほか、しごくシンプルなのだが、塩加減が絶妙で、無料をいいことに何回もお代わりしたものだ。
1980年3月22日、加藤さんが処女作「現代サラリーマン事情」を中央公論社から出版されたのを記念して祝賀会を、ともちかけたところ、加藤さんご指定の会場が「うなちゃん」で、この時期にしては珍しく雪が降り積もり、忘れられない一夜となった。
温厚な加藤さんだが、仕事には厳しく、私はいつも、なにがしか叱られ、
「ほんとうにわかった? 糠に釘だよ」
などと、とどめを刺されるのだが、私にしてみればすべてご指摘通りで、一言も反論できなかったのである。それも、今となっては有り難く、なんと情愛の籠められていたことか。
■プリン体よりカロリーを減らせ!
ウナギのプリン体含量は知れている(92.1mg/100g)(※第3回参照 http://president.jp/articles/-/12666)もっとも、レバーはけっこうな数値だと思われるが、そんなもの、簡単には入手できはしない。それよりもひっかかるのは、カロリーだ。調べてみると、蒲焼きで293kcal/100gである。
先述したように、尿酸値は体重と相関関係にあるといわれている。体重を減らせば、尿酸値も減る。これは私の実体験からしてまちがいない。高尿酸血症の治療には、クスリも欠かせないけれど、まず、ダイエット。減量から始めなくては、痛風発作の呪縛からは永遠に解き放たれはしないのだ。
では、どうやって体重を落とすか。答えは単純にして明快。食わなきゃいい。絶食すれば、まちがいなく、痩せる。とはいえ、食わなければ、腹が減る。これはきつい。さらには、労働意欲が失せ、考えることがおっくうになり、カゼなどひいてしまう。すると生物の本能が覚醒して、ただちにガツガツと食い散らし、元の木網(もくあみ)となる。余談にわたるが、かつて比島(フィリピン)では戦友の死体を生のまま食いあさる日本兵がいた、という目撃談を生存者から聞いたことがあるが、理性では制禦できない怖さが食欲(本能)には潜んでいる。
旧厚生省が人体実験したところ、成人男子に必須な熱量は、一日1500kcal以上で、それ以下だと健康を害し、最悪の場合、餓死に至ることが判明。そこで減量するには、1800kcalを目標にするのだが、カロリー計算のために「食品成分表」が必要となる。私なんぞは購入し、持ち歩いていたものだが、現在では文科省のHP(ホームページ)で無料検索できる。
とつおいつ思案しつつもウナギへの想い断ちがたく、ふらふらと近所のスーパーで1パック買ってきてしまった。太らないよう、
「3分の1だけ、だからな」
と自分にいいきかせ、さて、ウナギとくれば川、さしずめ清酒は、「手取川」か「緑川」もしくは「桃川」かなあ、ともう呑む気満々である。
作家 山本亥(がい)=文 佐久間奏=イラストレーション
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