03. 2014年5月24日 20:54:13
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その65.りんごはスゴイ!放射性物質除去からガン予防まで 「りんごが赤くなると医者が青くなる」という諺があるように、それほどりんごは健康によい食品です。確かに昔は病気見舞によく使われたり、お腹をこわした時に、すりおろしたりんごのお世話になった人も多いでしょう。 今回は、このアップルペクチン(りんごの食物繊維)が放射性物質、特にセシウム137の除去に、さらには、ガンの予防にも役立つことについて書きます。 富山医科薬科大学名誉教授・田澤賢次博士著「林檎の力」(ダイヤモンド社)によると、チェルノブイリ原発事故によって被曝した子どもたちのうち、ベラルーシのシルバースプリングスに住む615人の子どもたちに、21日間アップルペクチンを服用させ、その前後のセシウム137の集積量をダブルブラインドにて調査した論文(ベルラド研究所)が紹介されています。その結果は図1の通り。 「アップルペクチンを服用した子どもの減少率は63.6%ですが、服用してない子どもは13.9%にとどまっています。驚くべき差です。アップルペクチンが体内汚染を除去すること、それもかなり効率がよいことを、この実験は物語っています。」(同著)そしてそのメカニズムについて、「ペクチンは消化管の中にある放射性物質を吸着して、自分が便として出される時に、これを一緒に運び出しているのです。」(同著)と述べています。 この実験から博士は、福島原発事故によって放射能汚染が心配される人たちに、りんごをできるだけ皮つきのまま(皮の部分にペクチンが多い)食べるよう薦めています。 次に博士は、アップルペクチンと抗ガン(腫瘍)作用についての研究成果も発表しています。 60匹のラットをABCの3つの群に分け、A群にはアップルペクチンを混入していない基礎食を、B群にはアップルペクチン10%を混入したエサを、C群にはアップルペクチン20%混入したエサをそれぞれ与えました。そして全てのラットに発ガンを促す物質であるAOMを合計11週で11回皮下注射して発ガンを観察しました。その結果が図2です。 基礎食を与えたラットの発ガン率は100%、10%ペクチン投与群は70%、20%ペクチン投与群は45%。アップルペクチンを多く与えた群が発ガン率が低いことがわかりました。 また、これを裏づける為、腫瘍や炎症のバロメーターとなるプロスタグランジンE2を測定したところ、ペクチン投与群は非投与群に比べて1/4という結果でした。つまりアップルペクチンは、腫瘍や炎症を引き起こす腸内腐敗菌を抑制する(静菌作用)ことがわかったのです。 以上2つの(対放射線と抗ガン)作用を総合的に理解するためのキーワードは、『腸』なのです。 アップルペクチンがこの2つに有効だったのは、アップルペクチンが腸内の老廃物や異物を便として排出することによって腸内細菌叢の改善、腸内浄化を実現し、ひいては血液(門脈血)の浄化を通して自己免疫力の強化に役立ったからなのです。 当然のことながら腸機能改善に役立つ物はアップルペクチンだけではありません。日本の伝統食(玄米、野菜、海藻、味噌、醤油、納豆などの発酵食品)は全てその力を持っています。筆者がくり返し“伝統食は日本人の財産”と書く理由もそこにあります。 http://www.ps-corp.co.jp/column/health/n065.html りんご、一日一個で医者を遠ざける ヨーロッパでは少なくとも16世紀頃には、りんご摂取が健康によいと知られていました。
フィンランドで、ガンに対するりんごやタマネギなどの野菜の効果についての疫学研究が25年間行われました。その結果、りんごの摂取は、肺ガンに対して予防効果が極めて高いことがわかりました。(相対危険度0.42)。 タマネギ(相対危険度0.75)も効果がありましたが、りんごに及びませんでした。 また、肺ガンを含むすべてのガンに対してもりんごの摂取は相対危険度が0.87と、予防効果が高いことがわかりました。 この結果は、りんごを多く摂取すると肺ガンになるリスクを58%:軽減できること、すべのガンになるリスクを13%減らせることが期待され推測されています。 日本では食生活の西洋化に伴い、直腸・結腸ガンが増加しています。