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コメントでリクエストいただいたビットコイン(Bitcoin)ですが、基本的な説明は最小限にして、そこに潜む「本当の恐ろしさ」についてです。
ビットコインとは、2009年にナカモト・サトシ(中本哲史?)なる正体不明の人物が考案したとされるシステム上の仮想通貨です。考案者は日本人らしい名前ですが、たぶん架空の人物です。
ビットコインの仕組みは、どの政府からも権力機関からも独立したシステム上に存在し、システム上の「採掘」によってのみ新たに発行され、だんだん「採掘」は困難になり、やがて決められた上限に達すると新たに発行されなくなります。
具体的な発行量は、昨年末が1050万ビットコイン、先週末(12月20日)が1216万ビットコイン、上限が2100万ビットコインとなっています。
ビットコインはドルや円などの世界の主要通貨と交換できます。つまり「時価」があるのですが、それが昨年末の1ビットコイン=13ドルから10月初旬に1ビットコイン=130ドル、そして12月初旬には1ビットコイン=1240ドルまで急騰しました。
ビットコインは一部のネットショッピングで決済に使えるのですが、10月中旬に中国ネット販売大手の百度(バイドゥ)でも使えるようになったところから、中国人投資家が争って交換(購入)して急騰しました。
まもなく中国人民銀行(中央銀行)が「通貨」としての使用に否定的なコメントを出し、百度でも使用できなくなったため12月18日に1ビットコイン=541ドルまで急落し、現在(12月23日)は1ビットコイン=668ドルほどです。
しかし発行が制限されているため、趨勢的に価格は上昇するはずです。
それではビットコインのどこに「本当の恐ろしさ」が潜んでいるのでしょう?
まずビットコインの発行は制限されていて発行量に上限があり、システム上で「偽造」も「盗難」も不可能とされ、実際に世界の主要通貨と「交換」できます。
つまり明らかに「新たな国際通貨」あるいは「金本位制時代の金」を念頭に作られています。
別のいい方をすれば「ドルに代わる国際通貨(基軸通貨)」あるいは「人類が4000年以上かけて掘り出した金(きん)に代わる普遍的な価値」を、短時間で人口的に作り出そうとしているのです。
そしてビットコインの仕組みは、中央銀行がいくらでも「通貨」を発行できる現在の国際通貨体制と対極にあります。ビットコインの価格急騰の背景には、この世界的な金融緩和による「通貨」の野放図な発行へのアンチテーゼがあるのかもしれません。
もう1つ重要なことは、ビットコインには監督する国家も監視する機関もありません。また銀行システムを通さずに一瞬のうちに移動(送金)ができるため、その移動を監視する国家も機関もありません。
つまりマネーロンダリングや麻薬売買などの犯罪性資金の決済にも使えてしまうことになります。これも最近の世界の金融当局や捜査機関による監視強化へのアンチテーゼかもしれません。
またビットコインは「国家のない通貨」なので、ビットコイン自体の売買益も含めて「課税」がほとんど不可能です。
つまりビットコインとは、現在の国際通貨体制、国家に属する通貨発行権、世界の銀行システム、世界の金融監督機関、世界の捜査機関、世界の税務当局すべてに対する「挑戦」なのです。
ここからビットコインへの需要が爆発的に増えると、まさにSF映画のようにコンピューターに支配された世界になってしまう可能性もあるのです。
ところで現在のビットコイン時価総額は、12月初旬のピークから半減したものの80億ドル(8200億円)もあります。いくら発行が制限されているといってもビットコイン創業時(2009年頃です)に「タダ同然」で大量に手に入れていた「創業者」がいるはずです。
誰なんでしょうね?
ビットコイン狂騒曲に潜む「本当の恐ろしさ」 闇株新聞
http://yamikabu.blog136.fc2.com/blog-entry-983.html
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