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抗酸化酵素のSODの産生低下への対策・・アミノ酸製剤をすこし補充することで対策できないか?
さて、前に原発板で書いたが、抗酸化酵素のSOD酵素は50代60代で、きわめて低くなる。これは、きわめて危険な事態であり、成人病、生活習慣病、がんなどがこの時期から発症してくる理由のひとつだ。もしこの足らないSOD酵素を補充しようとしても、かりにできたとしても、Mn系やZn系など何種類もあるSODを、分子量が大きいため注射で体内に入れねばだめで、腸からは吸収しないのである。SOD酵素を食べてもアミノ酸に分解されるだけなのである。酵素ばかりでなく内分泌系も同様で、ドリンクでホルモンを飲んでも何の意味もないのである。こうして低分子物質しか、経口的には意味がなく、野菜などの植物が持つ膨大な高分子抗酸化物質が利用できない理由なのである。
それにしても「40歳くらいから、酵素産生能力が激減低下するのは、年齢によるタンパク質消化吸収能力の低下によるのかもしれない。」と前に書いた。
ここで、DNA修復酵素、抗酸化酵素、アポトーシス関連酵素など重要な酵素系の産生機構がやられると、体調不良の悪循環に陥っていくと思うのだが、消化酵素が、この悪循環のなかで、アミノ酸欠乏のため産生量が減少するという現象はおこっていないか? すなわち消化酵素の減少活性低下が、最初の引き金になっていないか? と考えてみた。
これらの酵素系の産生量が足らないのは、とても重大な事態なのであるが、その警報は、どこからも鳴らない。もし、漸次、消化酵素の減少、活性低下がおきていくなら、ここでタンパク質消化吸収能力の低下が起こる。これは、目に見えないし、気がつかれることはない。タンパク質を十分摂っているにもかかわらず、ひそかな長期的なアミノ酸不足がおこるだろう。栄養的には、十分なタンパク質を摂取しているつもりでいても、体内では、アミノ酸不足によってさまざまな酵素系の産生機構がうまくはたらかなくなる。目に見えぬ栄養失調による体調不良がおこる。栄養失調による影響は、端的には感染症にかかりやすくなることだ。
私の長年の疑問は、ふつうに食べていた老境の父母が、タンパク質欠乏であったことである。父は死の前に緊急にアルブミン血清を点滴せねばならなかった。不思議なことだと思った。ふつうに食べていたのに、緊急点滴せねばならない理由は、タンパク質の消化酵素ペプシンの減少があったのかもしれないと思った。食べていても、酵素活性の低下があったのではないか。この悪循環が起こる理由のひとつは、40代くらいから、体内のアミノ酸の絶対量が不足する事態が、知られずに起こっていたのではないか、と考えてみた。きわめて長期のアミノ酸の絶対量不足だ。こう考えるしかない。しかし、こういった話は、なぜか、聞かない。
ここで、最初の一歩は、タンパク質の消化酵素の減少に始まり、酵素産生に必要なアミノ酸の絶対量が、からだではたえず不足する事態になり、ここから消化酵素減少に伴った体内のアミノ酸の絶対量がたえず不足する悪循環が始まるのではないか、と考えてみた。こうして、一般的な酵素や内分泌が不足する第一歩が始まり、システム全体の悪循環の泥沼にはいっていくのではないか。もちろん、アミノ酸の絶対量が不足する自覚はないし、たえず、血液検査をしているわけでないので、この事態は、まるでわからないのだ。もし血液検査をしても、低めの値が出て、医師のなかにはすこし栄養がたりませんね、という人もあるかもしれない。だが、老境の父の場合、そんな医者は数十年間不思議なことに、どこにも、ただのひとりもいなかったのが現実だ。
もし、この仮説が妥当であれば、なんらかの手段で、つまりタンパク質ではなく、すでに分解されたかたちのアミノ酸製剤をすこし補充することにより、この事態を改善できる可能性が出てくる。
悪循環を断ち切るという一歩を積極的に踏み出すわけである。こうすれば、40代以降は、このアミノ酸の絶対量が不足する事態が避けられ、DNA修復酵素、抗酸化酵素、アポトーシス関連酵素などが足らなくなるという非常事態が、すこしは回避されるかもしれないと考えるのである。これは、40代以降に限らず、もっと若年でも有効になるかもしれない。ビタミンACEが若年から十分あれば、胸腺の退縮が防げるかもしれないと以前書いたが、アミノ酸製剤も若年からあれば、DNA修復酵素、抗酸化酵素、アポトーシス関連酵素などが、フルに稼働できるのかもしれない。
この場合、アミノ酸の全部はそろえる必要はない。主要なアミノ酸のバリン、ロイシン、イソロイシンなど、いわゆるBCAAだけなら比較的安価な製剤がある。タンパク質ではなく、消化する必要がない、すでに分解されたアミノ酸のBCAA製剤を使うというところがミソである。ここでは、消化するという負担を可能な限り少なくするためである。それは、消化酵素を産生するエネルギーを、DNA修復酵素、抗酸化酵素、アポトーシス関連酵素など他の重要な酵素の産生にふりむけるためである。こうすれば、悪循環を断ち切ることが、すこしはできるのではないか、と考えるのである。
午前中には、脳に必要になるブドウ糖の補充も出来るだけ考える。消化酵素をムダに使わないためと糖新生を避けるためである。粉末や錠剤があり、コーヒーや紅茶に入れればいい。タウリンなども体内合成させるエネルギーを倹約するにはドリンク剤がいい。コンビニで、一本140円くらい。これ高すぎるし糖過剰になる。他のなにかをさがすべきだろう。
アミノ酸については、夜間に酵素は準備されるだろうから、夜、BCAAの粉末アミノ酸製剤を栄養リッキッドに溶かして飲む。・・・・BCAAのアミノ酸だけの製剤が、かってたくさんあったと思って薬屋を探したら、いまは私の行くところには、大塚製薬のアミノバリューくらいしかない。オレンジ色の箱に入っているものでパウダータイプとボトルタイプがある。パウダーでは、1袋あたり8gのBCAAアミノ酸がある。1リットルの水に溶かす。1袋あたり約200円弱である。1日量必要なタンパク質の1割から2割ほどが、これでとれる。ボトルタイプは、ポカリスエットにBCAAアミノ酸を加えたようなタイプで、500mlで、BCAAアミノ酸4g含まれる。こちらは、より、お手軽ではある。
腸内環境は、ビオフェルミンで整腸させる。乳酸菌の栄養、オリゴ糖摂取をする。また、タンパク質の発酵食品、たとえば納豆、ヨーグルトなどの摂取量を増やすことも効果的だろう。この場合、前に書いた基礎代謝量計算と体重測定をこまめにして、カロリーオーバーをなくせばよい。全体のなかで、タンパク質の発酵食品、アミノ酸製剤の割合を増やせばいいわけになる。だがこれらの場合、人間的なおいしい食事をしよう、という欲望は捨てることになる(笑)
ここで、からだが、どのように改善されたかの指標を持つ必要がある。この指標は、個人個人で違ってくるだろう。私は、以前は、いろいろな取り組みについて、たとえばビタミンEでは、体毛の白髪化、皮膚に見える脂肪性の斑で判断していた。これが改善されることが、私の有効性の指標であった。今回、アミノ酸製剤の補充という作戦の有効性の指標をどう設定するか、思案している。酵素の産生の向上があるとすれば、なにで判定するべきだろうか?朝立ちか(笑)医療機関によらないじぶんでできる判定方法が、あるはずだ。仮説は検証されなければ意味がない。
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