01. 2014年4月11日 21:04:01
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またアホが嘘言ってる。 真実は: ごく最近英国医師会雑誌に、オールEUと言っても良いほどの共同研究の結果が掲載されました。仕事のストレスや緊張と、がん発生についての関係を明らかにするため、12の独立した研究の結果を統合して解析した大規模研究です。観察開始時点ではがんに罹患していないヨーロッパの男女合計116,056人を平均12年間観察しており、この間みられたがんの発生は総計で5,765例、うち大腸がんは522例、肺がん374例、乳がん1,010例、前立腺がん865例でした。
観察開始時点でさまざまな質問票を駆使して仕事のストレス・緊張を評価しています。なお、観察開始後1年以内にがんと診断された人は、解析から除いています。 イメージ画像さて、結果ですが、やや意外なことに、仕事のストレスや緊張は、すべてのがん発生リスクの増加とは関係せず、大腸がん、肺がん、乳がん、前立腺がん、いずれのがんにおいても同様にストレスの強さとがんのリスクの間には関連は認められませんでした。 従って著者たちの結論は「仕事に関連した社会心理的なストレスが、大腸、肺、乳腺、前立腺などのがんのリスクファクターではなさそう」ということになります。「え〜っ、本当?!」と言いたくなりますけど、今回の研究ではストレスとがんは関係なし、なのです。 著者らも文中で触れているように、仕事上のストレスを減らすことは、社会心理的には間違いなくハッピーになれるはずです。それでもなお、がんの発生には直接関係なさそうです…やはりがんは細胞の遺伝子レベルの突然変異とそれに引き続く異常細胞集団の増殖が本態です。がんの発生に影響を与えるのは、より直接的に遺伝子に障害を与えるような物理化学的な因子なのかな…と思います。 http://www.chp.toyonaka.osaka.jp/blog/2013/0312.html ストレスがかかると癌にならない 慢性的なストレスは乳がんリスクを下げる?! デンマークの研究(MedWave) ― ストレスに悩む女性にとっては思わぬ朗報と言えるのだろうか。慢性的ストレスは乳がんリスクを下げる可能性があるとする研究成果が明らかになった。持続するストレスはストレス・ホルモンの活性化を招き、エストロゲン合成を抑制する。一方、エストロゲン高値は乳がんリスクを高めるので、ストレスがあると乳がんのリスクが低下するというものだ。デンマーク国立公衆衛生研究所のNaja Rod Nielsen氏らは、慢性的なストレス・レベルが高い女性の原発乳がん発症リスクは、ストレスがほとんどない女性に比べ40%低いことを示す結果を得た。詳細はBritish Medical Journal誌電子版に2005年8月15日に報告された。
ストレスとがんの関係は興味を集めている。ストレスと乳がんリスクの関係を調べる研究も複数が行われてきたが、結果はまちまちだ。ストレスの程度の評価が容易でない上に、親しい人の死などに代表される急性のストレスと慢性的なストレスでは、人体の反応が異なるからだと考えられる。また、慢性的なストレスとがんリスクの関係には、あまり注意が向けられてこなかった。 著者たちは、ストレスと原発乳がん発症リスクの関係を調べる前向きコホート研究を行った。追跡期間は18年。1981〜1983年(ベースライン)に、コペンハーゲン在住の女性6689人に、緊張感、いらいら、短気、不安、不眠などの形で現れる日常的なストレスについて質問した。 ストレス強度は、ゼロ(0)、軽(1)、中(2)、高(3)、頻度は、全くない/ほとんどない(0)、月1回(1)、週1回(2)、毎日(3)のどれに該当するかを尋ね、答えのスコアを合計して6点満点の慢性ストレス・スコアとした。これに基づいて、0-1をストレス・レベル「低」、2-4を「中」、5-6を「高」とした。 また、交絡因子候補として、経口避妊薬の使用、他のホルモン療法、ベースライン時の閉経、BMI等についても調べた。原発乳がんの初回発症は、全デンマークがん登録のデータを利用して1999年まで追跡。追跡から漏れたのは0.1%未満だった。 52投稿者:ストレスがかかると癌にならない 投稿日:2005年11月07日(月) 22時45分24秒 ベースライン時の平均年齢は57歳で、ストレス・レベル「高」は全体の10%だった。追跡期間中の死亡率は、「高」群で最も高かった(「高」の39.3%、「中」の30.4%、「低」の35.1%)。 追跡中に251人が乳がんを発症した。ストレスの強度または頻度が最低のグループと最高のグループを比べた場合、乳がん発症の多変量調整済みハザード比はいずれも、ストレスが増すと発ガンリスクが下がる傾向を示した(傾向のP値はストレス強度0.02、ストレス頻度0.06)。ストレス・レベルについては、「低」、「中」、「高」と1段階上がるごとにリスクは8%減少(ハザード比は0.92、0.85-0.99)した(傾向のP値は0.02)。ストレス・レベル「低」に比べ、「高」の女性のハザード比は0.60(95%信頼区間は0.37-0.97)だった。 最初の9年間に114人が発症、残りの9年では137人が発症した。ストレスと発症リスクの関係は、追跡の前半と後半でほぼ同等で、慢性的なストレスの影響は、時間を経ても安定して見られることが示唆された。 ベースライン時にホルモン療法を受けていたのは16%だったが、ストレスによる乳がんリスク減少は、このグループで顕著だった。ストレス・レベルが1段階上がるごとにリスクは18%減少(ハザード比は0.83、0.72-0.97)、一方、ホルモン療法を受けていない女性ではハザード比0.96(0.88-1.05)でリスク減少は有意でなかった。著者たちは、ホルモン療法を受けている女性は、ホルモン・レベルの変動の影響をより受けやすいのではないかと考えている。 得られた結果について著者たちは、ストレスによる乳がんリスク低下を安易に喜ぶわけにはいかない、と言う。リスク減少がエストロゲン合成の低下によるものなら、健康な反応とはいえず、人体に及ぶ影響を総合すると、心臓血管系疾患などの害が利益を上回るのではないか、と述べている http://bmj.bmjjournals.com/cgi/content/abstract/bmj.38547.638183.06v1
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