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牛乳、それでもあなたは飲みますか? (秋場龍一のねごと) 
http://www.asyura2.com/13/health16/msg/160.html
投稿者 赤かぶ 日時 2013 年 10 月 02 日 18:15:00: igsppGRN/E9PQ
 

牛乳、それでもあなたは飲みますか?
http://akiba1.blogspot.jp/2013/10/blog-post_2.html
2013年10月2日 秋場龍一のねごと


ぼくが「牛乳」に注目するようになったのは『天皇家の食卓』の執筆のため、あれこれ資料を渉猟していたときだった。それは、日本ではじめて牛乳を食したのは天皇家ではないか、ということに突き当たったからだ。

奈良時代には、もう乳製品が天皇家の食卓にのぼっていた。そのころ、日本の庶民はほぼまったく牛乳や乳製品を口にしなかった。いまでは日本の家庭の食卓に当たり前のようにある牛乳だけど、庶民が牛乳や乳製品を口にするのは戦後になってからのことなのだ。

ぼくたち日本人が牛乳を飲み始めたのは、日本の歴史からいって、「つい最近」のことである。

日本は明治になって、髪型から服装、食まで、ありとあらゆる文化が西洋近代に席巻され、牛乳も販売されるようになった。この販売元は、江戸期の旗本や武士たちで、広い屋敷を利用して乳牛を飼ったのだ。まあ脱サラならぬ、脱武士して始めたのが、牛乳販売である。

ところがこれが売れない。庶民は端から毛嫌いするように、牛乳を嫌った。福沢諭吉、それに天皇も牛乳の啓蒙につとめたが、それでも庶民にはまったく普及しなかった。

ではなぜ、牛乳を天皇家は食し、庶民は口にしなかったのか? 

この事実だけで、日本人にまつわる、実に興味深い謎が浮かび上がる。それは「食性」というものだ。世界各地域の民によって食べるものが異なり、それを消化吸収できる、できないという差異もある。

たとえば、この食べものはAという民には滋養に富んだものだが、Bの民には毒となることもある。その傾向がもっとも過激にあらわれたのが、牛乳なのだ。

まあ、くわしくは『天皇家の食卓』の「五の膳・牛乳大論争」を読んでいただきたいのだが、この牛乳にまつわる食性によって、天皇家や日本人の出自が俄然クローズアップされるのだ。

天皇家が歴史上早くから乳製品を食したのは、それが身体に「益」になったからで、庶民が口にしなかったのは「害」になったからではないか――。というかなり確度のたかい推理が成り立ち、それは乳糖分解酵素を体内に産生するか否か(あるいはその多少)がキモとなる。

ぼくは以前は牛乳を健康食品だと思い、「低温殺菌」「ノンホモジナイズ」といった牛乳をがぶがぶ水代わりに飲んでいた。ところが、この「食性の事実」に遭遇して以来、牛乳を飲むことはなくなった。

完全に乳製品を断っているわけではなく、チーズやケーキなどの菓子類などは食する。乳製品はぼくにとって健康食品ではなく嗜好品として摂っている。なぜなら、すくなくとも多くの日本人の食性に乳製品は適さない、という認識があるからだ。

この牛乳と食性について教えられたのが、島田彰夫・元宮崎大学名誉教授の『食と健康を地理からみると―地域・食性・食文化』『動物としてのヒトを見つめる―衛生学・文化人類学そして生活学へ』等の著書である。この本でぼくは、食性と地域の民との関係にめざめたのだ。

さて、牛乳は「益」か「害」か――。

多くの食品にあって、専門家のあいだで、この牛乳ほど賛否が分かれるものはないだろう。ぼくははっきり「否定」の立場だ。なぜそうなのか、訊かれればもう山ほどあるが、ここでは以下の数点にしぼろう。

まず、食性の問題だ。牛乳を飲むとお通じがよくなる、という人がいる。これは便通がよくなったというより、軽度の食中毒をおこしている。身体が牛乳を食べものとして認知せず、よって消化吸収をやめて身体からいち早く排出するためにおこる症状なのだ。そう、つまりそう人は、乳糖分解酵素がないか、すくないのだ。