直腸・結腸ガンの多いウルグアイで行われた疫学研究から、りんごを摂取すると相対危険度(0.40:リスクを60%軽減する)が下がり、ニンジン、ほうれん草、じゃがいも、マメ等の摂取より有効であることが明らかになりました。また、富山医科薬科大学で行われたラットの実験で、水溶性食物繊維であるリンゴペクチンの摂取により、結腸ガンの発生が抑制されることが確認されました。 りんごには、良質なペクチンが多く含まれています。最近の研究において、高リポ蛋白血症の患者にリンゴペクチンを供試したところ、摂取90日後には、総コレステロール値が低減したばかりか、悪玉コレステロール値の減少、善玉コレステロール値の上昇が認められ、健常人の脂質構成とほぼ同じになったと報告されています。また、りんごの食物繊維に動脈硬化を予防する作用があることも報告されています。 また、津軽地方の住民の血圧は低く、高血圧の患者が少ないのは、この地域の住民がりんごを多く食べているためとわかりました。りんごを食べるとコレステロールと血圧が下がり、心臓病や脳卒中の予防になります。これは、りんごに含まれているペクチンが、増えすぎたコレステロールを吸収し排泄を促進するのでコレステロール値が下がり、りんごに含まれているカリウムが、過剰になったナトリウムの排泄を助けるので血圧が下がるのでしょう。 また、喘息、気管支炎、肺気腫等の肺疾患と食生活について25年間(1960〜1985年)にわたり調査した結果、りんごの摂取は、これらの疾患発症を抑制する働きのあることがわかりました。(相対危険度0.63:リスクを37%軽減する) りんごには、ビタミンCが含まれていますが、多くはありません。しかし、フランスの研究者によるハムスターとモルモットを用いた研究で、標準食餌と一緒にりんごを与えると、血液と臓器内のビタミンC含量が高まりました。これは、りんごに含まれる未知の物質がビタミンCの吸収を助けることを示唆しています。 『参照文献 「果物の真実」 間苧谷 徹 編著 (化学工業日報社発行)』
「リンゴの生ジュースにはガンを抑える効果がある」弘前大学の城田安幸助教授が5月23日、こんな研究成果を明らかにした。今秋の日本癌学会総で発表する。
弘前大学で研究 研究は城田助教授が7年前から続けきたマウスを10匹ずつ 5郡に分け、群ごとに違う飲み物を与え、45日後にがん細胞(マウスの繊維肉腫)を植え付けて経過を観察した。 2%生ジュースの群は、がん細胞が小さくなったり消えたりして8匹が治り、水の群は7匹、その他の群は4〜5匹が死亡し、平均寿命は50〜40日だった。 りんごから抽出したポリフェノールやペクチンの抗癌効果に関する報告はあるが、生ジュースは初めて.城田助教授は「マウスに与えた量は人間なら1日コップ一杯程度、とりやすい食品であることに意味がある」と話している。 朝日新聞より抜粋(2002/5/24) りんご果汁に抗がん作用 城田弘大助教授がマウス実験で確認 弘大農学生命科学部環境生物学講座の城田安幸助教授は23日、リンゴ果汁に抗がん作用や、免疫力を活性化せる働きがあるという研究成果を発表した。10月に東京都で開かれる日本癌(がん)学会総会で発表する。 同教授によると、これまでリンゴに含まれる成分のポリフェノールやペクチンなどに関する抗がん作用の報告はあるが、リンゴ果汁自体ががんに効いたという研究成果はないという。 城田助教授は(1)リンゴ果汁(2)減菌水(3)抗がん作用のあるといわれる冬虫夏草(漢方薬の材料になるキノコ)のエキス(4)同じくホヤのエキス(5)リンゴ果汁と冬虫夏草エキスを混ぜたもの--の計5種類を、それぞれ生後5週目のマウス10匹に経口摂取させた。45日目にがん細胞を皮下接種し、経過を観察した。 その結果、がんのため死亡したマウスの数は、リンゴ果汁を与えたマウスが2匹だったのに対し、他では5匹から7匹だった。また、死亡するまでの日数の平均値も、リンゴを与えたマウスが72日以上だったのに対し、他は40日から50日だった。 さらにマウスの腹腔(ふくこう)から、細菌や異物を取り込み消化するマクロファージを取り出し、異物にあたるイースト菌を与える実験を行った。その結果、リンゴ果汁を飲んでいたマウスの方が減菌水を飲んでいたマウスより2倍近く、イースト菌を取り込んだことが分かった。 城田助教授は現在、特許申請中で、「リンゴジュースの消費拡大や将来的には医薬品開発への応用につながれば」と話している。