http://www.asyura2.com/13/health16/msg/346.html
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※ 第1弾・第2弾
「TPP成立で大量流入&規制撤廃 米国産「危険食品」で子どもが壊れる:中国産より多い違反:モンサント食堂はGM食品禁止」
http://www.asyura2.com/14/senkyo164/msg/277.html
「米国産「危険食品」キャンペーンA:TPP締結で大量流入「遺伝子組み換え作物から子どもを守れ」」
http://www.asyura2.com/13/health16/msg/333.html
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『週刊文春』5月1日号
P.139〜141
『米国産「危険食品」警告キャンペーンB:国産牛乳が米国産飼料で汚染されている!
ノンフィクション作家 奥野修司+本誌取材班
内閣府“マル秘ファイル”に記された「発がん物質」の恐怖
子供の健康のため、牛乳を飲ませる親も少なくない。だが、国産で安全と思われる牛乳にも米国産危険作物の魔手が忍び寄っていた。なぜか日本政府が重視しない発がん性物質の検出データと、米国産作物に大量に使われているポストハーベスト農薬の実態を紹介する。
前回まで、ホルモン剤が過剰投与された米国産牛肉や遺伝子組み換え作物の危険性を詳しくみてきた。これらは輸入食品であるから、判別は比較的容易だ。
だが、一見、米国産危険食品とは関係なさそうな国産牛乳にも、汚染が拡大しているのである。
二〇〇二年、国産牛乳の九九・五%が発がん牲物質に汚染されていたという衝撃的な事実が明らかになった。この数字は、国内のカビ毒研究者が集うマイコトキシン研究会学術講済会で発表されたものだ。調査は「市販国産牛乳のアフラトキシンM1汚染実態調査」として〇一年十二月から〇二年二月にかけて行われた。市販国産牛乳二百八検体を検査したところ、一検体を除くすべてから発がん性物質アフラトキシンM1が検出されたという。
アフラトキシンは熱帯性のカビが産生する発がん性物質で、輪入穀物によく発生する。カビ毒と聞くと大したことはない印象だが、毒性はダイオキシンの十倍以上で、地上最強といわれている。ラットに一五μg/Kg(μgは百万分の一グラム)を投与したら、一〇〇%肝臓がんになったというデータもあるほどだ。
内閣府食品安全委員会は昨年三月に「アフラトキシンM1の評価書(案)のたたき台(案)」なる内部文書をまとめた。国産牛乳から検出されたアフラトキシンの濃度は〇・〇〇一〜○・〇二九μg/Kgだった。その後、〇四年にも検査しているが、最高は〇・〇四三μg/Kgだった。アフラトキシンM1の国際基準値は○・五μg/Kgだが、日本では一〇μg/Kgという国際基準より二十倍も甘い値が設定されている。内部文書も、「現状における発がんリスクは極めて低いと考えられた」と結論づけている。
食品問題研究家の小倉正行氏は 「厚労省は『問題なし』と、モニタリングすらせず放置していた」という。
だが、基準値の厳しいEUでは〇・〇五μg/Kg、乳幼児用は〇・〇二五μg/Kgに設定されている。この基準だと、国産牛乳は問題なしと断言できるようなレベルではないのだ。
恐ろしいのは、子供たちが牛乳をよく飲むことだ。学校給食で牛乳を飲めば、微量とはいえアフラトキシンを長期間摂取することになる。それがどんな影響を与えるのか、実験データはないのである。
なぜ牛乳からアフラトキシンが検出されたのか?