また現代の食生活は「カルシウム不足」だとされ、そのために骨粗鬆症になる人が多いという。そして、その補給にはカルシウムをたっぷりふくんだ牛乳がいいと喧伝される。

だが、この「牛乳カルシウム補給説」は、かなりあやしい。骨粗鬆症は欧米人に多いのだが、その欧米人は日本人よりも多く牛乳を摂取している。

なぜカルシウムを多量にふくんだ牛乳を飲んでいるのに、かれらは骨粗鬆症になることが多いのか。それは牛乳を摂取することで、逆に骨にふくまれる体内のカルシウムを排出してしまうからである。

さらに女性の乳がん、男性の前立腺がんの原因を牛乳と乳製品に挙げる専門家の意見に信憑性をおぼえるからである。

牛乳とは、ほんらい母牛が仔牛のためにあたえるものだ。仔牛は誕生して乳を飲み約2か月で離乳するが、誕生時の40キロから60キロにもなる。たった2か月で20キロも増えるのだが、これは牛乳にふくまれる成長ホルモンが要因となっているという。

そんな急成長をおよぼすホルモンを含有したものを、人が何年、何十年と摂りつづけることによって、乳房や前立腺などの生殖器官にがんを発生させる、というのだ。

これはジェイン・プラント著『乳がんと牛乳──がん細胞はなぜ消えたのか 』によって知ったものだ。著者は女性科学者であるが、進行性乳がんになり、乳房の摘出手術を受けながらも転移を繰り返した。

だが、彼女はその科学者としての探究心から、専門外ながらもみずからがんの原因を探り、ついに牛乳がその要因であることを突きとめた。そして、実際に自己の食生活から一切の牛乳や乳製品を排除することで、短い余命を宣告されながらも、その後15年以上再発することなくすごしている。

また市販の牛乳のほとんどは妊娠している牛から搾乳されたもので、この乳には大量の女性ホルモンがふくまれるが、これが人の生殖器官に作用して乳房や前立腺のがんの成長を促進させる、ともいわれている。

以上のことを知ってから、ぼくの周囲の乳房がんになった女性に、一切の牛乳と乳製品を摂らないようにすすめている。

さらに、タバコが要因ではないとされる肺腺がんが急増しているが、これも牛乳や乳製品の摂取が原因なのでは、と疑われている。

それと放射能汚染された食品でもっとも危険とされるのが、きのこ、それに牛乳だ。

とくに、子供には健やかな成長を願って、牛乳をよく摂らせるお母さんが多いが、これは放射能汚染だけにかぎっても、やめたほうがいいと思う。子供は放射線への感受性がたかく、毎日のように飲むことが多いものだから、その危険性はすこぶるたかい。

なお、前述したように、専門家で牛乳への賛否は分かれる。この牛乳の人体への影響について、科学的証明がかなり難しいのも事実だ。

牛乳と健康について興味があれば、ぜひつぎの本を手にとっていただきたい。あなたとあなたのこどもの健康のために……。


動物としてのヒトを見つめる―衛生学・文化人類学そして生活学へ (人間選書) [単行本]
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乳がんと牛乳──がん細胞はなぜ消えたのか [単行本]
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4770502001/ref=as_li_qf_sp_asin_il?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4770502001&linkCode=as2&tag=vikiviki0b-22

 

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コメント
 
01. 2013年10月03日 02:49:41 : niiL5nr8dQ
2013年 10月 02日 13:50 JST 更新
米で増えるリラックス飲料、不眠や不安の処方薬の代わりに

By SARAH NASSAUER
 微炭酸入りのベリー味の飲み物で緊張を和らげたり、快適な眠りを促したり、幸せを感じたりすることはできるのだろうか。

[image]
Serge Bloch (3)
 カフェインなどの刺激成分が入ったエネルギー飲料の販売が急増するなか、それとは逆の効果をもたらす炭酸飲料を求める消費者もいる。「Neuro Bliss(神経の至福)」、「Marley's Mellow Mood(マーリーのリラックス気分)」、「Just Chill(落ち着け)」といった名称の、医薬品とは銘打っていないが、リラックス手段の1つとして販売されている商品だ。従来であれば、リラックスするために、たとえ効果が不十分だとしても処方薬を服用したり、ビールを数杯飲んだりといった方法に頼っていたが、それに代わるものだ。