(東奥日報新聞記事より抜粋、2002/5/24) http://homepage3.nifty.com/jindaira/KENKOUKINOU/noen60.htm ガン細胞の増殖を抑えるりんごの皮 ◆ 論文で紹介します(翻訳:伊澤) ◆ Apple phytochemicals and their health benefits りんごの植物化学物質とその効用 Jeanelle Boyer コーネル大学 アメリカ Nutrition Journal 2004 3:5 「一日一個のりんごで医者いらず。」と昔から言われてきましたが、科学的に裏づけらる論文を紹介します。りんごの実よりも皮の方に効果が高いことが下記の論文から分かります。いい事づくめのりんごの皮。捨てるなんてもったいない。トマトも皮ごと頂きたい。しかしやはり農薬の事が気になりますが・・・ 健康的な食事でガンになるリスクを30%下げることができると試算されています。 「1日に1個のりんごで医者いらず」ということわざを科学的に裏付ける多くの研究がなされています。
1990年代の始めに、156の研究の内128の研究が果物と野菜のガンに対する防御効果を示していました。その効果は、果物と野菜に含まれている植物化学物質(フィトケミカル)によっていると考えられています。フィトケミカルとは、カロテロイド、フラボノイド、イソフラボノイド、フェノール酸、などの物質です。何千というフィトケミカルが食品に含まれ、まだ未知のものもあります。 フィトケミカルはガン細胞の増殖を抑え、炎症と免疫を調整し、脂肪などの酸化を防ぎます。ヒトと多くの動物は、酸化に対する防御システムを持っていますが、充分ではなく、酸化による障害が起きます。心血管病とガンは、いずれも酸化的ストレスによって生じていると考えられています。実際、ヒトで1日当たり1個の細胞中のDNA(遺伝子)は、1万ヶ所の酸化が見られるという、試算があります。 りんごなどが示す健康効果には以下の病気に効果がある事が示されている。
•ガン •心血管病 •ぜん息 •糖尿病 動物実験 試験管内で示されていること •抗酸化 •ガン細胞に対する増殖抑制 •脂肪の酸化の抑止 •コレステロール低下 フィトケミカルはりんごの皮に多く含まれている。 りんごの皮は、身に比べて、 2倍から6倍(フェノール化合物) 2倍から3倍(フラボノイド) 2倍から6倍(抗酸化力でみて) りんご中のフィトケミカルの量は、
@ 品種によって変わる(ふじが一番多い) A 保存などでは変わらない B ジュースにすると ストレート圧搾で10%(抗酸化力で) 酵素処理で3%(抗酸化力で) に低下します。 下記のグラフは抗酸化活性量(γmoiビタミンC相当量/g果実)を示します。
解説
植物化学物質(フィトケミカル)は植物が自分自身を酸化から外敵から身を守るために合成している物質です。フラボノイド、ポリフェノール、アントシアニン、などは、病原から植物を守るために働いています。 ヒトと動物は進化の最初の段階から植物を栄養源として摂取してきており、当然のように植物を消化し、フィトケミカルを利用するか、あるいはその害を減らす様に発達させてきたものと思われる。 日光や紫外線の害から植物を守るための色の付いたフィトケミカル(カロテノイド、アントシアニン)は、同じ働きとして抗酸化作用を強く持っているはずです。 りんごの「赤」い色は、基本的には日光などから実を守るために存在しているのです。今日、ここで言いたい事は、りんごの皮など全体を食べることが重要だという事と、もう1つ、「科学的な事実」をどうとらえるか、ということです。 科学が解明したビタミン類が今、「サプリメント」になっています。 初期はバラ色で「サプリメント信仰」の様になっていますが、疫学研究には「効果なし」あるいは「悪い影響」を示す研究が増えています。「フィトケミカル」も同様の道をたどる恐れがあります。 「トマトのちから…(リコペン)」などもその道をたどっていると思います。はっきり言います。サプリメントの様に抽出する必要はありません。りんご、トマトなどを1個ずつ丸ごと食べればいいのです。その方が安全ですし、効果もあるはずです。 http://www.nagoyaseikatsuclub.com/essay/syokuhinnzyouhou/119.htm
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