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日本人は4割 「酒で顔が真っ赤になる人」はがんになりやすい
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/150337
2014年5月26日 日刊ゲンダイ
付き合い酒も危険/(C)日刊ゲンダイ
お酒を飲むと、顔が真っ赤になる人がいる。こういう人は、たとえ仕事の付き合いで酒を酌み交わした方がいい場であっても、極力避けるべきだ。重大病のリスクが高くなる。杏雲堂病院肝臓内科・小尾俊太郎科長に聞いた。
体内に入ったアルコールは、アルコール脱水素酵素(ADH)によってアセトアルデヒドに分解され、さらにアセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)によって酢酸に分解される。
「ところが、これらの酵素の活性度(働き)は遺伝で決まっていて、日本人は、酵素の活性度が低い人が多いのです」
すると、アルコールやアセトアルデヒドの分解が遅く、体内に長くとどまる。少量のアルコールで顔が赤くなったり、悪酔いしたり、二日酔いがひどくなったりと、いわゆる“酒が弱い”のは、そのためだ。
■口腔、咽頭、食道が危ない
「問題は、アルコールとアセトアルデヒドは発がん性の物質なので、がんのリスクを高めること。ADHとALDHの活性度が低い人が飲酒習慣を持つと、口腔、咽頭、食道がんのリスクが高くなることが研究で明らかになっています」
ところで、同じ酒が弱いケースでも、「ほんの少し飲んだだけで気分が悪くなる下戸」と、「飲めるけど弱い人」がいる。
「アセトアルデヒドを分解する酵素ALDHは6種類あり、お酒を飲んだ時に主に働くのはALDH2です。ALDH2の遺伝子には、活性型遺伝子『N型』と非活性型遺伝子『D型』があります。人間は両親からひとつずつ遺伝子を受け継ぐので、N型とD型との組み合わせでアルコールの分解能力が変わります」
N型+N型なら、お酒を普通に飲める。N型+D型なら、飲めるけど弱い。D型+D型なら、下戸だ。
「がんのリスクと関連付けて考えると、要注意なのはN型+D型の人。遺伝子のひとつが非活性型遺伝子であるD型なので、アルコールの分解能力が低い。それなのに、最初から下戸であることを自覚しているD型+D型の人と違って、アルコールを摂取する機会を持ちやすい」
■今は平気な人が、将来NGのケースも
N型+D型の中には、最初の頃は飲むとすぐに顔が真っ赤になったり、悪酔いしたりしていたのが、年月とともに次第に顔が赤くなりにくくなったり、飲める量が増えてきたりして、〈自分は飲めるタイプだ〉と勘違いしている人もいる。あなたはどうだろう?
ALDH2の活性を調べる簡便な検査には、アルコールパッチテストがある。アルコールを皮膚に塗り、赤くなるかどうかを見る方法だ。しかし、わざわざ受けにいかなくても、自分がどのタイプかを知る方法がある。
「『飲酒開始から1〜2年間』と『現在』のどちらかで、グラス1杯のビール程度で顔が赤くなるかどうか? 現在は顔が赤くならなくても、飲酒開始から1〜2年間で赤くなっていたら、アルコールやアセトアルデヒドを分解する酵素の活性が低い(N型+D型、あるいはD型+D型)と考えた方がいいでしょう」
“N型+D型とD型+D型”の人は、日本人の4割を占めるという。かなりの数だ。自分もその中に入っているかもしれない。
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