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写真はイメージ/(C)日刊ゲンダイ
食物繊維で死亡リスク低下 心筋梗塞を予防する“草食生活”
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/152092
2014年7月25日 日刊ゲンダイ
心臓病の2次予防には食物繊維が一番――。
米国でこんな研究結果が発表された。
ハーバード大などの研究チームが英医学誌「BMJ」に発表したもの。2008年までに心筋梗塞を起こした男性1840人と女性2258人のその後の食物繊維の摂取量を調査。摂取量が最少だったグループを1とした場合、最多グループのリスクは男性が0・82、女性は0・71といずれも低かった。食物繊維は心筋梗塞の予防効果だけでなく、発症したあとの死亡リスクを下げる効果もあるのだ。
医学博士の米山公啓氏が言う。
「食物繊維は野菜全般に含まれる成分で、悪玉コレステロールの比率を低くし、脂肪の吸収やカロリー摂取を抑える効果があります。冠状動脈の動脈硬化を抑制し、狭心症や心筋梗塞を予防。カボチャやピーマンなどの緑黄色野菜に含まれるビタミンCとEは抗酸化物質なので老化予防にもなります」
■“2次被害”も防ぐ
こうした食物繊維のプラス面が高血圧や肥満を予防する。心筋梗塞で倒れた人の“2次被害”を防いでくれるわけだ。
「心臓が心配な人は肉を減らして野菜を増やすこと。その際、野菜を煮るなど熱を加えたほうが食物繊維の吸収率が高まります。肉料理を食べるときは野菜を先に食べたほうが食物繊維の吸収率が高まる。とんかつや牛丼の前に千切りキャベツを食べるのです。味噌汁はワカメやネギを入れて飲む。動脈硬化は20歳から始まるといわれるので、早ければ早いほうがいい。血圧が上が140以上、下が80以上の人はとくに野菜を取ってください」(米山公啓氏)
心筋梗塞の原因は遺伝だけではない。誰もが発症する可能性がある。日頃から草食動物のように草を食べるよう心がけておきたい。
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