[image]
Serge Bloch
茶の成分であるテアニンやアミノ酸が含まれた「Just Chill」。ビーチをテーマにしたトロピカル、ジャマイカンシトラス、リオベリーの3種のフレーバーで登場
 Neuro Bliss、Neuro Sleep、Neuro Sonic、エネルギー飲料を含む6種類の飲料品を販売しているニューロドリンクス(カリフォルニア州サンタモニカ)のポール・ネーデル社長は、不安感や睡眠障害を和らげる薬は服用したくないが、何か対策を採りたいと考える消費者が、そうした飲み物を徐々に受け入れ始めていると話す。「われわれが暮らす過剰投薬の文化」のおかげで消費者はリラックス飲料というコンセプトをすんなり受容している、とネーデル社長。

 一部調査では、リラックス飲料に含まれるメラトニンやカノコソウ根、テアニンといいた原材料は、不眠対策や1人でいるときのリラックス感の醸成に役立つ可能性があることが示されている。

画像を拡大する
image
Serge Bloch
メラトニンが含まれた「Koma Unwind」
 しかし、臨床医は、睡眠障害や不安感の解消に薬やサプリメントに頼るのは最後の手段にすべきであり、日々の運動や規則正しい起床を心がけたり、夜は電子機器をオフにして部屋を暗くしたり、セラピーに通ったりするなどの方法をまずは試すべきだと助言する。

 自然療法の評価を行うマサチューセッツ州サマービルを本拠地とする団体「ナチュラル・スタンダード・リサーチ・コラボレーション」の共同創設者、キャサリン・ウルブリクト氏は、リラックス飲料に含まれる原材料は大半の成人にとってほぼ安全だが、他の医薬品や持病との相性を医師に確認したり、調べたりすることは必要だと話す。

 また、複数の有効成分が入ったこの種の飲料については、まだあまり研究が進んでいない点も指摘し、「怖がらせるつもりはないが、水とは違う」と述べた。


Can relaxation, a good night’s sleep or happiness come from a lightly-carbonated, berry-flavored beverage sold in the soda aisle? Sarah Nassauer joins Lunch Break with a look at the latest mellow sips. Photo: F. Martin Ramin for The Wall Street Journal こうした飲料は、食品医薬品局(FDA)の基準で栄養補助食品に分類される商品として販売されている。つまり、原材料には少なくとも1種類は通常食品ではないとされる成分が含まれているということだ。FDAは栄養補助食品の有効成分の効果や安全性、量は検査していない。

 リラックス飲料が登場した背景には、従来の炭酸飲料の販売減少が10年近く続き、ニッチな消費者を対象にした飲み物を発売する企業が増えていることがある。

 炭酸飲料よりも健康と感じられる飲み物を求める消費者の声は高まっており、低カロリーの新商品が相次いで発売されている。天然成分のみを含んだものもあれば、活力や睡眠促進、風邪対策といった何らかの効果をうたった「機能」商品もある。

 大手飲料会社はココナツウォーターやエネルギー飲料、フルーツスムージーなどの商品は売り出しているが、現在のところリラックスビジネスには参入していない。


02. 2013年10月03日 03:37:05 : niiL5nr8dQ
【第4回】 2013年10月3日 大西睦子
3世代にわたる安全性は分かっていない人工甘味料や
カラメル、乳化剤…本当は怖い市販飲食品の裏側!
安部司×大西睦子 対談【前編】
十分に甘みがあるのに「カロリーゼロ」とうたわれたドリンクや、脂肪を吸収しにくいなどの特性をうたったトクホ(特定保健用食品)認定製品……。今の日本には夢のような飲料や食品が氾濫していますが、これらは従来では存在しえなかったものであるだけに、食品添加物抜きでは製造できません。果たして、本当に安心して口にできるのでしょうか? ベストセラー『食品の裏側――みんな大好きな食品添加物』(東洋経済新報社)の著者で食品添加物に詳しいジャーナリストの安部司さんと、米ハーバード大学で食品が健康に与える影響について研究中で、『カロリーゼロにだまされるな――本当は怖い人工甘味料の裏側』を上梓したばかりの医師・大西睦子さんが、一般にはほとんど知られていない驚くべき真実について語り合います。

「カロリーゼロ」なのに、
摂り続けるとむしろ肥満に!?

