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漢方なら予防も◎/(C)日刊ゲンダイ
風邪、冷え、頻尿…「冬の不調」には漢方が効く
http://gendai.net/articles/view/life/147014
2014年1月4日 日刊ゲンダイ
新春とはいえ、寒さの本番はこれから。冷えからくる病気や体調不良への備えは万全にしておきたい。今回は、日本より寒さの厳しい中国で発達した「漢方」に注目。専門家に冬の健康対策の注意点を聞いた――。
■風邪は寒と温の2種類
「冬といえばかぜ。かぜの漢方といえば葛根湯が有名ですが、実は葛根湯が効かないかぜもあるんです」
こう言うのは、薬剤師で東京薬科大学付属社会医療研究所の猪越恭也教授。葛根湯が効かないかぜとは何か。
「ゾクゾクッという寒けが先にくる傷寒(しょうかん)というタイプのかぜは、体が冷えているので体を温める桂枝を中心に配合された葛根湯が有効です。一方、喉が痛い、熱っぽいというかぜは、温病(うんびょう)といい、ウイルスによる炎症で発熱していますので、これを鎮めなければいけません。従って、体を温める葛根湯は逆効果なのです」
温病タイプに効くのは「天津感冒片」。いわゆる抗菌・抗ウイルス薬だ。葛根湯はまれに胃にくる人もいるが、これはほとんど副作用なし。子どもにも安心だという。
「さらにインフルエンザなど“かぜの親玉”には、白花蛇舌草(びゃっかじゃぜつそう)と板藍根(ばんらんこん)を応援に加えた3点セットで応戦。予防として飲んでおいても結構です」
葛根湯とともに、家に常備しておきたい。
■心臓と血管を守る生薬
冬の寒さは血管を収縮させ、血管ひいては心臓に負担をかける。中高年にとっては、心筋梗塞や脳卒中などのリスクが高まる季節だ。
「血行を改善して、体を温める効果もあるのが冠元顆粒(かんげんかりゅう)という漢方薬。血圧が高い方が予防的に飲むことをオススメします」
神経痛やリウマチも、寒さで神経の通りが滞るため起こる病気。この場合は、筋肉の力をつけ、痛みを緩和する「独歩顆粒(どっぽかりゅう)」がいいそうだ。
■下半身をパワーアップ
寒くなると頻尿が悩みという向きは少なくない。これは、人体の五臓(心・肝・脾・肺・腎)のうち泌尿器や生殖器をつかさどる「腎」が、寒さでパワーダウンしているため。改善させるには、腎の力を補う必要がある。
「それには参茸補血丸(さんじょうほけつがん)という漢方薬です。精力剤の2大王様といわれる朝鮮人参と鹿茸(ろくじょう)が主成分なので滋養強壮にも効果的。腎を補うことは、精力を補うことでもあるんです」
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