01. 2014年4月26日 01:01:25
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騙されないように注意http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail678.html アミグダリンとは? アミグダリン (amygdalin) は、アンズ、ウメ、モモ、スモモ、アーモンド (ハタンキョウ) 、ビワなどのバラ科サクラ属植物の未熟果実の種子にある仁<じん>に多く含まれる青酸配糖体です (下図参照) 。同じバラ科植物にはプルナシンという青酸配糖体もあります。青酸配糖体は、微量ですが未熟な果実の果肉や葉、樹皮にも含まれています。 ■アミグダリンはビタミンではありません。 過去にアミグダリンをビタミンB17と呼び、ビタミンとする主張がありましたが、現在では否定されています (PMID:15061600) 。これはアミグダリンが生体の代謝に必須な栄養素ではなく、また欠乏症も報告されていないためビタミンの定義には該当しないからです。従って、アミグダリンをビタミンB17と呼ぶことは適切ではありません。アミグダリンはレートリル (laetrile) と呼ばれることもあります。なお、ビタミンの定義は、「微量で体内の代謝に重要な働きをしているにもかかわらず自分で作ることができない化合物」です。 ■アミグダリンの作用 アミグダリンを含む果実を傷つけたり、動物が食べたりした時、アミグダリンは果実の仁に存在するエムルシンという酵素や動物の腸内細菌のβ−グルコシダーゼという酵素によって分解され、シアン化水素 (青酸、HCN) を発生します。シアン化水素は非常に強い毒物で、細胞のミトコンドリアに存在するチトクロムCオキシダーゼという酵素に結合し、細胞の呼吸を阻害します。アミグダリンの多量摂取による有害作用としては、悪心、嘔吐、頭痛、目まい、血中酸素の低下による皮膚の青白、肝障害、異常な低血圧、眼瞼下垂、神経障害による歩行困難、発熱、意識混濁、昏睡、死亡などが知られています (1) 。 果実が成熟するとアミグダリンは酵素のエムルシンにより分解されて糖に変わるため、果肉中の青酸配糖体は消失していきます。また梅干しや梅酒、梅漬けなどの加工はアミグダリンの分解を促進すると言われ、それらの加工品ではアミグダリンの影響は非常に僅かであると考えられます。一方、仁のアミグダリンは果肉に比べて高濃度で、成熟や加工によるアミグダリンの分解も果肉より時間がかかります。なお、アーモンドには甘味種と苦味種の二種類があり、食用である甘味種はアミグダリンを含みません。 アンズやモモの仁は、生薬の材料 (杏仁<キョウニン>、桃仁<トウニン>) でもあり、アミグダリンを薬効成分として経口で去痰・鎮咳などの用途に利用されています (2) 。また正常な皮膚に塗布すると局所麻酔 (かゆみを止めるなど) の作用があります (3) 。青酸はごく少量であればミトコンドリアの酵素 (ロダナーゼ) の作用により、毒性が弱く排泄されやすい形に変換されます。これは毒も少量を上手に用いれば薬に転じる典型的な例です。ただし上記のような目的での利用は必ず医療従事者の監督の下で行う必要があります。 ■アミグダリンとがんとの関連 アミグダリンの抗がん作用については長期間にわたり議論が続けられてきました。米国の生化学者Ernst Krebsがビターアーモンドの仁から抽出したレートリル (=アミグダリン) ががんの増殖を抑制するとの説 (4) を唱えたことから、米国やメキシコを中心にがんの治療に用いられた時期がありました (5) 。しかし、米国国立がん研究所 (NCI) は、レートリルの効果を検証した臨床研究 (PMID:7033783) に基づき、『レートリルはがんの治療、改善および安定化、関連症状の改善や延命に対しいずれも効果がなく、むしろ青酸中毒をおこす危険性がある』(1) (PMID:15061600) という結論を出しています。現在、FDA (米国食品医薬品局) は米国内でのレートリルの販売を禁じています。それにもかかわらず、レートリルは現在でも「アミグダリン」や「ビタミンB17」などの別名でインターネットなどで流通している実態が報告されています (PMID:11444247) 。 ■アミグダリンによる健康被害 アミグダリンについては、俗に「アミグダリンはビタミンの一つ」「アミグダリンの欠乏ががんや生活習慣病の原因となる」「アミグダリンはがん細胞だけを攻撃する」などとうたわれています。