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http://www.zakzak.co.jp/economy/ecn-news/news/20140108/ecn1401080730004-n1.htm
2014.01.08 ★お金に困らない人の時間術(2)
世の中には「お金は汚い」「お金持ちは悪い」と思っている人が少なくない。果たして、こうした考え方は、どこからきたのだろうか。
理由の1つは、メディアで取り上げられるお金持ちたちのイメージが悪いからかもしれない。政治家の贈収賄事件や、ITベンチャー企業の粉飾決算等々、お金もうけの裏には何かと黒い噂がつきまとう。ドラマや映画の中でも、時代劇の悪代官など、お金持ちはだいたい悪者として登場する。そんな影響からか、何の根拠もないのに、お金持ちを悪く言う人が多いのだ。
しかし、お金を持っている人は本当に「悪」なのだろうか。私の知る限り、お金を貯めている人の多くは、着実に時間をかけて、資産をじっくり増やしているケースがほとんどだ。起業して会社を大きくした人ならば、そこには地道な努力や工夫があり、ひと財産築くまでには多くの苦労を積み重ねている。投資で資産を増やした人の場合でも、企業の未来を信じて自分の財産を投じたからこそ、その対価を受け取れた。労働力を提供して、対価としての賃金を要求しない人はいない。何かを差し出さなければ、何も得られないというのは当然の理だ。
投資が悪だと言っている人は、他人に還元せず、自分のところだけでお金を止めてしまうから、逆にお金が増えないのではないだろうか。誰かのためにお金を役立てようとせず、自分の手元に置いてガッチリ守っている姿は、よっぽど悪代官とダブって見える。そうした人たちと付き合っても、あなたの財産が増えることはない。 (田口智隆)
■たぐち・ともたか 1972年、埼玉県生まれ。ファイナンシャルインディペンデンス代表取締役。28歳のときに自己破産寸前まで膨らんだ借金を、徹底した節約により2年で完済。その経験を生かしたマネー・カウンセリング、セミナー活動を行っている。近著の『ココが違った! お金に困らない人の時間術』(集英社)など著書多数。
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