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http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140113-00011710-president-bus_all
プレジデント 1月13日(月)12時15分配信
成功者は「開運のカギ=言葉」を持っている。経済評論家・森永卓郎&作家・本田 健が古今東西の賢人たちの言葉を厳選、解説。
●人生は何事もなさぬにはあまりにも長いが、何事かをなすにはあまりにも短い
――中島 敦(小説家)
【森永氏】誰にでも平等に死は訪れる。だからいくらお金を貯めることができたとしても、死んでしまったら、何も残らない。ただ、生存中にどれだけお金を残し、どれだけ使うのかを決めることは、容易ではない。いつ死が訪れるのかは、誰も正確にはわからないからだ。ただ1つ明らかなのは、人生は短いので、やりたいことをすぐやらないと、間に合わないということだ。人生を楽しんでいる人たちは、例外なくお金を使うタイミングが上手だ。
●金銭は肥料のようなものであって、ばら蒔かなければ役には立たない
――フランシス・ベーコン(哲学者)
【森永氏】お金は使わなければ、増えない。典型は、プロ野球界最大のスターである長嶋茂雄氏だ。長嶋氏は、選手時代に売店で、いつも「お釣りは要らない」と1万円札を置いていったそうだ。一見、無駄遣いのようだが、そうした気前のよい行動の積み重ねが、長嶋人気を大きく高めた。そして、長嶋氏はますます稼げるようになった。自分のことだけしか考えず、お金を握り込んでいるだけの人の周りには、人もお金も集まってこないのだ。
●よく聞け、金を残して死ぬ者は下だ。仕事を残して死ぬ者は中だ。人を残して死ぬ者は上だ。よく覚えておけ ――後藤新平(政治家)
【森永氏】いくらお金をたくさん残したとしても、死んだらすぐに相続で雲散霧消してしまう。仕事は、続いたとしても、後任がやり方を変えてしまう。自分が生きた証しをこの世に残そうと思ったとき、1番いい方法は、次世代を育てることだ。自分の理念を受け継いでくれる若者を見つけることができれば、自分の人生が世代を超えて受け継がれていく。過去の偉人たちのなかには、長期間、信奉者を集め続けている人が少なくない。
●素敵な愛を
――兼松左知子(作家)
【森永氏】作家の兼松左知子さんは、新宿区の女性保護員を務めながら、歌舞伎町で風俗産業に働く女性たちの研究を続ける在野の研究者だ。立派な研究者だが、研究対象の特殊性から、差別を受けることも多かった。その兼松さんの本に私はサインをもらいにいった。「私なんて」と固辞する彼女が、30分間悩んだ後、サインの横に書き添えたのが「素敵な愛を」という言葉だった。お金は愛のために使うべきだ。人は愛なしでは生きられないからだ。
●金銭は無慈悲な主人だが、有益な召使いにもなる
――ユダヤのことわざ
【本田氏】多くの人が、お金の奴隷になって生活しています。お金が、無慈悲な主人であることは、ローマ時代から変わっていないのかもしれません。このことわざは、お金を上手に使いこなすことができれば、命令を聞いてくれるという意味です。ですが私は、第3の方法として、お金と友人になることを勧めたいです。なぜなら、お金は一緒にいて楽しい存在だし、一緒にワクワクするような夢を実現するパートナーでもあるからです。
●毎月少しずつお金を貯めていきなさい。そうすれば、年末には、びっくりすることでしょう。あまりの少なさに ――アーネスト・ハスキンズ(作家)
【本田氏】お金をどう使うか、それは人生の大きなテーマの1つでしょう。節約しながら、毎月積立貯金をしたから、それでお金持ちになれるかというと、そんなことはありません。お金と上手につきあいながら、豊かになるためには、自分が本当に大切だと思うことにお金を使うことです。それは、海外旅行に行くことかもしれませんし、何かスキルアップすることかもしれません。楽しみながら、豊かさへの道を一歩ずつ進んでください。
●金を稼ごうと思ったら、金を使わなければならない
――プラウトゥス(喜劇作家)
【本田氏】お金は、じっとしていたら増えていくものではありません。お金持ちになる人は、将来値が上がっていくものにお金を使います。たとえば、株や不動産がそうですが、それだけではありません。人とのつきあいにお金を使うと、人生を大きく変えることにつながります。お金を貯めようと思うと、つい節約志向になりがちですが、大きくお金を稼ぐには、大きく使うことです。もちろん、そのときの収支のバランスには気をつけてください。
●金を持たずに済ませることも、金を儲けるのと同じくらいの苦労と価値がある
――ジュール・ルナール(作家)
【本田氏】お金がたくさんあれば、いいのかというとそういうわけではありません。お金を持たずに、慎ましやかに生きていくという道もあるのです。自分がどう生きたいのかを考えるとき、お金とどうつきあいたいのかを考えましょう。たくさん稼いで、ダイナミックに生きる道もあれば、慎ましやかに稼いで、質素に生きる道もあります。さて、あなたが、どちらにあこがれるのか、あなたの本質はどちらなのか、考えてみましょう。
●死んだら、お金はあの世に持っていけない
――不明
【本田氏】最後になりましたが、よく言われる言葉を持ってきました。あなたが、将来お金に恵まれても、恵まれなくても、人生に終わりはやってきます。その終わりのときに、「ああ、おもしろかった」と思うのか、「ああ、節約できてお金も貯まってよかった! 」と思うのか、どちらでしょう。お金とのつきあいをよく考えてください。お金を使わなさすぎたり、使いすぎたりせず、健康的な距離を保ちながら、最高の人生をつくってください。
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経済評論家 森永卓郎
1957年、東京都生まれ。東京大学経済学部経済学科卒業後、日本専売公社入社。日本経済研究センター、経済企画庁総合計画局、三井情報開発総合研究所、三和総合研究所、UFJ総合研究所等への出向・入社を経て、2006年より獨協大学教授。近著に『庶民は知らないデフレの真実』。
作家 本田 健
経営コンサルティング会社、会計事務所、ベンチャーキャピタル会社など、複数の会社を経営する「お金の専門家」。著書『ユダヤ人大富豪の教え』はシリーズ200万部を超えるベストセラー。これまでの著書は累計で400万部を超える。最新刊に『読むだけで心がラクになる22の言葉』。
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経済評論家 森永卓郎、作家 本田 健
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