これらの科学的根拠は現時点で確認できていない、あるいは否定されているにも関わらず、アミグダリンの効果を強調した健康食品が後を絶ちません。 アミグダリンは日常摂取しているウメ加工品の仁にも微量ながら含まれていますが、食品として常識的な量を摂取する場合には健康被害の危険性はそれほどないと考えられます。しかし、特別な効果を期待して過剰に摂取することは、期待した効果が得られないばかりか思わぬ健康障害を招く危険性をはらんでいます。アミグダリンを多量摂取したヒトで健康障害を起こした例が報告されています。 症例1: 65歳の肝硬変を併発した肝臓がんの女性患者が、3 gのレートリル (アミグダリン) を摂取し、深い昏睡、低血圧、アシドーシスを呈した。初期治療の後一旦は意識が回復したものの、重篤な肝障害により死亡。レートリルの毒性が肝細胞壊死に関与することが示唆されている (PMID:3003927) 。 症例2: オーストラリアで68歳の女性がん患者が、アミグダリン3 gを摂取した直後に昏睡、痙攣、重度の乳酸アシドーシスを呈し緊急搬送され、気管挿管と人工呼吸器の処置を受けた。ヒドロキソコバラミン投与による解毒治療が有効であった。Naranjo probability scaleにより薬物有害反応と判断された。この患者は日常的に1日4,800 mgのビタミンCを摂取していた。ビタミンCは試験管内の実験においてアミグダリンから青酸への転換を促進し、解毒作用に関与するシステインの体内貯留量を低下させる働きがあることから、ビタミンCとの相互作用によりアミグダリンが強い毒性を示した可能性が考えられる (PMID:16014371) 。 症例3: アイルランドで32歳の女性が、無反応、ショック状態、固定散瞳を呈し緊急搬送。低体温、頻脈だが自発呼吸あり。6時間にわたる人工呼吸と陽性変力作用薬の増量を要し、8時間後に回復。合併症として尿崩症を発現。血中チオシアネート濃度の顕著な増加。青酸中毒に対しては種々の解毒薬がある中、本症例においては支持療法のみが有効であった。患者は乳がんで肝臓に転移、在来治療が不成功だったためインターネットで購入した「ビタミンサプリメント」という名のアミグダリン含有製品を摂取していた模様 (PMID:16175068) 。 参考文献 (1) 米国国立がん研究所ファクトシート(http://www.cancer.gov/cancertopics/pdq/cam/laetrile/patient) (2) 第十四改正日本薬局方解説書、日本薬局方解説書編集委員会編、平成13年初版、廣川書店 (3) 中薬大辞典、上海科学技術出版社・小学館編、初版、小学館(1998) (4) J Appl Nutr Vol.22, No.3 and 4, 1970 (5) K.M. Krapp, J.L. Longe, The Gale Encyclopedia of Alternative Medicine, Second Edition, Thomson Gale. (2000) (PMID:15061600) CA Cancer J Clin. 2004 Mar-Apr;54(2):110-8. Review(PMID:7033783) N Engl J Med. 1982 Jan 28;306(4):201-6(PMID:11444247) FDA Consum. 2001 Mar-Apr;35(2):37-8(PMID:3003927) South Med J. 1986 Feb;79(2):259-60(PMID:16014371) Ann Pharmacother. 2005 Sep;39(9):1566-9. Epub 2005 Jul 12(PMID:16175068) Eur J Emerg Med. 2005 Oct;12(5):257-258
