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http://okinawa-am.net/before2013/report/keitaikichikyoku.html
2012-05-20
携帯電話基地局の健康被害についての学習会が19日那覇市の教育福祉会館で開催された。講師の新城哲治さん(大道中央病院内科医)とその妻明美さん(元看護師)が家族6人に生じた健康被害について報告。住んでいた那覇市内のマンション屋上に設置された携帯電話基地局の電磁波が原因であることを知ってから、基地局を撤去させるまでの経緯を経験者として分かりやすく解説した。明美さんは「まずは知ることから始めましょう」と明快なメッセージを語り、満席となった会場は身近な問題の深刻さを共有する場となった。
新城一家に異変が起こったのは、2008年3月以降。2000年に転入してきたマンション3階から2003年に10階へ移り住んだが、長女が鼻血を出し止まらなくなったことをはじめとして、家族全員にめまい、眠気、頭痛、不眠、不整脈などの症状が相次いだ。明美さんは反射性交感神経性ジストロフィーを発症し、耳鳴り、ろれつが回らなくなるなどで精神的に不安定な状態に。さらにペットの犬まで吐血と下血を繰り返すという異常な事態に陥った。
このマンション屋上には2000年に周波数800MHz帯の基地局が、さらに2008年には2GHzの基地局が増設されていた。携帯電話基地局からの電磁波による症状と似ていることをインターネットで知った新城夫妻は、管理会社の沖縄セルラーに相談するが、「国が定める基準内なので問題ない」と答えるのみで取り合ってもらえなかった。総務省によると、日本の規制値は2GHz未満の周波数帯では国際ガイドラインを超える甘い設定となっている。
このままでは埒があかないと思った明美さんは哲治さんを説得し、ウィークリーマンションへ家族揃って避難した。驚いたことに一週間もすると家族揃って体調が回復したという。原因が携帯電話基地局にあることを確信した夫妻はマンション理事会へ報告し、住民への説明会を開いた。会を重ねるごとに、他の住民から「実は家も・・・」という声が続くようになった。携帯電話基地局管理者は15ヶ所にわたる電磁波の測定を実施したが、ここでも「国の基準なので問題ない」とその影響を否定し、態度を改めることはなかった。しかしその後の契約期間満了のタイミングで携帯電話局は撤去された。
後半は哲治さんの科学的根拠に基づく解説がなされた。そもそも携帯電話の電磁波は電源を入れている限り定期的に電波を出している。距離と時間が人体に影響を及ぼし、暴露されると敏感になって症状が強く出るようになる。哲治さんが調査したマンション住民に出た症状を分析すると、 2000年に設置された800MHz帯からのものと思われる比較的軽度の症状に比べ、2008年に設置された2GHzの基地局の影響が特に深刻であることが判明。基地局撤去後3ヶ月目にはかなりの住民が回復していることも、因果関係を強めるデータとなりえた。
さらに哲治さんは諸外国に比べて日本の電磁波の基準値が高いこと、無線LANや他の電化製品から生じる電磁波についても触れ、現代人の日常生活が電磁波に覆われていることに注意を促した。
宮平のり子那覇市議住宅地図へのマーキングを紹介する宮平のり子那覇市議質疑応答では、「誰もが携帯電話を使う社会でどうアクションを起こしていくのか?」という会場からの質問に対し、哲治さんは「原発問題を考えれば分かりやすい。経済や利便性を求めるだけ求めた結果から学ぶべき」と答えた。
また、主催者の「携帯電話基地局を考える市民の会」として進行役を務めた宮平のり子那覇市議は、平成15年から同問題に取り組んできたが、那覇市は国の基準に従うばかりであるという現状を報告した上で、「2月時点で1780基ある基地局を住宅地図にマーキングする作業を考えている」と今後の取り込みについて意気込みを語った。
(西脇尚人)
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