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世界一安全だと一般的に考えられている日本の食品。ところが、実はこの1年半で、「安全性に疑問がある」と指摘された食品は、米欧合わせて160品目にのぼる。さらに、指摘された製品についてメーカー側は、「そもそも輸出していないはず」というものもあるという。
メーカーが知らないうちに海外に輸出されることはあるのか。食品貿易のコンサルティングを手がけるケングローバル社長の岡部健太郎氏が解説する。
「輸出業者は、欧米で売れそうなモノがあれば、メーカーから購入し、勝手に輸出することもあり得ます」
欧米に食品を輸出する中堅貿易会社の幹部も、内情をこう告白する。
「禁止されている添加物が入っているとわかっていても、輸出することがあると聞く。新しい商品を試しに1、2ケース、バクチで輸出する。向こうの反応を見てみようという感じ」
しかも、そういう業者の場合、何か問題があっても対応しないことが少なくないようだ。
「食品は賞味期限があるし、保管するにも温度などに気を付けなくてはいけないものが多い。工業製品と違って向こうで留め置きになればコストがかかるから、廃棄することも」(同幹部)
メーカー側で防ぐ策は、「残念ながらありません。メーカー側は、貿易会社などが勝手に輸出することを知ったとしても、売り先を規制できない。独占禁止法に引っかかってしまうからです」(岡部氏)。
※週刊朝日 2013年8月16・23日号
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130809-00000004-sasahi-ind
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