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外国の特許が満期シーズンに、中国企業にチャンス到来
2014年01月08日16:14
ネキシウムやバイアグラなど外国産の人気薬剤の特許権が、今年満期を迎える。これは中国国内の製薬企業にとって、発展の黄金時代を意味する。今年世界で特許権の保護を失う薬剤は、価値にして総額400億ドルに達すると推算されている。人民日報海外版が伝えた。
2014年に、各分野の多くの特許権が満期を迎えようとしている。3Dプリンタのコア技術「レーザー焼結技術」が1月に満期になるが、国内の3Dプリンタが飛躍的な発展を実現する可能性がある。今後数年間で、世界の数百件の農薬の特許が相次いで満期になり、中国農薬市場が海外企業に掌握されるという局面が打破されるかもしれない。
◆満期を迎えた特許、無料の金山に
満期を迎えた特許は、無料の金山と呼ばれている。専門家は、「巻き返しを図る中国企業は満期になった特許を活用し、革新を求めるべきだ」と提案した。
ある人は新技術を追い求め、ある人は満期になったモノに注目する。山東省イ坊市(イ=さんずいに維)の製薬企業の楊博士は、後者に属する。楊博士は、「毎日満期を迎える特許に注目し、それからコピーと開発を進める」と語った。コピーという言葉は、一般人には悪い意味に聞こえるが、特許制度を熟知している人にとっては、研究すべき技法である。
中国の「専利法」(特許法)によると、特許には発明、実用新案、意匠が含まれる。発明特許の保護期間は20年、その他の特許の保護期間は10年だ。特許の保護期間が満期になると、一般人が無料で使用できるようになる。特許が満期になっても、技術が淘汰されるとは限らず、むしろ光り輝く「金」を掘り出せる可能性もある。
◆中国企業の飛躍に期待
中国食品薬品検定研究院副院長の王軍志氏は、「中国の生物薬剤の主流はコピーで、海外製薬企業の特許という垣根に苦しめられている。米国は生物薬剤の特許のうち59%を、EUは19%を、日本は17%を占めており、その他の国は計5%のみとなっている。ゆえに中国の製薬企業は、特許の垣根を飛び越えようと躍起になっているが、まもなくこれが実現されようとしている」と指摘した。
2014年に世界で特許権の保護を失う薬物は価値にして400億ドルに、2015年は560億ドルに、2016年は310億ドルに達すると推算されている。薬品業界は大規模な特許権満期を迎え、多くの製薬企業はこれを「祭典」としてとらえている。
もう一つの「祭典」は、3Dプリンタ業界で開かれる。3Dプリンタのコア技術である「レーザー焼結技術」が年初に満期を迎え、多くの企業が特許の束縛から解放されることになる。他にも農薬に、特許権満期の波が押し寄せようとしている。世界の主要な農薬生産技術は、ドイツのバイエル社や米国のデュポン社などの6社に握られており、中国農薬企業は技術特許の世界で身を置く場所もないほどだ。世界で数百件の農薬特許が満期を迎えており、中国の農薬企業に発展のチャンスをもたらしている。
◆コピーの中でも革新を
特許権満期シーズンの到来を控え、多くの中国企業はその流れに乗るため力を蓄えていた。満期を迎えた特許を利用する手法は、勢いに乗ることになるのだろうか、それとも単なる剽窃だろうか?
中国社会科学院法学研究所の研究員である李順徳氏は記者の取材に応じた際に、「満期になった特許を利用しコピー生産を行うことは、世界では一般的な手法だ。多くの先進国はコピーから始まり、その後それ以上のモノを作り出している。中国は一部の分野で遅れているため、コピーは近道といえる。中国企業は外国の特許をコピーする中で、革新を求めるべきだ」と指摘した。
満期になった特許を利用することは、政府からも承認・奨励されている。中国国家食品薬品監督管理局の呉テイ明副局長(テイ=さんずいに貞)は、「ハイエンドなコピー薬品の発展を支持する。国家は政策を発表し、コピー薬品の審査をスムーズにし、一刻も早く消費者の手に届け、医療費用の負担を軽減させようとしている」と語った。呉副局長はコピーと革新の関係について、「中国のコピー薬品が世界基準に到達できるならば、コピー薬品の製薬企業は革新に近づくことができる」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年1月8日
http://j.people.com.cn/94476/8507166.html
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