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「自治体長寿ランク」明暗のワケ 男性トップ長野・松川村 男女ワースト大阪・西成区
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20130802/dms1308021211016-n1.htm
2013.08.02 夕刊フジ
長生きできる「おらが町」はどこか。そんな気になるランキングが出た。全国の市区町村の平均寿命を高い順から算出したもので、気になる男性トップは長野県の寒村。女性では前回も1位を奪取した“長寿村”が連覇を果たした。逆に男女ともにワーストだったのは、大阪府が抱える日本有数の労働者の町。その勝因と敗因は−。
発表したのは厚生労働省で、2000年から国勢調査に基づいた市区町村別の男女別平均寿命を5年ごとに出しており、今回で3回目となる。
ランキングは、10年の国勢調査に基づき、同年4月から新たに政令指定都市になった神奈川県相模原市を除く全国1898市区町村を対象とした。
男性で1位に輝いたのは、82・2歳の長野県松川村。北アルプスの麓に位置する人口約1万人の村が、全国平均79・6歳を大幅に上回る長寿を多数輩出できた秘訣は何なのか。
同村福祉課の担当者は「豊かな自然に囲まれた住環境の良さがひとつ。それに、これまで村を挙げて力を入れてきた健康増進活動が実を結んだ」と胸を張る。
村民の健康維持のために食事指導と運動指導を担う保健師と栄養士のほか、縁の下の力持ちの存在も大きい。
「一般家庭から選出された“有償ボランティア”の保健補導員が、健康指導の場の提供など、さまざまな場面で協力してくれている」(担当者)
同村では「寝たきりになる高齢者を減らすのが長寿につながる」(同)との考えから、介護予防対策の拡充にも取り組む。
女性(全国平均86・4歳)の1位は、2回連続で89・0歳の沖縄県北中城(きたなかぐすく)村に決まった。同村では、既存の介護サービスのみならず「地域全体で高齢者を支える」ことを主眼に、さまざまな取り組みを行っている。
「子育て中の女性を『ママさんサポーター』として登用。“有償ボランティア”として独り暮らしの高齢者の安否確認を行ったり、悩み相談にも応じてもらっている」と同村福祉課の担当者。
地域社会と高齢者をつなぐイベントも盛んだ。09年から毎年10月に高齢者を対象にした「ミスコン」を開催。沖縄方言で「元気」を意味する「がんじゅう」にミスを付けた『ミスがんじゅう』がそれで、担当者は「肩書にふさわしい女性を選ぶ。目標を持って楽しみながら長生きしてもらおうという取り組み」と説明する。
一方、男女ともワーストという不名誉な記録を達成したのが大阪市西成区(男性72・4歳、女性83・8歳)。特に深刻なのは男性で、3回連続の最下位。女性は1位との差が5・2歳にとどまるのに対し、男性は9・8歳も離されている。
西成区の保健福祉課の担当者は「家族を持たない独身男性が多く、健康への意識が低くなりがち。大阪市の他の区に比べても、がん検診などの特定健診の受診率が低い」と頭を抱える。日雇い労働者の町として知られる西成区には、長引く不況で仕事を失い、貧しい生活を余儀なくされる人は少なくない。
生活保護の受給率も高く、「貧困により、社会との接点を失って家にひきこもりがちになる人が目立つ。コミュニティーとのつながりは健康にもかかわる」(担当者)。
「人間は社会的動物」との言葉もある。長生きには人とのふれ合いも欠かせないようだ。
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