http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail748lite.html 名称 アミグダリン、レートリル、レトリル [英]Amygdalin, laetrile [学名]- 概要 アミグダリンはレートリル (レトリル) とも呼ばれている青酸配糖体である。アンズ、ウメ、モモ、スモモ、アーモンド (ハタンキョウ) 、ビワなどのバラ科サクラ属植物の未熟果実の種子にある仁 (じん) に多く、未熟な果実の果肉や葉、樹皮にも微量含まれている。過去にアミグダリンをビタミンB17と呼び、ビタミンとする主張があったが、この説は現在では否定されている。これはアミグダリンが生体の代謝に必須な栄養素ではなく、また欠乏症も報告されていないためビタミンの定義には該当しないためである。俗に「がんに効く」「痛みを和らげる」などといわれている。ヒトにおける安全性・有効性について米国国立がん研究所 (NCI) は、アミグダリン (レートリル) はがんの治療、改善および安定化、関連症状の改善や延命に対しいずれも効果がなく、むしろ青酸中毒をおこす危険性があるという結論を出している。サプリメント等により重篤な健康障害を起こした事例が複数報告されている。米国のFDA (食品医薬品局) は米国内でのアミグダリンおよびレートリルの販売を禁じている。アミグダリンは果実の成熟に従い消失し、また梅干しや梅酒、梅漬けなどの加工はアミグダリンの分解を促進すると言われている。そのため、通常の食品に残存しているアミグダリンの影響は問題にならないと考えられる。その他、詳細については「すべての情報を表示」を参照。 法規・制度 キョウニン (アンズ/クキョウニン/ホンアンズの種子) は「専ら医薬品として使用される成分本質 (原材料)」、カンキョウニンは「医薬品的効果効能を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料)」、トウニン (種子) は「専ら医薬品として使用される成分本質 (原材料)」、葉・花は「医薬品的効果効能を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料)」、ウメ (ウバイ) の果肉・未成熟の実は「医薬品的効果効能を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料)」に区分される (30) 。米国のFDA (食品医薬品局) は米国内でのアミグダリンおよびレートリルの販売を禁じている。
成分の特性・品質 主な成分・性質 アミグダリンは酵素分解されるとシアン化水素 (青酸、HCN) を発生する。シアン化水素はチトクロムCオキシダーゼに結合して細胞の呼吸を阻害する非常に強い毒物である。果肉中の青酸配糖体は果実の成熟に従い消失していく。また梅干しや梅酒、梅漬けなどの加工はアミグダリンの分解を促進すると言われ、それらの加工品ではアミグダリンの影響は非常に僅かであると考えられる。なお、アーモンドには甘味種と苦味種の二種類があり、食用である甘味種 (カンキョウニン) はアミグダリンを含まない。 分析法 紫外可視検出器 (検出波長210, 254 nm) を装着したHPLCにより分析されている (1983220677) (1985042900) (1987012784) (1988162772) 。 有効性 ヒ ト で の 評 価 循環器・ 呼吸器 調べた文献の中に見当たらない。 消化系・肝臓 調べた文献の中に見当たらない。
糖尿病・ 内分泌 調べた文献の中に見当たらない。 生殖・泌尿器 調べた文献の中に見当たらない。 脳・神経・ 感覚器 調べた文献の中に見当たらない。 免疫・がん・ 炎症 米国国立がん研究所 (NCI) は、アミグダリン (レートリル) の効果を検証した臨床研究 (PMID:7033783) に基づき、『レートリルはがんの治療、改善および安定化、関連症状の改善や延命に対しいずれも効果がなく、むしろ青酸中毒をおこす危険性がある』(101) (PMID:15061600) という結論を出している。 骨・筋肉 調べた文献の中に見当たらない。 発育・成長 調べた文献の中に見当たらない。 肥満 調べた文献の中に見当たらない。 その他 調べた文献の中に見当たらない。 参 考 情 報 試験管内・ 動物他での 評価 調べた文献の中に見当たらない。 安全性 危険情報 ・肝がん合併の肝硬変患者が、アミグダリン3 gを摂取後に低血圧、アシドーシスを来たし死亡した症例報告がある (PMID:3003927) 。 ・ビタミンCを摂取していた担がん患者が、アミグダリン3 gを摂取直後に、昏睡、けいれん、重度の乳酸アシドーシスを来たし死亡した症例報告がある (PMID:16014371) 。 ・肝転移を有する乳がん患者で、アミグダリン摂取によりショック、呼吸不全を来たした症例報告がある (PMID:16175068) 。 ・急性毒性:アミグダリンをヒト (小児) が経口摂取した時の最小致死量 (Lowest lethal dose) は50 mg/kgで、吐き気、嘔吐、昏睡、呼吸困難などが認められたという報告がある (91) 。レートリルをヒト (女性) が経口摂取した時の最小致死量は198 mg/kgで、瞳孔散大、幻覚、知覚異常、呼吸困難などが認められたという報告がある (91) 。レートリルをヒト (女性) が経口摂取した時の最小中毒量 (Lowest toxic dose) は60 mg/kgで、痙れん、痙れん閾値の変化、消化管運動亢進、下痢、脂肪肝などが認められたという報告がある (91) 。 ・進行性担がん患者6名にアミグダリン4.5 g/m2/日静脈注射をした結果では、臨床症状並びに検査値において中毒症状を認めなかったという報告がある(PMID:7005480) 。またアミグダリン0.5 g、1日3回経口摂取において、血中青酸レベルは2.1μg/mLまで上昇したが、臨床症状並びに検査値において中毒症状は認めなかったという報告がある (PMID:7005480) 。 禁忌対象者 調べた文献の中に見当たらない。 医薬品等との 相互作用 <ヒト> ・ビタミンCとの併用でアミグダリン (青酸) 中毒を起こすことがある (PMID:16014371) 。 動物他での 毒性試験 急性毒性:アミグダリンを経口投与した時の50%致死量 (LD50) はラットで405 mg/kg、マウスで443 mg/kgである (91) 。 AHPAクラス分類 及び勧告 参考文献中に記載なし 総合評価
安全性 ・サプリメント等により重篤な健康障害を起こした事例が複数報告されている。米国のFDA (食品医薬品局) は米国内でのアミグダリンおよびレートリルの販売を禁じている。アミグダリンは果実の成熟に従い消失し、また梅干しや梅酒、梅漬けなどの加工はアミグダリンの分解を促進すると言われている。そのため、通常の食品に残存しているアミグダリンの影響は問題にならないと考えられる。 有効性 (注:下記の内容は、文献検索した有効性情報を抜粋したものであり、その内容を新たに評価したり保証したりしたものではありません。) ・米国国立がん研究所 (NCI) は、アミグダリン (レートリル) はがんの治療、改善および安定化、関連症状の改善や延命に対しいずれも効果がなく、むしろ青酸中毒をおこす危険性があるという結論を出している。 参考文献 (30) 「医薬品の範囲に関する基準」(別添2、別添3、一部改正について) (91) Registry of Toxic Effects of Chemical Substances (RTECS)(PMID:7005480) JAMA. 1981;245(6):591-4(PMID:3003927) South Med J. 1986;79(2):259-60(PMID:16014371) Ann Pharmacother. 2005;39(9):1566-9(PMID:16175068) Eur J Emerg Med. 2005;12(5):257-8(PMID:7033783) N Engl J Med. 1982 Jan 28;306(4):201-6(PMID:15061600) CA Cancer J Clin. 2004 Mar-Apr;54(2):110-8. Review(101) 米国国立がん研究所ファクトシート(http://www.cancer.gov/cancertopics/pdq/cam/laetrile/patient) (1985042900) 分析化学. 1984; 33(9): 477-81(1987012784) 分析化学. 1986; 35(3): 202-6(1988162772) 衛生化学. 1988; 34(1): 36-40(1983220677) 食品衛生学雑誌. 1983; 24(1): 42-6 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%9F%E3%82%B0%E3%83%80%E3%83%AA%E3%83%B3 アミグダリン (amygdalin - C20H27NO11) とは、青酸配糖体の一種。レートリル (laetrile) とも呼ばれる。主にウメ、アンズ、モモ、ビワなどのバラ科植物の未成熟な果実や種子、葉などに含まれる。加水分解されるとシアン化水素を発生する。 目次 [非表示] 1 解説 1.1 アミグダリンの食品利用と健康被害 2 脚注 3 参考文献 解説[編集] アミグダリンそのものには毒性は無い。