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(回答先: 日中貿易、2年連続縮小 昨年5.1%減、関係冷え込み鮮明: 日本の輸出8.7%減・輸入0.9%減 投稿者 あっしら 日時 2014 年 1 月 10 日 16:13:27)
中国新車販売2000万台超 昨年、初の突破 VWが首位に 「低価格」増え消耗戦
【北京=阿部哲也】中国の年間新車販売台数が2013年に2000万台を初めて突破した。5年連続の世界首位となった。巨大市場を巡って日米欧の自動車メーカーは激しい争奪戦を繰り広げており、13年はドイツのフォルクスワーゲン(VW)が9年ぶりに首位を奪回するなどシェアも変動した。売れ筋が低価格車にシフトするなか、各社は「消耗戦」にさらされている。
経済成長と生活水準の向上を追い風に、13年の中国新車販売台数は前年比13.9%増え、2198万台に達した。市場規模はこの10年間で約5倍に増えており、日本の約4倍、米国の約1.4倍に膨らんでいる。乗用車ベースの販売台数は中国ブランドが全体の約4割、残りを海外メーカーが占めた。日本勢の割合は約16%だった。
世界の新車販売台数の約4分の1を占める市場を巡って、自動車メーカーのシェア争いは激しさを増している。
海外勢で攻勢が目立ったのはVW。13年は販売台数を14%増やし、米ゼネラル・モーターズ(GM)を逆転した。米フォード・モーターは一気に49%伸ばし、反日デモの影響などで出遅れたトヨタ自動車を抜いて5位に浮上した。
中国市場は構造変化のただ中にある。主要な消費地が上海や広州といった沿海部から内陸部にシフトしているためだ。初めて自動車を買う人の「マイカーブーム」に沸く内陸部だが、個人の所得は低く、利益の幅が小さい低価格車を主体にせざるを得ない。
13年中に販売シェアを高めたのはこれらの変化にうまく対応したメーカーだ。例えばVWは新興国向けの中型車「ジェッタ」を拡販。廉価グレードで6万8800元(約120万円)と、価格を主力車「ゴルフ」の約3分の1に抑えた。フォードも6万5000元の小型車「フィエスタ」が人気を集めた。
日中関係の悪化で苦戦を強いられていた日本勢は13年後半から低価格の中国専用モデルを相次ぎ投入。ホンダの新型セダン「クライダー」の販売は月1万台を超えた。トヨタも11月に価格を下げた新型小型車「ヴィオス」の販売が好調だ。
「低価格」が中国市場攻略のカギとなるなか、各社の課題はいかに採算を確保するか。ピックアップトラックなど単価が高い大型車が主流である米国市場とは違って、中国では1台当たりの利益が小さい。部品の現地調達を拡大するなど、コスト削減が必要になる。
深刻な大気汚染といった環境問題を抱える中国では、電気自動車(EV)などエコカーの投入も販売競争に影響する。だが中国の消費者にも手が届く価格を設定するのは難しい。「エコカーでも低価格化を迫られ、消耗戦となりそう」(日本の大手メーカー)
14年も中国市場の成長は続くとみられる。内陸部を中心に販売台数はさらに1割程度増え、「年間で2400万台前後に拡大する」(中国汽車工業協会)との見方が出ている。VWやGMなどの欧米勢は大幅増産で攻勢をかけるが、それが販売価格の一段の値引きにつながる恐れがある。
[日経新聞1月10日朝刊P.3]
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