大西 米国には日本ほど多種多様な市販飲料はない一方で、ミネラルウォーター以外は、緑茶にさえ甘みがついています。つまり、米国人の多くに、甘み中毒の傾向がうかがえます。だからこそ、カロリーゼロをうたったコーラなどダイエット飲料を飲んで糖分の摂りすぎに気をつける人が増えているのですが、果たしてその選択が正しいのか、疑問視され始めたのが米国の現状です。


大西睦子(おおにし・むつこ) 医学博士。東京女子医科大学卒業後、同血液内科入局。国立がんセンター、東京大学医学部附属病院血液・腫瘍内科にて、造血幹細胞移植の臨床研究に従事。2007年4月より、ボストンのダナ・ファーバー癌研究所に留学し、ライフスタイルや食生活と病気の発生を疫学的に研究。2008年4月より、ハーバード大学にて、食事や遺伝子と病気に関する基礎研究を進めている。
 日本でも「カロリーゼロ」をうたった飲料や食品がたくさん出回っていますよね。でも、それらに用いられている人工甘味料に、肥満や糖尿病の原因となったり、甘み中毒になることで結局は肥満になってしまうなどの“副作用”があることが、日本でほとんど知られていません。

 ラットを用いた実験では、人工甘味料は“肥満ホルモン”とも言われるインスリンや、インスリン分泌を促すインクレチンなどに影響を及ぼすことがわかっています。それに、定期的に摂取していると甘みに対する味覚が鈍って、人工甘味料も麻薬や覚醒剤、アルコールなどと同じ作用で依存症を引き起こします。

 昨夏には、米国心臓協会と米国糖尿病学会が人工甘味料に関する合同声明も出しています。この声明では、「糖類を非栄養甘味料(=人工甘味料)に代えることが、減量や血糖コントロールに有用、とするエビデンスは十分ではない」と明言したうえで、「非栄養甘味料をうまく使って糖類の摂取量を抑え、それによって減量や血糖コントロールなどの有益な効果につながる可能性はある」と、非常に慎重な結論を述べています。

安部 確かに、人間は昔から甘いものが好きで、人工甘味料には常用性や習慣性がありますね。私が8年前(2005年)に『食品の裏側――みんな大好きな食品添加物』という本を書いた頃には、まだ「カロリーゼロ」製品は一般的でなかった。だから、その中では人工甘味料について触れなかったけど、年内に出す最新の著書ではかなり言及していますよ。女性を中心に、多くの日本人は“カロリー恐怖症”だから、「カロリーゼロ」の製品が人気になりやすい。

大西 そもそも、100g当たり5キロカロリーまでなら完全にゼロではなくても、「カロリーゼロ」「ノンカロリー」「カロリーなし」「カロリーフリー」などと表示することが認められていますし、「糖類ゼロ」と書かれていても、多糖類(オリゴ糖・でんぷん・デキストリン)が含まれていることがありますよね。

安部 人工甘味料は砂糖よりもはるかに甘みが強いですが、クエン酸を混ぜると意外とすんなり飲めてしまうから怖い。でも、実はクエン酸は湯沸かしポットの洗浄にも用いるようなシロモノで、けっこうな曲者です。水筒にスポーツドリンクを入れていたところ、その中に含まれていたクエン酸がアルミと化学反応を起こして銅が溶け出し、知らずに飲んで目眩や吐き気が生じたというケースもあります。

注釈:クエン酸は多くの飲料に使用されている。炭酸水にクエン酸と砂糖を加えると、いわゆるサイダーになる。

大西 現在、日米で認可されている人工甘味料は、1. サッカリン、2. アスパルテーム、3. アセスルファムカリウム、4. スクラロース、5. ネオテームの5種類で、いずれも化学合成によって作成された食品添加物です。このうち、サッカリンは発がん性リスクの懸念から多くの先進国で使用が激減していますが、日本では減少しつつも一部の加工食品や歯磨き粉などに根強く添加されていますね。