東大大学院農学生命科学研究科の作田庄平准教授によると「アフラトキシンB1に汚染された穀物を乳牛が食べると、肝臓でアフラトキシンM1に変換されて、それが乳の中に出てくる」という。アフラトキシンM1の毒性はB1の約十分の一だが、猛毒であることに変わりはない。
つまり、猛毒のアフラトキシンに汚染された穀物が乳牛用飼料として大量に流入し、国産牛乳を汚染し続けているのである。
乳牛のおもな飼料は、輪入トウモロコシである。一三年に輸入されたトウモロコシのうち、米国産は約六百四十五万トン。この六五%が飼料用である。一二年 八月から一三年七月までの一年間に、米国から輸入された食品の違反事例は二百六十八件。そのうち実に六六%の百七十八件がトウモロコシのアフラトキシンが原因である。なかには五二四μg/Kgという恐ろしい数値もあった。
アフラトキシンが怖いのは、これが単なる発がん性物質ではないことだ。
国立医薬品食品衛生研究所の杉山圭一氏は、こう危険性を指摘する。
「アフラキトシンM1は遺伝毒性を持つ可能性が持摘されています。この毒性の特徴は、閾値が設定できず、微量でも発がんのリスクがあると現在は評価されている点です。調査の結果では、牛乳を介した、アフラトキシンM1による健康影響は現時点では極めて低いと考えられますが、否定はできません。今後もアフラトキシンM1のリスク管理や、飼料のモニタリングは必要と考えられます」
遺伝毒性をもつ毒素は、DNA損傷や染色体異常などを引き起こす。
小麦にも大量の残留農薬が
厚労省もようやく危険性に気づいたのか、「最近、流通品の検査をすべきだとして、検査に乗り出している」(小倉氏)という。
それにしても、なぜ米国産穀物はアフラトキシンに汚染されるのか。コーンベルト地帯を視察したこともある大手商社マンは言う。
「収穫されたトウモロコシを長期保存するとカビが生えてアフラトキシンが発生するので、防カビ剤を撒く。しかし、保存期間は最長一年、さらに出港から日本に届くまで最低二ヶ月かかるため、どうしてもカビは避けられない」
要するに、米国産トウモロコシを飼料に使用するかぎり、国産牛乳はアフラトキシンM1汚染のリスクから逃れられないのだ。
かといって、アフラトキシン発生を防ぐために防カビ剤を増やすと、また別のリスクが発生する。
トウモロコシに撒く防カビ剤のように、収穫後の作物が腐らないように散布する農薬のことを「ポストハーベスト農薬」という。これが非常に危険なのだ。
「たとえば柑橘類は農薬の溶液にどっぷり漬けるし、小麦は農薬をザーツと入れて撹拌してからサイロで貯蔵する。そこまで農薬漬けにしても、米国産穀物からはアフラトキシンが検出されるのです」(検疫関係者)
ポストハーベスト農薬の残留基準値を調べると、ここでも米国への配慮が感じられる。たとえば冷凍食品農薬混入事件で記憶に新しい猛毒マラチオンは、国産米の基準値は〇・一ppmだが、輸入小麦は八十倍の八ppm。有機リン系殺虫剤のクロルピリホスメチルはコメの〇・一ppmに対し、小麦は百倍の一〇ppmと、米国産小麦に有利な基準値が設定されている。
「ジャガイモの発芽防止に使われる猛毒IPC(クロルプロファム)は、九五年のWTO加盟に際して、それまでの残留基準値〇・〇五ppmから、一千倍の五〇ppmに引き上げられた。これも米国産への配慮とみられています」(同前)
ポストハーベスト農薬が使われる作物のうち、小麦がもっとも危険だといわれている。
「コメはもみ穀に農薬がついても、精米して水で研ぐから薄まります。ところが小麦は、農薬がついた殻を割ってふすま(表皮)と胚乳に分けて粉にしますから、農薬が混入する可能性が高いのです」(同前)
とりわけ危険なのは、給食用のパンなどに使われる安い小麦粉だ。農薬がかかった殻に近いものが安い小麦粉として流通するため、子供たちはより危険にさらされているのだ。
さらに怖いのは、日本で認可されていない農薬もあることだ。
カビ毒か農薬か、究極の選択
米国ではチーズなどの殺菌剤として「過酢酸」が広範囲に使われている。だが日本では動物実験で発がん牲がわかって禁止された。
「過酢酸を含んだ食品は食品衛生法十条に違反します。ところが、過酢酸を食品添加物として申請した業者があり、実態を知るために輸入品を調べたら、もれなく検出された。とくに多いのは米国産くず肉。これは牛井などの材料ですが、腐りやすいために、過酢酸を大量に使っているのです」(小倉氏)
当然、輪入禁止になるはずだったが、なぜか政府はそうしなかったという。
「今、食品安全委員会で審査中ですが、発がん性があるなら、安全性がはっきりするまで輪入を差し止めるべきです。それなのに、厚労省は違反を認めているにもかかわらず『市場への影響を踏まえ、規制は行わない』というのです。開いた口がふさがりません」