エムルシン (emulsin) という酵素によって加水分解されるとグルコース、マンデロニトリルが生成され、さらにマンデロニトリルが分解されると杏仁豆腐やビワ酒に共通する芳香の原因になるベンズアルデヒドとシアン化水素(青酸、猛毒であるが長期保存すれば分解されて無害になる)を発生する。 エムルシンはアミグダリンを含む未熟な果実などと一緒に含まれる事が多く、アミグダリンを含む果実が熟すにつれてエムルシンの作用によりアミグダリンは分解され、濃度が下がっていく。この時に発生する青酸も時間と共に消失していく。このため、熟したウメやアンズなどをヒトが経口摂取しても青酸中毒に陥る心配はほとんど無い。 エムルシンは、動物の体内に存在するβ-グルコシダーゼという酵素の一種である。高濃度のアミグダリンが残った果実などを経口摂取すると、エムルシンとβ-グルコシダーゼによってアミグダリンは体内で加水分解され、青酸を発生し、中毒を起こす。ただし、致死量は遊離した青酸の状態でおよそ60mgとされており、この量を満たすためには多くのアミグダリン(未成熟なウメで100〜300個ほど)を必要とするため、少量であれば死に至るほどの効果は表れない。 アミグダリンの食品利用と健康被害[編集] アミグダリンを含む食品あるいはそれを加工した商品はアーモンド、杏仁豆腐、ビワ酒や枇杷茶、カリン漬等広広囲にわたる。アミグダリン分解産物のベンズアルデヒドが独特の芳香をもつため広く利用されている。また漢方薬の咳止めの有効成分としても研究されている[1]。 一方で幾つかの薬効に対して否定的な研究も存在する 例えば癌(悪性腫瘍)に効く成分とされる事があるが、米国国立癌研究所(NCI)[2]によると、癌への治療や改善、延命などに対して効果が無く、逆に青酸中毒を起こし死に至る恐れがある事を指摘している[3]。 また、アミグダリンをビタミンB17として扱った事があったが過去の話で、現在では否定されている[3]。健康食品(サプリメント)などに配合される事もあるが、生体の生命活動に必須となる栄養素ではなく、欠乏症の症例も出ていない事からビタミンの定義から外れてしまう。つまり、アミグダリンはビタミンとは言えない。それどころか、サプリメントとして使用したために青酸中毒となり、健康障害を引き起こしたり、場合によっては死に至るなどおよそ健康とはかけ離れた結果となった例が多数報告されている。[4][5]なお、米国では米国食品医薬品局(FDA)により、アミグダリンの販売は禁止されている[5]。 国立健康・栄養研究所は、「癌に効き、癌細胞だけを攻撃する」「ビタミンの一種であり、アミグダリンの欠乏が癌や生活習慣病の原因となる」などといったアミグダリンの持つとされる健康効果について、その科学的根拠が確認できない、あるいは否定されているにもかかわらず、その健康効果を強調した健康食品が後を絶たないことや、そのような健康効果について特別な期待をして過剰摂取することは健康障害を招く危険性があるとして注意を呼びかけている[5]。 脚注[編集] ^ Miyagoshi M, Amagaya S, Ogihara Y. "Antitussive effects of L-ephedrine, amygdalin, and makyokansekito (Chinese traditional medicine) using a cough model induced by sulfur dioxide gas in mice." Planta Med. 1986 Aug;(4):275-8^ NCI ^ a b Vickers A. "Alternative cancer cures unproven or disproven?" CA Cancer J Clin. 54(2), 2004 Mar-Apr, pp110-8. PMID 15061600 ^ アミグダリン、レートリル、レトリル - 「健康食品」の安全性・有効性情報 (国立健康・栄養研究所]) ^ a b c 話題の食品成分の科学情報:アミグダリンについて (国立健康・栄養研究所) 参考文献[編集] アミグダリン、レートリル、レトリル - 「健康食品」の安全性・有効性情報 (国立健康・栄養研究所) 話題の食品成分の科学情報:アミグダリンについて (国立健康・栄養研究所)
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