安部司(あべ・つかさ)福岡県生まれ。山口大学文理学部化学科卒。添加物商社勤務後、無添加食品・自然海塩の開発・推進に携わり、現在に至る。処女作『食品の裏側 みんな大好きな食品添加物』(東洋経済新報社、2005年)は60万部を超えるベストセラーとなり、年内に続編を発売予定。有機農業JAS判定員。水質第1種公害防止管理者。工業所有権 食品製造特許4件取得。
安部 日本では今でも、サッカリンナトリウムは漬け物などにたくさん使用されていますね。カナダでは禁止になりましたが、同国とは製造工程が違うという理由で日本では再承認されていますから。技術的に言えば、最も砂糖に近いのはスクラロース。アスパルテームは弱酸性下でなければ安定せず、体内で分解されて別の成分になりかねないことが怖い。しかも、アスパルテームには遺伝子組み換え技術が用いられています。

大西 いずれの人工甘味料も肥満を助長する要素を持っていますし、それらを摂取することで私たちの身体や脳に様々な反応が生じる、という認識が、日本でももっと広がるといいなと思います。たとえば、アスパルテームの安全性については専門家の間でも意見が分かれていますが、知能低下や発がん性の疑いが指摘されています。また、アセスルファムカリウムも、発がん性物質の塩化メチレンを含んでいて長期的な経過観察が必要ですし、やはりインスリンの分泌を促すことがわかっています。

安部 食品の安全性は、親・子・孫の3世代にわたってその影響を検証してみないと結論づけられませんが、ラットなどの動物実験はせいぜい2世代までにとどまるのが一般的ですよね。人工甘味料に関しては、まだまだ安全性が担保されているとは言いがたい状況だと思います。

大西 そうですね。近年ようやく分かってきたことが色々あります。スクラロースにしても、砂糖に近い甘みがあるため、コーラをはじめとする清涼飲料水やアイスクリーム、お菓子などに幅広く使用されていますが、最近になって血糖やインスリンに作用することが報告されました。さらにネオテームについては、アスパルテームの構造に米国環境保護庁が最も有害な化学物質リストに掲げる「3・3―ジメチルブチルアルデヒド」を加えて精製されていることが問題視されています。

コーラなどの着色に用いるカラメル
カラメル4は米国で警告されるほどの危険性

安部 私の講演では、「甘いのにどうしてカロリーゼロなのですか?」という質問がよく出てくるので、「それは食べ物じゃないからですよ」と答えていますね(笑)。ともかく、人工甘味料自体の安全性もさることながら、食品添加物を生成する途中の工程で発生した副産物のことも、うやむやにされているのが現実ですね。

大西 添加物の表記も大まかすぎるのではないでしょうか。

 たとえばカラメルの場合、きちんとカラメル1〜4のいずれかを明記すべきですよね。糖類を加熱するという昔ながらの製法はカラメル1のみで、カラメル2は糖類に亜硫酸化合物、カラメル3は糖類にアンモニウム化合物、カラメル4は糖類に亜硫酸とアンモニウム化合物を加えたうえで、高圧・高温下で化学反応を発生させて製造しています。

安部 その結果、カラメル3と4では、砂糖とアンモニアの化学反応によって「4-メチルイミダゾール」という発がん性物質も生成されてしまうわけですよね。日本は醤油文化なので多くの食品にカラメルが使われていますが、醤油や佃煮の一部では危険視され始めたカラメル3と4の使用を避ける動きがある一方で、酸性に安定なカラメル3と4の特性からコーラなどの炭酸飲料にはいまだに沢山使用されています。

大西 米国毒性プログラムも動物実験の結果として、「4-メチルイミダゾール」に発がん性があることを報告しています。「4-メチルイミダゾール」については、典型的な「カロリーゼロ」飲料である「コカ・コーラ ゼロ」も使用されているようです。それに、こうした「カロリーゼロ」のコーラにはナトリウムも含まれていて、スナック菓子などを食べながら飲むと、塩分の摂りすぎになります。

安部 最近は、飲料でもトクホ製品が増えましたが、安全性が担保されない一面があるのに、どうして国がトクホというお墨付きを与えて販促するのか不思議ですよ。食品業界では「トクホはカネを積めば認定がとれる」とも揶揄されているほどで、乱発している現状ではとても信用できない。現にトクホについては、抜本的に見直しを図るべきだという声も上がっています。