なぜ日本政府はそこまで道理を捻じ曲げてでも危険な食品の輸入を認めるのだろうか。京都学園大学バイオ環境学部の金川貴博教授は言う。
「それは日本の食料自給率が四割程度と低く、しかも重要な穀物類の大半を米国に依存しているからです。現在、日本には飼料のストックが十日分しかありません。米国が飼料の輸出を止めたら、日本の畜産は崩壊します。日本は一瞬たりとも米国の機嫌を損ねるわけにはいかないのです」
大量にポストハーベスト農薬を使えば、作物に農薬が高濃度に残留する。使わなければ、猛毒のアフラトキシンが発生し、国産牛乳が汚染されてしまう……。
“農作物輸入大国”日本は、きわめて危ういのだ。
日本の食の防波堤となる食品衛生監視員は、たった三百九十九人しかいない。そこにTPPが締結されれば、とても追いつかないだろう。しかし政府に増員の計画はないという。
「TPPは四十八時間以内の通関を決めていますが、現体制では、食品や動植物の検疫は無理です。そうなると、検査件数を減らすか、検査しないという手抜きしかありません」(元通関士)
その結果、まず最初に被害を受けるのは子供たちだ。わが子を守りたければ、親が日々の食品を選ぶ厳しい目を持つしかない。
[アメリカからの主要輸入農産物と残留農薬と汚染物質]
品名 残留農薬・汚染物質
輸入量(トン)
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牛肉 過酢酸製剤
186,164
備考:過酢酸製剤は、発がん性があるため禁止されている過酸化水素を含むが、未だに流通している。牛丼の具などに使われる腐食しやすいくず肉に殺菌剤として使用されている。
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豚肉・鶏肉 抗生物質耐性菌
281,139・
22,460
備考:昨年、米食品医薬品局は米国内に流通する豚肉の69%、鶏肉の39%から抗生物質耐性菌を検出したと発表。これによる感染症により、23000人が死亡しているという。
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レモン 2,4−D(除草剤)
34,614
備考:へタを落ちにくくし、保存期間を延ばすために2,4−Dをポストハーベスト農薬として使用。2,4−Dは枯葉剤の主成分であり、動物実験では催奇形性も報告されている。
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オレンジ OPP(防カビ剤)
74,942
備考:OPPは発がん性の恐れがある防カビ剤。日本では食品添加物として使用が認められているポストハーベスト農薬である。マーマレードから残留が盗められた事例もある。
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グレープフルーツ TBZ(防カビ剤)
72,261
備考:TBZはOP Pとの併用で発がん性が高くなると言われる。残留性が高く、厚労省「食品中の残留農薬検査結果」によると、平成17年度は農薬の中で最も残留値が高い。
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小麦 マラチオン(殺虫剤)
3,229,191
備考:米国産小麦は主に強力粉としてパンに使用される。マラチオンはアクリフーズ農薬混入事件でも使用され、現境ホルモンとして子供に様々な障書をもたらすとされる。
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大豆 臭化メチル(燻蒸剤)
1,660.020
備考:臭化メチルは前立腺がんの危険因子とされ、オゾン層を破壊するために、国際的にも使用が禁止されている。しかし虫の発生を防ぐ燻蒸用途に関しては例外ときれている。
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ジャガイモ IPC(発芽防止剤)
16,247
備考:主にポテトチップスなどの原料となる。もともと、日本のIPCの残留基準値は0.05ppmであった。ところが現在はWTOのSPS協定により、1000倍の50ppmに変更された。
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トウモロコシ アフラトキシン
6,446,349
備考:発がん性物質アフラトキシンB1に汚染されたトウモロコシは検疫を潜り抜けて飼料となる。これが乳牛の体内でアフラトキシンM1に変換され、牛乳でも検出されている。』
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