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「ハゲタカ」シリーズでおなじみの真山仁氏/(C)日刊ゲンダイ
経済小説家の真山仁さんに聞く サラリーマンが生き残る処方箋
http://gendai.net/articles/view/life/147004
2014年1月3日 日刊ゲンダイ
「先日、タクシーに乗ったら、運転手さんがボヤいていました。『12月なのに客が少ない。消費税増税のせいですよ』と。でも、消費税はまだ上がっていません。景気は『気』という漢字を当てるように、マイナスの影響を先取りして解釈する人がいます。タクシーの運転手さんはその典型。増税がスタートする4月からは、そういうムードがもっと広がって、景気は確実に悪くなるでしょう」
真山仁氏。
消費税が8%に上がるだけでなく、軽自動車税もアップ。
給与所得控除は縮小され、課税対象額は増える。サラリーマンには、厳しいメニューが並ぶが、それでも毎日の生活は続く。
増税の波にのみ込まれず、サラリーマンが生き残るにはどうすればいいか? 詳しく聞いた。
「日本はかき混ぜられることを嫌う社会です。できることなら、ずっとゼリーでいたいという意識が強い。景気が停滞してもあまりあらがうことがないから、余計に萎縮してゼリーがカチカチになる。そういうふうにならないようにするには、一人一人が、かき混ぜられることを受け入れようとすることが大事になってきます。自分で何かをかき混ぜることはできなくても、それを受け入れる意識改革です」
社内に向けては、異動を申し出たり、社内ベンチャーや新規事業を提案したり……。
「社内をより大きくかき混ぜるという点では、人事異動よりも社内ベンチャーや新規事業の提案の方がいい。でも、現場の社員がこれを実現するには、経営陣の意識を変える必要があり、難しいでしょう。経営陣に拒否される可能性も高いが、そういう感覚が現場の社員にも求められる時代。社員ひとりでは無理でも、必要に応じて上司や同僚に相談したり、根回ししたりして、周りを巻き込みながら、壁を乗り越えようとする感覚や力を磨いていくことです」
すでに社内ベンチャーを制度化している企業もある。
ヤフーがそのひとつで、社内起業をする社員にオフィスも資金も提供している。籍はヤフーに残したままだから、たとえ失敗しても、戻ってこられるという。
「商社は90年代に潰れかけていましたが、今は元気を取り戻しています。商品を買うより、会社を買った方が安いことに着目して、M&Aを仕掛けて新規事業を広げたのが業績回復に結びつき、相手の企業も元気になりました。ローソンやファミマなど、コンビニは商社が株主になってから、大成功しています」
いわゆる社外の力を活用することは決して悪いことではないが、ハゲタカ外資のリップルウッドが長銀を買収した頃から、マイナスイメージがつきまとうようになった。
「業績の回復や事業の拡大に社外の力を使うことは決して悪いことではない。社員はそういうM&Aを受け入れ、経営陣は選択肢のひとつとして持っておくと、日本経済は殻を破って活性化します」
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