 トクホの先駆けだった花王の「エコナ(植物油)」も、血中中性脂肪が上昇しにくいことを売り文句としていました。同製品は、油をいったん分解し再び合成してつくられた乳化剤ですが、その中に含まれていたグリシドール脂肪酸エステルに発がん性があるとの指摘を受けて、販売開始から10年後の2009年に販売中止になりました。

大西 乳化剤は食品に広く用いられていますが、これも非常に不思議な添加物ですよね。いろいろな物質がありそうですが、一括りに乳化剤としか書かれていません。

安部 使用する目的が同じなら、乳化剤というグループ名称の表示だけでOKなんです。これに属する添加物は、50種類ぐらいに上ります。乳化剤の主な使用目的は水と油を乳化させることですが、なかには腐敗防止や沈殿防止として使われることもあります。ちょっと乱暴な表現をすれば、乳化剤は成分的には「食べられる洗剤(界面活性剤)」のようなもの。腐敗防止といえば、ペットフードに添加されている抗生物質も凄まじい。あんなものを犬が食べても平気なのかと心配してしまいます。

大西 抗生物質は米国でもかなり使用されているみたいですね。卵なんて、いつまで経っても腐らないので気味が悪くなります。それに、これは抗生物質のせいではないでしょうが、ジャガイモもオーガニック(有機野菜)でなければ、どれだけ時間が経っても芽が生えてきません。肉にしても、ホルモン剤の投与が心配ですし……。(後編に続く)

後半は10月4日更新予定です。http://diamond.jp/articles/print/42333


03. 2013年10月03日 11:32:15 : IL3lrOSfTw
牛乳は日本人にとって有害ですね。
▼生活習慣病を予防する食生活
http://www.eps1.comlink.ne.jp/~mayus/
▼牛乳の害
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=102095
▼肥満の原因は、乳製品
http://www.koumatsuba.zansu.com/gyuunyuunihakikengaippai/9146himannogennin_bijinesu.htm
▼粉ミルクは赤ん坊を殺す
http://www.shiminkagaku.org/archives/2010/01/3.html
▼粉ミルクには危険な病原微生物が混入
http://tamagomama.blogzine.jp/goikenban/2007/10/post_0f1d.html

人工甘味料も危険ですね。
▼ナチ第四帝国アメリカの陰:化学兵器だった甘味料
http://www.asyura.com/2003/dispute8/msg/994.html
▼アスパルテーム
http://www.asyura2.com/0311/health7/msg/519.html
▼巨利を手に毒性甘味料「アスパルテーム」を広めた男=ラムズフェルド国防長官
http://www.asyura2.com/0401/idletalk8/msg/186.html
▼甘味料アスパルテームは危険だよ
http://www.asyura.com/2002/health1/msg/545.html
▼危険な人工甘味料・・・チクロからスクラロースまで
http://d.hatena.ne.jp/iirei/20101102


04. 2013年10月04日 11:13:13 : e9xeV93vFQ
【第5回】 2013年10月4日 大西睦子
野菜ジュースはむしろ健康に悪い・・・?!
知るほど恐ろしい加工食品や飲料の製造工程
安部司×大西睦子 対談【後編】
安全性に疑問符がつく人工甘味料を用いた「カロリーゼロ」の飲料や、副産物として発がん性物質が発生する着色料を用いたトクホ(特定保健用食品)認定製品など、衝撃的な話がいくつも飛び出した当対談の前編。後編においても、ベストセラー『食品の裏側――みんな大好きな食品添加物』の著者であるジャーナリストの安部司さんと、『カロリーゼロにだまされるな――本当は怖い人工甘味料の裏側』を上梓した医師の大西睦子さんが、食全般に関わる恐るべき真実について語り合います!

健康を求めて毎日飲むと
むしろ不健康になる?!野菜ジュースの怖さ

安部 抗生物質づけの食肉もさることながら、もっと気になるのは野菜の水耕栽培ですね。水耕で抵抗力がないので抗生物質と似た化学化合物を投与していますし、超多毛作なので植物ホルモンも与えています。しかも、葉っぱを大きく育てるために窒素肥料を大量に投与しがちですが、その結果として硝酸態窒素が残り、それを人間が大量に摂取するとチアノーゼ(メトヘモグロビン血症)を起こす可能性があるのです。

