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北海道大学が解明!唐辛子ダイエットが脂肪がどんどん燃え上がるいちばん安心確実な方法だった
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/36958
2013年09月24日 週刊現代 :現代ビジネス
「いろんなダイエットを試したけど、結局続かなくて失敗……」。そんなあなたに朗報です! 運動・食事制限なしでも脂肪を自然燃焼させる、究極の「燃える体」を身近な食材で手に入れてみませんか?
■劇的な変化を体験
「私は、たった3ヵ月間で12kgのダイエットに成功しました。やったのは、唐辛子成分『カプシエイト』を含むサプリメントの継続的な摂取と、ラジオ体操レベルのごく簡単な運動だけです」
こう語るのは、国士舘大学理工学部健康医工学系の講師で、スポーツトレーナーの松井薫氏(42歳・身長175cm)だ。ダイエットを始める前は82kgあった体重。それが、1週間で約2kg減り、3ヵ月後には70kgまで落ちたという。具体的には、どのようなことをしたのだろうか。
「毎朝、起床後にカプシエイトを3mg摂りました。その後、かかとの上下運動から始めて、足、腹筋、ひざの曲げ伸ばし、肩と腕のほぐしと旋回などを数回ずつ、左右交互に繰り返して5分程度で終えるという簡単な体操を行っただけ。食事制限はいっさいしていません。たったこれだけで12kgの減量に成功したのには、自分でも驚きました」
松井さんの肉体に劇的な変化をもたらした「唐辛子ダイエット」とは、一体どのようなものなのか―。
一般的にダイエットの王道とされているのは、ランニングや水泳などの有酸素運動と、食事制限だ。その効果は科学的にも実証されている。しかし、わかっていてもなかなか実践、継続できず、メタボになる人が後を絶たないのが現実だ。
そんな中、新しいダイエットとして注目を集めているのが、この唐辛子成分を取り入れた方法だ。
古来より、唐辛子は体を温め、発汗を促し、ダイエット効果があると言われてきたが、そのメカニズムははっきりとはわかっていなかった。しかし今年8月、北海道大学の研究チームが初めて、唐辛子成分の一種「カプシエイト」のダイエット効果を解明。その結果、唐辛子には、基礎代謝を高め、運動や食事制限をしなくても痩せる体質に作り変える働きがある、という事実がわかった。
研究チームのメンバーで北海道大学大学院医学研究科の研究員・米代武司氏が語る。
「『カプシエイト』とは、唐辛子の辛み成分として知られる『カプサイシン』の仲間です。化学的な構造はカプサイシンとよく似ていますが、辛さはカプサイシンの1000分の1しかありません。『CH-19甘』と呼ばれる、辛くない新種の唐辛子から抽出されます。われわれは、このカプシエイトと、『褐色脂肪細胞』という脂肪の一種の関係に着目しました。
一般的に脂肪というと、カロリーを溜め込み、肥満や生活習慣病を引き起こす元凶として目の敵にされています。そうした働きをするのは『白色脂肪細胞』と呼ばれる脂肪ですが、『褐色脂肪細胞』の働きは真逆で、余分なカロリーを燃焼させる。つまり、この褐色脂肪細胞を増やすことができれば、代謝が高まり、太りにくい体質になるのです」
褐色脂肪細胞は、幼少期には体内にたくさん存在しているが、加齢とともに減少していく。そのスピードは著しく、新生児の保有量と比較すると、20代で55%前後、40代で25%前後、50代では10%前後にまで減る。
褐色脂肪細胞が減ると、代謝も落ちる。たとえば50代は、40代に比べて一日あたりの基礎代謝量は50キロカロリーも低下してしまう。これが、加齢による体重増加(中年太り)や痩せにくさの大きな要因になっている。
■「良性脂肪」を増やす
だが、北大の研究チームは、カプシエイトには褐色脂肪細胞を増量させる働きがある、ということを実証した。
「われわれは、褐色脂肪細胞が少ない10人の男性に、1日あたり9mgのカプシエイトを6週間摂取してもらい、その変化を調べました。運動はいっさい行っていません。
その結果、褐色脂肪細胞が増加し、熱生産量は約20kcalから約200kcalまでアップしたのです。また、体脂肪も減少しました」(前出の北大・米代研究員)
さらに、北大と共同で研究を行った、味の素健康ケア事業本部の栢原孝志氏も付け加える。「カプシエイト3mgの継続摂取で、1日あたり50kcalずつ基礎代謝が上がっていくことも確認されています」