 欧州では、野菜への硝酸態窒素系の残存量に非常に厳しいので、同地域の基準値に照らすと2〜3倍もの残留が検出される日本の野菜は輸入禁止になる場合もあります。硝酸態窒素の含有量の基準そのものが日本にはないんですよね。


大西睦子(おおにし・むつこ) 医学博士。東京女子医科大学卒業後、同血液内科入局。国立がんセンター、東京大学医学部附属病院血液・腫瘍内科にて、造血幹細胞移植の臨床研究に従事。2007年4月より、ボストンのダナ・ファーバー癌研究所に留学し、ライフスタイルや食生活と病気の発生を疫学的に研究。2008年4月より、ハーバード大学にて、食事や遺伝子と病気に関する基礎研究を進めている。
 それに、日本では野菜そのものだけでなく、加工製品も要注意です。そのひとつが野菜ジュースで、ある製品では水道水基準値の10倍もの硝酸態窒素の残留が検出されたといいます。原料の野菜の多くは海外複数国で濃縮(低温沸騰させて6分の1程度に煮詰めたケチャップ状にして輸入し、国内で水で戻して“還元”して使われる)される際に、ビタミンCや酵素は壊れてしまう。その証拠に、ビタミンCを含む市販の野菜ジュースはほとんどないはずです。もし栄養成分にビタミンCが含まれているなら、それは栄養強化と変色防止のためにビタミンCが後から添加されているのです。

大西 私は今回出版した著書で、「野菜ジュースはフルーツジュースより低カロリーながら、塩分多く含むこともあるので注意したい」という趣旨の指摘をしましたが、さらに注意すべきポイントも存在したわけですね。

安部 飲料業界においては、1冊の本が書けてしまうほど怪しげな製品が多いのが実情です。要は液体の混ぜ物ですから、同じ製造ラインでさまざまな製品を作ることができることも、その一因でしょう。

 一例が、お父さんたちが毎晩飲んでいるビール風味飲料です。「新ジャンル」と呼ばれる製品は、非常に大まかに言うと、1本の発泡酒から3本分作ることができます。麦芽やホップを直接使用しなければ酒税が安くなるので、発泡酒を大麦スピリッツ(大麦を用いた蒸留酒。酒税上はリキュールに分類)などで割って伸ばして製造しているからです。ほとんどがリキュールですから、言わばビール風味の缶酎ハイですね。

大西 それに、「カロリーゼロ」や「カロリーフリー」をセールスポイントにした一部の発泡酒や「第3のビール」には、甘味料のアセスルファムカリウムやカラメル色素が添加されていることも気掛かりですね(どちらも対談の前編参照)。

安部 本当に、飲料に関しては話が尽きませんよ。あるオレンジ色の清涼飲料にしても、ウリにしている植物繊維は人工的に合成されたものですし、コチニールという昆虫のメスの内臓を乾燥させたものから抽出したコチニール色素で着色しているわけですが、天然由来とはいえこの物質は曲者なのです。

 ハムやソーセージ、カマボコなどの着色にも用いられていて、10年程前からこの物質が原因と見られる子どものアレルギー報告が出ていたのですが、国はずっと無視し続けてきました。ようやく昨年になって新聞に関連記事が掲載されて話題になりましたが、現時点で使用規制はまだ設けられていません。

「天然素材」という言葉にも
意外な落とし穴が…?

大西 とかく消費者は、「天然」という言葉に惑わされがちですね。新刊でも触れたように、「ぶどう糖果糖液糖」や「果糖ぶどう糖液糖」などの「異性化糖」といった天然甘味料を用いた飲料や食品も数多く出回っていますが、これらは高フルクトース・コーンシロップの別名で、肥満や糖尿病などの原因として私たちの健康を脅かしかねません(本連載第3回参照)。アメリカでは警鐘が鳴らされている同甘味料の使用について、日本ではほとんど意識せず摂取してしまっていて驚きます。

安部 トウモロコシなどのでんぷんを酵素処理して製造するため、砂糖よりもはるかに低コストだから、飲料のみならず焼肉のたれなどにも、やたらと使用されていますね。砂糖と比べてさわやかな味覚で、子どもも好むことからついつい過剰に摂取しがちです。しかし、その結果として永久歯の育成に影響が出た子どもまでいると言われています。

大西 「果糖ぶどう糖液糖」と一括りにされていますが、そもそも「果糖」と「ぶどう糖」では、私たちの身体に及ぼす作用が大きく異なってきます。「果糖」が果物や蜂蜜に多く含まれているのに対し、「ぶどう糖」はご飯やパン、麺類、芋類などに多く含まれ、脳の唯一のエネルギー源となります。「ぶどう糖」摂取後は満腹感が増加しますが、「果糖」の場合はそのような反応が起こりません。つまり、気をつけていないと、必要以上に摂りすぎる可能性があるわけです。

安部 「塩分、糖分、油分」を、現代人の“摂りすぎ三兄弟”と私は命名していますが(笑)、これらはたくさん加えられるほど味が濃くなるので、消費者もその味に慣らされてきていて、たっぷりと含まれている濃い味の商品を選びがちですね。


安部司(あべ・つかさ)福岡県生まれ。山口大学文理学部化学科卒。添加物商社勤務後、無添加食品・自然海塩の開発・推進に携わり、現在に至る。処女作『食品の裏側 みんな大好きな食品添加物』(東洋経済新報社、2005年)は60万部を超えるベストセラーとなり、年内に続編を発売予定。有機農業JAS判定員。水質第1種公害防止管理者。工業所有権 食品製造特許4件取得。
 その象徴がカップ麺でしょう。スープに含まれている成分はもちろんですが、実は麺にも注意が必要です。日本では「油揚げ麺」とだけ表示されることがほとんどですが、米国に輸出販売しているものには、トランス脂肪酸の含有量も明記されています。油揚げ麺のほかファストフードのフライドポテトなどに多用されている水素添加したパーム油には、心疾患などのリスクを高めるトランス脂肪酸が含まれているからです。

 日本では表示されないので意識されにくいのですが、知っていればその商品を選ばないかもしれません。ともかく、無意識のうちにお母さんたちはわが子が幼い頃から添加物の味を教え込み、それらが入っていないと物足りなく感じるような味覚に育ててしまっているわけです。

大西 お母さんたちはそういった子どもが小さいうちからの“食育”のみならず、子どもが生まれる前の段階でも注意が必要ですね。妊娠中の女性が「カロリーゼロ」の食品ばかりを摂り続けると、胎児に必要な栄養素が行き渡らず、出生後に栄養状態がよくなってから肥満や糖尿病、高血圧、メタボリック症候群になるリスクが高まります。

安部 他にも、成分や原材料などの表示のトリックに注意すべきですね。たとえば、「100%国産茶葉使用」とうたっていても、生茶抽出物が外国産のケースもあります。また、ウナギの蒲焼きは原産国の表示が必要ですが、弁当として販売される鰻丼には明記されていません。なぜなら、ご飯が占める割合のほうがウナギより多いので、表示の義務がなくなるからです。

大西 本当に油断大敵で、恐ろしいですね(笑)。とにかく、表示が不明瞭で少しでも怪しいと感じたものは避けたほうが無難かもしれません。

安部 私は決して、真っ向から添加物を否定しているわけではありません。そのメリットとデメリットを同時に考えたうえで、口にするかどうかを判断することが大切だと思っています。たとえば、飛行機に乗れば鉄道よりも圧倒的に早く遠方に到着できますが、事故が発生した場合に命を失うリスクも高くなります。食においても、カロリーがゼロというメリットが得られる反面、まだ十分に安全性が検証されていない化学物質を摂取するリスクをとっているんだ、と認識しておくべきです。さらに、あくまでその飲料や食品を選んだのは自分自身であって、すべては自己責任であることも意識していただきたいですね。

大西 私は米ハーバード大学で食事や遺伝子と病気に関する基礎研究を続けているのですが、化学をご専門とし添加物をビジネスとして扱ってこられた安部さんの現場からの視点が伺えて、本日の対談はビジネス、プライベートともに大いに参考になりました。貴重なお時間、本当にありがとうございました。

安部 私も、医師として基礎研究をされている大西さんの視点は多いに新鮮で、勉強になりました。ありがとうございました。

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カロリーゼロにだまされるな
本当は怖い人工甘味料の裏側


5. 2020年1月18日 20:24:52 : iTjwmJO9zk : V21KZ3J2TUJkaWc=[9] 報告
???

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