50kcalの消費とは、ランニングや水泳のクロールなら約7分、早歩きなら約10分、ストレッチなら約30分の運動量に相当する。
「摂取するだけで代謝がアップし、体脂肪が減るのは驚くべき成果です」(前出・米代研究員)
この研究により、カプシエイトによるダイエット効果は証明された。だが一点、難題が立ちはだかる。
「カプシエイトは、新種の唐辛子『CH-19甘』にしか含まれていません。しかもタイでしか栽培されておらず、日本では手に入らない。ですから、カプシエイトを摂ろうと思ったら、今の段階ではサプリメントなどに頼るしかありません」(前出・栢原氏)
しかし、一般的な辛い唐辛子でも同じような効果が得られる可能性はある。米代研究員が語る。
「ダイエットに関する効果そのものは、カプシエイトも、辛い唐辛子に含まれる『カプサイシン』もほぼ同じとされています」
つまり、一般的な唐辛子を食べることでもダイエット効果を得られるのだ。酒井はり灸院院長・酒井茂一氏が、カプサイシンの摂取で痩せるメカニズムを詳しく解説する。
「カプサイシン特有の辛味成分は交感神経を興奮させ、副腎からアドレナリンを分泌させます。それにより、身体が発熱し、さらに脂肪を燃焼しやすくするのです。
また、唐辛子の辛味を利用することで、塩分や砂糖を抑えても料理にしっかりと味がつくというプラス面や、代謝を促すことで、消化を助けて腸の働きを活発にして、ウイルスや細菌に対する抵抗力を高めることで免疫力を上げるという効果もあります」
身近な食品にこのようなダイエット効用があるとなれば、ぜひとも積極的に取り入れたくなるものだ。しかし、カプサイシンは刺激物なので、摂り過ぎるとさまざまな問題が生じる恐れもある。
「唐辛子でも褐色脂肪細胞を増やすことはできるかもしれませんが、辛さを我慢して摂取しすぎると体に悪影響が出ることもあるので注意が必要です」(前出・米代研究員)
■運動すればさらに効果的
では、辛い唐辛子でダイエットを行う場合は、どれくらいの分量を摂取すればいいのだろう。
「唐辛子の摂取量は国や地域によって大きく異なります。たとえば、ボスニアやハンガリーなどの中欧が最も消費量が多く、一日約20gも摂取します。しかしこれは、子どもの頃からの食習慣で体が慣れているから問題ないのであって、われわれ日本人が、ある日突然同じ量を食べるのは危険です。
平均的な日本人であれば、1日に摂取可能な量は、最大でも約2g程度でしょう。これは、乾燥させた唐辛子2本分ですので、香辛料として十分に食事にアレンジできる量です。料理に一味唐辛子や七味唐辛子をふりかけてもいいし、青唐辛子など、生の唐辛子ならそのまま焼いたり、炒めものに入れたり、肉詰めや天ぷらにしても美味しく食べられます」(前出・酒井氏)
より短期間で高い効果を得たいのであれば、冒頭の松井氏が実践したような運動と組み合わせるのがオススメだ。
「気を付けるポイントは、やみくもに体を動かすのではなく、褐色脂肪細胞を意識することです。褐色脂肪細胞が多く集まっている場所は、首の周囲、肩甲骨の周囲、脇の下、腎臓の周囲の4ヵ所です。
また、唐辛子成分を摂取するのは、朝が望ましいでしょう。人間の身体は起きてから正午まで体温が上がっていきます。脂肪を燃焼させるには、このタイミングが最適なのです。体操も同じ時間帯にやると、より効果的になります」(前出・松井氏)
最後に、松井氏が実践した、褐色脂肪細胞を効率よく刺激する体操を紹介しよう。
(1)右足を上げ、右ひざに左ひじをタッチ。腹筋がねじれる感覚を意識する。
(2)右腕を前に伸ばし、腹筋が縮まるのを感じつつ右足と右腕を近づける。
(3)両腕を前に伸ばし、両ひじを直角にした状態で右腕を上げ、左腕を下げる。肩甲骨周辺の筋肉の動きに集中する。
(4)両腕を軽く広げて肩を上下に動かす。首・肩の筋肉の伸縮を意識しながら。
(5)両腕を前に伸ばし、手の平を上に向け、両腕を水平に広げる。脇の下の筋肉が伸びていく。
(6)両手を肩の上に置き、肩をグルグルと前後に回す。
以上の(1)~(6)をいずれも2~3回、(1)~(3)は左右交互に繰り返す。すべてやっても、たったの5分程度で終わる。
長年溜め込んでしまった脂肪を、この夏の終わりにホットな唐辛子でどんどん燃やしていこう!
「週刊現代」2013年9月14日号より
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